オトコ料理

今日は昨日よりはましにはなっておりますが、まだ多少調子の悪い感じもありまして。
家で主に休息になっておるのですが。
実は妻子が今日から一泊で家を空けているので、猫の世話など様々な日常業務ものしかかってきております。
朝は早起きして妻子を見送って。
そしてその足で郵便物を出して、煙突修理のためのコーキング剤を買ってきて。
5年にもなると、屋根の煙突連結部が怪しくなるので、一気にやり直すことにしましたので。
で、家に帰ってしばらくパソコン仕事してたら、やっぱりまだ調子が悪いのですよね。
車の運転と仕事で一気に疲れてきまして。
体調悪い時は文章も読めないし、絵も描けないし。巡音ルカなどもってのほかです。
文章書くのは仕事みたいなもんなんで、なんとかなりますけどね。

で、こういう時は、まったく別の何かをやるべきだ。
と思いまして。お昼に夕食の仕込みを開始しました。

この辺りが「？？」な行動パターンと思われそうですが。体力のあるうちに作れて。暖かくて手軽に食べれて。その上栄養価も高いもの。
となると、煮込み料理かスープとなりますね。私は独身時代、自分が病の時は自分で「自家製鶏がらスープ風野菜スープ」を作って食べることが多かったのですが。
これは鶏がらがない場合はチキンコンソメで代用するので、要はコンソメ味の野菜スープのことですね。とりあえす食えそうな野菜を切り刻んで入れて煮込んで。
あとはコンソメと塩と胡椒で味をつけたら、結構いけるものが仕上がります。
それが余ったら翌日カレーを入れて野菜カレーにもなりますし。

しかし、今日は冷蔵庫を見ると「おでん」の具があります。
そろそろ期限が来そうな気配。
隣を見ると、厚揚げの今日が期限のものもあります。
期限の来そうなエリンギも転がってます。パックには半額のシールが貼ってあるのも、期限が近いという証明。

で、「そうだ、おでんにしよう。」と思って。であるなら長く煮た方が美味いので、昼に仕込めばいいかな、という流れで実行開始です。

ちなみに、私は料理はほぼ作りません。なぜなら、おいしく作ろうという気が最初カラ無いからです。
カレーはすっごいこだわりますよ。玉ねぎ炒めるところから香辛料の選定から隠し味の入れ方まで。こだわりますが。
それ以外の料理は「まあ、食べられればOK」的な感じなので。
妻にそんなもん食わせたら何言われるかわかりませんからね。自分で食べる時以外はほぼ作りません。

料理は上手くないのです。
お菓子職人が料理が上手いかというと、そうでもないという実例。

で、具がおでんの具セットだけだと偏るので。外の畑には大根があります。ジャガイモも畑に育っています。
引き抜きに行けば、新鮮な野菜が手に入る。

のですが。
それが面倒くさかったので、とりあえず家に転がっている野菜を使おうかな、ということで。
調子悪いのに畑仕事したら、それでもうやめてしまいそうなんで。

冷蔵庫をチェックすると、ナス、カボチャ。ムベ・・・。これはどう見てもおでんには使えない。
その時、私のゴーストがささやきます。

「あっちの野菜をつかって～」
と。で改めて野菜置き場を見てみると、ちょっと干からびたカブと芽のでたジャガイモ。
今回はこの「先に使わないとダメになりそうな」野菜から使っていくことに。
カブをおでんに入れるかな？と思いつつも洗って切って。まずはこんな感じ。




これをいちょう切りにして鍋に放り込みます。

ここでまず何かが違いますが。食べやすさ優先と火の通り優先です。
下味をなんかつけたがいいかな、というところで、私の万能調味料「めんつゆ」登場。
居酒屋のバイト時代、この「めんつゆ」さえあれば「天かす」を載せたごはんすらも天丼の風味になるという魔法の液体でしたが。
これをちょっと入れて味をしみこませてみます。
下手に素人が考えて味を付けるよりも、よっぽど完成度の高いものに仕上がりますので。
卵焼きにもめんつゆ、納豆どんぶりにもめんつゆ。親子丼他丼ものにはめんつゆ。
私はそうやって学生時代を過ごしてきました。

次に、有毒成分が大量に生産されているジャガイモの皮を大きくむいて。青い部分を取り除きます。ここで自分で腹痛の原因を作るわけにはいきません。
なので、加食部分が減ってしまいましたが。



ちなみに、お菓子職人は包丁使えます。
果物切ったりするのは自分で包丁で切ってますし、ジャム作るときも自分でやってますし。
なので、包丁はまともに使えますよ。
豆腐職人時代も木綿豆腐は30センチ×40センチくらいの塊で完成するのを、包丁で切ってパックに詰めてましたからね。斜めにならないようにと、切る瞬間はフォーカス１２の領域を使っていましたね、今思えば。豆腐がまっすぐ切れたらたぶんスプーン曲げはできますよ。

芋を切って、ほどほど味のついたであろうカブのところに投入します。
もうこの時点でなんの料理かわかりませんが。



続いて、期限ぎりぎりのエリンギを切っていれます。
「エリンギ入りのおでんはあまり聞いたことないかな。」
と思いましたが。きのこならなんでもおでんのダシには合うはず。と思って実行。




この鍋だけ見たら「何の料理？」と思いかねないですね。
ちなみに、水の分量は「菓子職人時代に身に着けた能力」手で持つとだいたい重量が分かりそうな感じ、やってます。
ま、これを「適当」といういい方もできますが。基本灰汁は取りません。これも栄養素の一つだしなぁ。という事で


そして、煮えてきたところでおでんの具投入。
最後に厚揚げをぶった切って投入。



あとは煮込んで完成。
となりました。
ダシの薄める量も書いてあったのですが。フォーカス１２の領域でのワンブレステクニックで（適当とも言う）、水の量は決定。解説書無視です。

で、煮込んでいると具が膨らんでいくんですね。
危うくこぼれそうになりながらも煮込んでましたが。鍋の選択を誤ったのが唯一の失敗でした。

さて、このおでんですが。味の方は予想に反して「意外とふつう」でして。
今日の晩御飯にこれから供されるのですが。思ったより意外性も何もないものに仕上がってしまいました。
味も薄くないし。カブもおでんに合うし。エリンギも合うし。おでんのダシは万能か。と思った次第。ナス入れてもそれなりにおいしくなったんじゃなかろうか。と妙なこと考えてしまいましたが。

さて。今日これを作った理由は、自分の調子が悪いので「今日の夜と、明日の朝と、昼」までの食糧にするため。なんですね。
なるたけ家の中から出ずに暮らそうと思いましたので。早く自分の調子直しておかないと仕事に差し支えありますから。
ということで、この「フォーカス１２を多用したおでん（適当とも言います）」で今日明日と食事を済ませようと思っているところです。
正直、調子悪いとあんまり食欲無いですからね。これを機会に「ダイエットか！」とも思いましたが。一応栄養成分は補給しておくことにします。
私は昔から、おでんはご飯のおかずじゃないのですよね。
おでん、という単独の食事になってしまいますので。ビールのつまみにはなってもごはんのおかずではないので。
今回も、おでんとペリエ。でいただこうかと。

ま、今回はたまに私の妙な料理でも載せておこうかと思いまして。
基本「食えればいい」という思考なんですが。
こういう人間が10年以上食品業界で、しかもお菓子職人としてもやっていける、というのが不思議なところかと思いますね。
まあ、それ言うなら「スピなんて！」と思っていた人間がいまやそっちで仕事しているのもアリなんで。仕事というのは、「自分に向いたものがある」と考えるよりも「今目の前にあるもの」を掴んでいったほうが、いい流れにのるんじゃなかろうか？と思うところです。





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