まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

Q.恋愛で倫理学を使ったことありますか?(その1)

2017-09-20 23:44:34 | 性愛の倫理学
この質問は詳しくは次のようなものでした。

「Q.恋愛で倫理学を使ったことありますか。
   使ったことがあれば、成功したこと失敗したこと教えてください。」

他にも次のような質問もありました。

「Q.倫理を勉強して、恋愛にも生かすことはできますか?」

似たような質問でありつつ、別にお答えしたほうがいい質問も含まれておりましたので、
何回かに分けてお答えしていこうかと思います。
まずは 「Q.恋愛で倫理学を使ったことありますか?」、
ないしは 「Q.倫理を勉強して、恋愛にも生かすことはできますか?」 へのお答えになりますが、
質問をくれたのが女性だったので、
女性が今日の答えを恋愛に活かせるかどうかは定かではないのですが、
男子学生諸君には少しは参考になるところがあるかもしれません。
女性目線から活かすとするならば、
どういう男性を選ぶかというときに若干参考になるかもしれません。

さて、恋愛で倫理学を使ったことがあるか、
倫理を勉強して恋愛にも活かすことはできるかということですが、
今までこういう観点から倫理学のことを考えてみたことがなかったので、
ご質問をいただいてみてたいへん自己認識を深めることができました。
それと同時に倫理学的な思索も深まったと思います。
どうもありがとうございました。
最初にこの問いを読んだときは、そんなの関係あるわけないじゃん、と思ったのですが、
よくよく考えてみるとけっして無関係ではなく、
自分ではまったく意識していないながらも、
きわめて倫理学的に恋愛をしていたんじゃないかと思えてくるようになりました。
というわけで、質問そのものに対しては以下のようにお答えしておきます。

A.倫理学はむちゃくちゃ恋愛に活かせます。
  自分はこれまで倫理学を使ったおかげで恋愛を成功させることができました!


ちょっと誇大広告っぽいですね。
まあでも、私以外の人にも効果があるかどうかはわかりませんが、
自分としては使ってみたらうまくいったということで、
あくまでも個人的な意見として以下はお読みください。

先にも書いたように当時、自分としては倫理学を使っているという意識はありませんでしたが、
今回このように問われてみて気づいたことがあります。
自分は恋愛において、非暴力という倫理を当然の責務として守ってきたなと思うし、
さらには男女平等という倫理を恋愛関係を築く上でもものすごく重視していたように思うのです。

まずは非暴力のほうから行きましょう。
最近ではDV (ドメスティックバイオレンス=家庭内暴力) という言葉はすっかり定着しましたし、
結婚して家庭を築いていなくとも 「デートDV」 という言い方で、
恋愛関係にある2人のあいだの暴力のことが問題にされるようになってきました。
以前に 「デートDVチェックリスト」 をご紹介したことがありますので、
ぜひそちらもご覧になってみてください。
そのチェックリストによれば、実際に肉体的暴力をふるうことだけでなく、
大声を発したり、物を壊したり、相手を思い通りに支配しようとすることすべてが暴力に含まれます。
あるいは穏やかな口調で相手を責め立てたり貶めたり、自分ですべてを決めてしまうのも暴力です。

私は倫理学者としてそのような暴力行為はできるかぎりしないということを、
恋愛関係も含むすべての人間関係において心がけてきました。
もちろん人間ですから感情が高ぶって大声を発してしまうということもたまにありましたが、
そんなことをしてしまったあとにはものすごく落ち込み反省しますし、
基本的にはできるかぎり何事に対しても理性的に対処しようと生きてきました。
これって人間として当たり前のことと私は思っていますが、
実際にはそうではないという人はけっこういますし、
聞くところによると恋愛関係においても平気で暴力をふるう人も存在するようですし、
大声を出すとか相手を自分の思い通りにしようとするなんていう人はさらにたくさん存在するようです。

そんななかで、恋愛関係においても非暴力主義でいきますよ、というのは、
ものすごいセールスポイントではないものの、
女性にとってみたら最低限の必要条件と言えるのではないでしょうか。
ところが、その最低条件をクリアできない相手を選んでしまっている女性のなんと多いことか。
たぶん最近の日本社会の風潮であるイケメン崇拝がいけないんでしょうね。
イケメンの人なんて、特に自らの人間性を磨くまでもなく、
ただその外見のゆえに多くの女性にキャーキャーもてはやされて、
これまでの人生ですべてが思い通りになってきたわけですから、
恋愛関係においてちょっと気に入らないことがあればすぐに暴れ出すでしょう。
そして、その外見に惚れ込んでしまっている女性はその暴力を甘受するしかなくなるでしょう。
自分はそうではないぞ、と。
ちょっとやそっとの意見のすれ違いや感情のもつれがあったとしても、
それには冷静に理性的に対処し、すべてを非暴力的に解決しようとしますよ、
という男性がいたらなかなかいいと思いませんか?
たとえ大したイケメンでなくとも、ずっと長く付き合うならそういう男性のほうがいいと思いませんか?
一緒に家庭を作って子どもを産みともに育てていくなら、
自信過剰な自己愛的イケメンよりもごくフツーの非暴力主義者のほうがいいと思いませんか?
(イケメンでないからといってみんなが非暴力者であるわけではありませんが…)

というわけで私は恋愛関係においては非暴力的であろうと努力してきました。
それはどこまでセールスポイントになっていたのかはわかりませんが、
少なくとも一度成立した関係を長続きさせる上では重要な要因だったのではないかと思います。
ちょっと長くなってしまったので今日はここでいったん話を打ち切ることにしましょう。
ひとつめの答えとして次のようにまとめておくことにします。

A-1.倫理学の教えのひとつ非暴力主義は恋愛においても重要です。

最初に、女性には役に立たないかもと書いてしまいましたが、
女性にとっても非暴力主義は大事でしょうね。
どんなに相手が失敗ばかりする人だったとしても、
「このハゲー!」 とか暴言吐いたり、ましてや暴力ふるったりするようでは、
恋愛関係は長続きしないということは肝に銘じておいたほうがいいでしょう。


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1 コメント

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かきくけこ (まさおさま)
2017-11-12 22:51:24
072したことありますか!?
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