WIND BENEATH MY WINGS

震災後、私たちの暮らしの「あるべき姿」を考え中。持続可能で幸せな暮らしを一緒に考えていきませんか?

マグロが減ると、カラスが増える?―環境問題を身近な生きものたちで考える

2010-01-06 22:09:56 | このブログについて・お知らせ
生物多様性の勉強に良い本があるよ~」
と紹介されて購入した本をまた読み返しています。

オビと冒頭に、枝廣淳子さんが推薦文を書いています。

*****

推薦します!
「私たちの身近な生き物を入口に、
生命の壮大なつながりをかいま見ることができる、
とっても素敵な本です」

枝廣淳子(環境ジャーナリスト、翻訳家)

*****

本当に素敵な本でした~。
私には「生命の壮大なつながり」
という表現が好きです。
やはり身近な生き物から考えると環境問題は
ぐぐっとリアルになります。

「マグロが増えるとカラスが減る」以外にも
面白い話がたくさんありますよん♪


マグロが減ると、カラスが増える?―環境問題を身近な生きものたちで考える
小澤 祥司
ダイヤモンド社

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大震災も耐え抜いた森 宮脇昭氏の著書より

2010-01-06 08:24:21 | このブログについて・お知らせ
世界規模の森林破壊や地球温暖化が加速する現在、
きびしい自然環境に耐え、かつ大災害にも負けないような
森を再生することが緊急の課題となっています。

そんな中、その土地固有の植生を割り出しながら、
国内外でじつに3000万本を越す植樹活動を続けてきた
宮脇先生の本です。

その中でとりわけ印象深かったのが、
第一章の「大震災も耐え抜いた森」です。

1995年の阪神淡路大震災でのエピソードです。

「その土地本来の森であれば、火事にも台風にも耐えて生き延びる」
というのが宮脇先生の持論。
よって、
「災害対策に際しても森が重要な機能を果たす意味からも、
それぞれの地域の主役となる木(「ふるさとの木」)を中心に、
根の充満した「幼苗」(ようびょう)を自然の森の掟に従って
混植・密植して、新たに森をつくるべきだ、今からでも遅くない」
と宮脇先生はずっとおっしゃってきたということです。

そして、1995年の阪神淡路大震災のとき、高速道路も、
新幹線の高架橋も鉄筋コンクリートの建物も倒れる中、
その土地本来の樹木は倒れず、多くの人命を救ったそうです。

先生はそのとき、当時から二十数年前、山形県酒田市で
1800戸もの家が焼けた大火で、たまたま旧家にタブノキの老木が
2本あり、その大火がそこで止まったことを回想されています。

森には、防災という役割があることを思い出させてくれた
エピソードです。

鎮守の森というのは、かつては神社を囲むようにして、
必ず存在した森林ですが、今度引っ越す土地には
鹿島神社をはじめ、そうした神社や鎮守の森が残されています。
品川歴史博物館や大森貝塚などもあり、
「古いもの好き」の私は、ホッとできるかんじ。

鎮守の森 (新潮文庫)
宮脇 昭
新潮社

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●最近買った本です。
地球規模の環境改善に取り組む世界的な植物生態学者
宮脇昭氏の植樹に対する考え方を紹介しながら、
一般家庭でもできる環境再生のための植樹法を紹介します。
いのちを守る森は心も癒す。植物療法をすすめる池田明子さん
のお話も良いです。

森はあなたが愛する人を守る
宮脇 昭,池田 明子
講談社

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●いのちの未来―植物が教える人類の進むべき道

いのちの未来―植物が教える人類の進むべき道
宮脇 昭
サンガ

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