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ネコ20匹を世話するため、本を書いたりバイク乗ったり。見えない世界ととその狭間を見ながら日常を生活する一人の男の物語。

アトランティスの記憶 <終末期 21 >

2013-04-01 07:46:11 | 『日常』




「粒子技術の復活日が決定したぞ!」

地下の造船ドックで昼食を食べていたカズール達の元へ、地上からの連絡員、元儀礼神官の一人が駈けこんできた。

すぐにそれらが書いてある紙媒体を全員でみる。
その日はヤッシュ議長が粒子技術を復活させたと言われている日に設定されていた。

「やはり、シェズだな。」
トエウセンがそれを見てぽつりと言った。
何かにつけて、目立つ日を選ぶ。そして、自分の権威を印象付けやすい日を選択している。

本来、自分の功績のみをたたえたい場合は自分の誕生日にでも設定すればいいのだが。
このように、一般的な国民にも受けがいいように、「粒子技術を復活させたヤッシュ議長を称えて」という事でこの日に設定したようである。

そこで、今そこに居るメンバーだけで、とりあえず出発までの計画をより詳細に決めて行くように話し合いを行った。

この空間には情報粒子が適度に入っているので、プレートを使っての意思疎通が容易になっており、互いの意見交換が手早く済むので会議などで時間を食わなくていい。

全員がプレートに意識を集めると、互いの意見が出揃う。
それをみる事で、全員の隠されざる本音が見えるので、それに対して全員で対処し、
そして問題点があればそれを改善する。

それを、ほぼ数秒でこなしていける。
粒子技術というのは本当に上手く動くと理想的な世界を形作るだろう。
と、この場にいる全員は認識しているが。

それには目的や思想が一緒であるという前提がつくので、やはり今のアトランティスでは使いこなせない可能性のほうが高い。

一気にカズール達の動きが活発になった。
26の存在による導きがある。という話を聞いてはいたが、正直あまり当てにして失敗するのもなんなので。
二つのプランを計画する。

ヤベーへが出てこないパターンと、出てきたパターン。


出てこない場合は、地下へと移住希望の全員を連れてきて、そして船に乗り込んでもらう予定の人数だけで出港する場合。
ヤベーへが出てきた場合は、その導きに寄って集まる人々を岸で待って、臨時で船を動かすパターン。

とりあえず、出てこない場合を考えて、先に地下へと移住希望者を誘導することから始めようと言う事になった。

一カ月で、数千人の移動をしないといけないのだ。
儀礼神官により、中央にいる人には辺境へと移動するようにと指示があり。
じわりジワリと人々の移動が始まりだした。





カズール達が動いている、という情報はシェズ達の元にも来ていた。
街の「脱出組」と言われる人々は辺境の地域へと移動を始めている。


「脱出組」とは粒子技術の危険性を訴え、この技術が復活するのであればこの国には居られない。と唱えている人々の事で。
前にシェズの行った「移民政策」とはまた違って、自分たちで意識的に移動しようとしている人々の事であった。
ただ、国外にいきなり出るような話は特にないので。
辺境に移動しているだけなら問題ない。という事になってシェズ達は特に敵対する勢力とはみていなかった。
一般的に、大多数の人々は粒子技術の復活を夢見て、応援しているのだから。
「むしろ、ごみごみした町が少しはスッキリするのではないか。」
と報告に来た役人に、シェズがそう言ったこともあった。

議会でもこの「脱出組」に対してなんらかの法的措置を行うべきではないのか、という議論が提出された事があった。

ただ、むやみに危険性を訴えられては、粒子に対しての不安感をあおることになりませんか?
という質問に、シェズは

「実際に粒子が稼働し始めたら、自分達の考えていた事が愚かであった事に気がつくでしょう。その時に、戻って来る人がいれば受け入れて。そうでない人々はそのまま暮らしてもらえばいいではないですか。それは自由意志です。」
と答えた。

その一方で、軍の特殊部隊にはその「脱出組」の監視もさせていた。
もしも、万が一今度の粒子技術を本格的に稼働させ、塔全体の発生装置を稼働させる際、
何かが起こった時。それに対しての責任はその「脱出組」に背負ってもらおうと言う魂胆でもあったのだ。
なので、カズール達の動きはたいてい把握しており。政治犯の収容施設に現れる事も知っていた。
何処から入ってくるかわからないが、収容所の人間を人質にすれば、間違いなくカズールは出てくると思われるので。
そのための人質、そう言う感じで農園に収容されている人々を見ていた。
順調にいけば、そのまま農民として都市への食糧調達のための地区として動いてもらうし。
何かあったらこの中に犯罪者を作り上げればいい。
なので、積極的に脱出組の動きに対しては監視のみで特に何かを行う事はなかった。
この事はアレスには伝えていない。




・・・・・・・・・・・・・

「ま、そんな事を考えているのだろう。」
農園の丘の上で、フルカにカズールはそう語った。
今度は柔らかな薄赤い果実をかじっている。リンゴのようであるが、もっと甘くて果汁の多い果物。
また、フルカの作だそうで。感想を聞かれて、それなりの答えを返して。
それから脱出についての話になっていたのだった。

フルかは、なんでこの農園に対して特に取り締まりや、脱出組に対して何の処分もないのか、という事をカズールに聞いていたのだった。
カズールはシェズの考えそうな事を語っていたが、それはたいてい当たっていた。

「ということは、人質って事なのか。僕らは。」
「特にフルカは一番に捕まるな。」
「なんで?」
「技術神官として、いろいろとみてはいけないものをみてきているだろう。」
それは、2年前のフラワーズ(今のフラワーズはプレーターの事)達が遭遇した粒子による悲惨な事件。
その現場に、まさに居たのはこのフルカ。
そして、カズールと一番行動を共にしている。

「だから、不審な動きがあった場合はすぐに地下通路に逃げ込むように。」
と言って、シルバーのプレートを差し出した。
「これはキーだ。あの扉を開く。失くさないようにしろよ。」
それを受け取り、フルカは少し悪戯そうな顔をして
「僕が危機になったら、助けにきてくれるのかい?」
と聞く。カズールは軽くフルカの頭をこずいて、
「手の届く範囲でな。」
それを聞いて、フルカは嬉しそうに笑った。

農園のほうでも、いつここを引き上げるのか、その打ち合わせも何度も行われていた。
あまりに先にみんな居なくなると、さすがに何かされる可能性が大きいので。
決行は前日の午後から。
それまでに、あらゆるパターンをシュミレーションして、もっとも効率の良い動きができるように話し合いをくりかえした。
先発組は女性と若い人々。中間に知恵のある年配者。そして、最後に元気な中年、と言う感じでグループ分けし、それぞれにまた責任者を配置して。

カズール達は辺境に集まって来た「脱出組」の人々をまとめて、船に乗り込む際の手順を説明したり、住居の手配をしたりと、動き廻っていた。

カズールとファロウが出会った空港には、避難民の町のようなものが出来上がり。
そこから辺境に移動する者、そのままここで待つ者、そのように人の動きを制御していき、各船に乗る人員を振り分けていった。

その間、シェズ達は粒子技術の復活と、そのセレモニーの準備で忙しく動いていた。
アレスはすべての機械が不備なく動くかを調査し直し。
そして、何の不具合も無い事を確認して、古代の粒子循環システムを実行するため。
粒子の排出口でふさがっている部分を正常に動くようにしたりと、
塔と周辺のそれらを確認する仕事に追われていた。
実際の粒子を動かすほうは、「新たなる26の存在」と言われるプレーター(フラワーズ)達に任せてあり、それがスムーズに動く舞台を作り上げる事に奔走していた。
「全く、古代人はなんでこんなに細かい風に放出口を作り上げられたのか。」
そう言って、神殿にある自分の椅子で資料をみながら頭を押さえていると、ロールンがいつものお茶を持ってきてくれて。
「でも、これはあなたにしかできない仕事ですから。私もお手伝いしますから頑張ってください。」
と声をかけてくれた。
アレスは苦笑して、
「俺にしかできない仕事だから、頭が痛いんだよ。誰も代わってはくれないからな。」
「皆の期待が来てますから、もう少しですから頑張りましょう。」
その励ましに、アレスは素直に笑顔を返した。フェールとは違うが、このロールンも自分に力を与えてくれる大切な存在なのだった。

そういうやり取りをしていると、
入り口のインターフォンがなる。ロールンがすぐに出ると、そこには軍の人間が。放出口の調査に向かわせていたメンバーだが。

アレスの前にその軍の人間が来て、そして写真を数枚提出してきた。
そこには、何かの通路のようなものが映し出されていた。
「これは?」
アレスが聞くと、男は
「これは放出口を調べている時に見つけた、古代の地下通路です。」
地下通路。
アレスはすぐに塔の資料を引き出し、その写真の場所と照らし合わせた。
確かに、古代の資料をみると、その場所には何かが記されていたが、それは「移動」という単語で描かれていたので。「通路」だとは思っていなかったのた。
そもそも、そこには丸いプレートがあって、何もなかったと思うのだが。
とアレスが言うと、軍の男は
「放出口を点検していると、そこが開いているのを発見したんです。」
という事を言っていた、ならば、後でそこを見に行こうとアレスは言って、この事をシェズにも報告するように言った。

「そうか、カズールはこの通路を使ってあらゆる場所に出現していたのか。」
アレスは男が退出した後でそうつぶやいた。
「あなたもカズールも、古代の遺産を使って現代に変化を出そうとしているのですね。」
とロールンが言う。
「古代の遺産、か。」

そう、自分たちは何も新しいものは生み出しておらず。
ただ、古代に存在したものを復活させているだけであった。

二人とも、結局同じ事やっているだけか。

何も新しい事はしていない。シェズも含めて、自分たちは古代の亡霊に動かされているだけなのかもしれない。ヤッシュは粒子を動かすために新しい仕組みを大陸にもたらしたが、自分たちは過去の技術を復活させることしかできていないじゃないか。

そんな事を考えてしまった。

地下通路の事はすぐにシェズにも知れ渡り、そこへ調査隊も送り込まれた。
しかし、行けども行けども何処にも出る事は無く、ひたすらまっすぐな道が何百キロも続いていた。

もしもここを移動するのであれば、小さくて早い乗り物が必要であろうと言う事になり。
もしもカズール達がここを利用しているのであれば、何か他の技術を使用していた可能性もある、と言う結論に達し、ここは粒子技術の復活に関係ないなら後日で十分だろう、という結論になった。

粒子反応がゼロであったので誰もこの通路が特別な場所とは思わなかったのだが。
ここのある粒子は「完全な」粒子であったので。今の粒子測定器ではその正体が把握できなかったのであった。

カズール達はこの粒子の性質をヤベーへから教わっていたので、それ用のシルバーのプレートを使って一瞬で移動していた。







時間が経つと、脱出組の人数も確実に多くなってきていて、数千人のグループというか、町が辺境に現れたのと同じ規模になっていて。

乗りこむ船ごとに町が作られて、そこに責任者を配置して。
スムーズに当日の移動が可能になるよう、すでにシュミレーションを行っていた。

しかし、その船の姿を集まった人々は誰も見たことが無く。
それに対しての不安も出てきたりしていた。

それに、「26の存在」が本当に現れるのか、
その事を不安に思う人々が出始めて来ていたのも事実であった。

あと2週間となった頃。
カズールは日々の緊張による疲労で、その場で倒れるように通路で眠っていると、
まぶしい光を感じて目を開く。

そこには、翼をもった存在、ヤベーへが立っていた。

カズールの前に現れて、ヤベーへは言う
「私達の、仲間のところへと案内しよう。」
カズールはそのままヤベーへの後へとついて行く。
あの日以来、まったく姿を見せてこなかったので。本当に我々を導いてくれるのか不安に思っていところです。
とカズールが言うと、ヤベーへは
「私達は導くだけで、そのための行動はあなた方が選択しなければいけませんから。その時間は必要です。」
と言う。人々が自分で考えて、判断して、行動するのを見守っている感じだろうか。
であれば、なぜに最初に、それも数人にだけ姿を見せているのか。
と聞くと、
「それを語る人は必要である。みたモノは信じて行動して、見ていない者は迷いながら行動する。その迷う事も必要な事であり、その中でこれからの移住先で生きて行く上での経験になるのですから。組織、町、人と人との関係。それをこの短時間で見出して結びつくには、「私」という存在が出てはいけない場合もあるのです。」

「でも、脱出を進めたのはあなたでしょう。その責任はあると思いますが?」
とカズールが言うと、ヤベーへは微笑んで。
「だから、あなたにこうして会っているのですよ。」
と言った。
二人は以前来た塔の真下にある空間に到着した。
そこは中央の柱と、その周囲にある丸いクリスタルの球体。以前はこの中に26の存在が居たのだが、今は中には何も存在していなかった。
クリスタルの球体も割れたような形跡はなく。どこから出て行ったのか、カズールには分からなかった。

「ここにいた存在達は、すでに外に出ています。」とヤベーへが言う。
「どこに行ったのですか?」
カズールが聞くと、
彼からは地上で粒子の影響が世界へと広がらないように、その準備をしているという。
以前、創世記の時に作ったグリッドを使用し、粒子が悪影響を及ぼさないように制御をおこなうために。
今回は以前使ったグリッドを活性化させればいいので、人員は半分で十分だという。
残りの半分で、それぞれの船団。12の船団を率いて各地へと移動していくつもりであると、ヤベーへは言った。船団は今のところ8しか想定していないが。
カズールがそう考えると、あと4の船団はカズール達が関与しない場所から脱出した人々をまとめていくために存在している。ということであった。
その時に、急いで脱出をしようと思う人々が多数いるはずなので、それに対する導きを行う予定だと言う。
あなた方には未来が分かっているのか?
とカズールが聞くと、
「この未来は決まっているのです。分かっているのではなくて。」
とヤベーへ
「我々はその決まっている未来に沿って、その時に感じる事を実行しているだけの存在。」
「では、アトランティスがこうなるまで、あなた方は何もしてこなかったのは粒子が何か悪影響を及ぼす事が分かっていたからですか?」
「何もしてこなかった訳ではありません。あなた方の世界が変化するまで待っていたのです。」
「26の存在は粒子技術の転換期に現れると言いますが、それはなぜです?」
「作り上げた者の責任だよ。すべてには始まりと終わりが存在していて。始まりをつくったものは、終わりまで見届ける必要があった。それだけの話です。」
「あなた達がこの技術を作り上げなければ、このような事は起こらなかったのではないですか?」
「それを望むから、それは生まれて。それが必要でなくなるから、それは消え去る。その流れは自然なものであり、それを制御するのはあらゆる存在にも不可能な事です。」
「あなた方は神ではないので?」
「『神がすべてを理解している』のであれば、私達は違います。ただ、死という概念からは外れているので、地球の生命体でもありません。私達は地球と宇宙の流れの間にさまよう意識体でしかないのですから。」

ヤベーへはそう言って、カズールを見た。
その瞳は深く、そして、どこか悲しげな色を秘めていた。
死すらも許されない存在とは、どのようなものを見て、考えているのか。
その意識はカズールには計り知れない。
ただ、今はこの存在達の言う通りに、それに従う事が我々の進む道である。
と言う事は感じる事ができた。

全能の存在では無いからこそ、信用できる。
なぜかそのような事を思ってしまう。

「では、その船団を率いてくれる存在達はいつになったら姿を現してくれるのですか?」
とカズールが聞くと、
「もう、大陸中に現れていますよ。」
と言ってヤベーへは微笑んだ。

はっと目覚めると、うたたねしていた通路の中。
また、夢だかどうだかわからない出会いをしてしまった。
しかし、ヤベーへと出会った事で、今後の流れをより加速させていく自信がついた。
ちゃんと、26の存在が導いてくれるのだから。
失敗するわけが無い。




スタジアムの実験から、中央でも変なうわさが流れていた。
「26の存在が現れている。」というもの。

労働者階級の地域で目撃例が多発しているのだが、いきなりふっと現れて、そして西の地域を人々に指示していた。

その方向には、カズール達の脱出組が作っている船のある場所。

翼をもった存在が現れ、それらがすべて西を指し示す。
このような現象に、中央の人々は戸惑っていた。

この意味する事は何なのか。
この件は、メディアに乗る事は無かったが、目撃例が多数ありすぎて。市民の噂に上らない日はなかった。

「シェズの行動を祝福して26の存在が現れた!」という捉え方をする者と、
「やはり、これから何か起こるので、それを知らせに来たのではないか。」と考える者。
そして、過去に存在したものが今居ると言う事が信じられない。脱出組のパフォーマンスだろうというものもあった。

シェズはこの報告を聞いて、脱出組のパフォーマンス活動だと考えた。
26の存在がもしも居るのならば、今粒子技術を復活させようとしている自分のところに来るはずであって。大陸から逃げようと船を作っている人間のところに出るはずがない。
と思っていたのだ。
なので、軍を配置して、その存在をとらえようと何度か試みたが、それはすべて失敗していた。

アレスに意見をもとめたが、アレスも同じように
「あれは脱出組の演出でしょう。」
という結論を口にした。
カズール達は、このような手段を用いてまで自分たちの行動を正当化させたいのか。

カズールも変わったのか。
どこかで、前のカズールであって、これが終わるとまた同じように会えるような気がしていたが。
これではどうなるのだろうか。


アレスはあの事件いらい、一人ではあまり家に戻っていなかった。
ロールンが居る場合は家に共に行く事はあっても、一人になるとフェールの最後の姿を思い出してしまったりするので、一人の場合は神殿の近くにある宿舎に泊る事も多かった。

仕事が夜中まで続いたので、この日も宿舎に泊るために部屋にはいると。
その中に何かの気配を感じた。

「泥棒か?反体制派?」
すぐに腰に付けていた護身用のスタンガンを取り出す。
明りをつけようとスイッチに手を伸ばすと、何者かの影が月明かりに照らされて、そのシルエットがみえた。
それは、巨大な翼を背中に背負った存在。
それを見て、アレスは動きが止まった。
あまりにも美しいその姿に一瞬息も止まる。月の冷たい光が窓から差し込む。

その光に輝く金髪と白い翼。

「26.・・の存在?」
アレスはそうつぶやいていた。

それは、微笑みながらアレスを見て。
西を指差す。
その方向はカズール達の居る場所。
「な、何が言いたいんだ。」
アレスが問いかけると、その存在は微笑んで、
「あなたの大切な心はまだそこにあります。」
そう言って姿を消した。

アレスは急いで明りをつけると、そこには何の存在も無く。
夢を見ていたのか?

それくらい、現実感のない感覚であった。
あれが、町に出ている26の存在達か。

なぜ、俺のところに出てきた?大切な心?

その時、3人でお茶を飲んだ感覚が蘇ってきた。
他愛も無い話でゆっくりと時間の過ぎていく、ゆるやかな時間。
その中で交わされる、柔らかい微笑み。

俺にとっての、
大切な、心?
それは、なんのことだ?
その日アレスは朝まで眠る事ができなかった。






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1 コメント

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Yw5pC937 (サン)
2013-04-01 17:17:57
神の威光を浴びながら性行為を行う事で、
お互いの体内エネルギーの電子が正常化され、
精神エネルギー(チャクラ)の安定化も図れるのです。
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