週末は東京に行き、カント研究会に出席してきました。
カントの 「世界市民主義」 に関する発表が2本、それぞれ2時間半ずつの討議が行われ、
クタクタになりましたが、いろいろな刺激を受け、楽しい時間を過ごすことができました。
研究会後は恒例の事後検討会へ。
「さくら水産」 というむちゃくちゃ安い居酒屋が会場です。
一番盛り上がった話題は京都大学でのネットカンニングの問題です。
どうやってやったんだとか、果たしてあれを防げるのだろうかとか、
大学教員である私たちにとってはたいそう身につまされる問題でした。
そして今朝、慌ただしく福島に戻ってきたのですが、
トンネルを抜けたらそこは雪国でした。
というか、吹雪でした。
もうええっちゅうに。
だいぶあったかくなってきたなあと思っていた矢先のぶり返しです。
おそるべしっ福島。
おそるべしっ東北。
地球温暖化はどこへ行ってしまったんでしょうか?
福島は温暖化とは無縁なのですか?
東北には春はやってこないのですか
そんなお寒い気分のままコラッセへ向かいます。
今日は 「IN展」 の最終日です。
大学院生5人による展覧会ですので、このあいだの卒業制作展に比べると規模はだいぶ小さいです。
しかし、さすが大学院生、4年生たちに負けてはいないです。
1年か2年分だけではありますけれども、やはり自己内対話や自己内葛藤が深まっていて、
その分表現も深みを増しているように、素人の私には見えました。
5人のうちの3人は昨年の卒展に以下のような作品を出していました (たぶん)。
・文学を題材に取った版画
・文字を取り込んだ抽象画
・生命の神秘を描いた絵画 (というか精子と卵子)
それが、文学の人は題材を神話に変えており、
私は神話とか苦手なのでまったく知らなくて、
するとどこが神話と関係あるのかまったくわからないのです。
というか一見してもわからないようにわざとしてあって、
神話のモチーフだけを抜き出して版画にしています。
制作ノートによると、神話のテーマと版画という表現技法とを重ね合わせてあるようです。
むちゃくちゃ深いです。
抽象画の人は、あいかわらず文字を取り込んである作品もあるのですが、
いわゆる抽象画というカテゴリーではなくなっているように思いました。
一見すると学校の窓や部屋にいる女の子が普通に描かれているのです。
しかしこれらは心象風景で、しかもものすごく暗いテーマが描き込まれているのです。
別の意味での抽象画になっているように感じました。
精子と卵子の人は、生命の神秘を卒業して、自我の迷宮に迷い込んでいました。
これも一見すると、とてもコワイ自画像ばかりです。
黒が主体の、ものすごーくイヤなことを考えている顔の自画像が多いのですが、
でも、もうちょっとで突き抜けそうな表情も垣間見えているようにも思えます。
自我の迷宮から抜け出たときにどんな自画像が出来上がるのか楽しみです。
あとの2人は彫刻でした。
1人は本当は寄木彫刻が本職だそうですが、出品してあったのは石膏像でした。
人間の顔を彫ってある作品も、表現方法がユニークだと思いましたが、
「空のための椅子」 という作品が思わずニッコリしてしまう楽しい作品でした。
もう1人が今回唯一の2年生、つまり修了制作ということになります。
「不自由な夢」 という作品は女の子に犬か何かの耳と鼻がついている像ですが、
これはなんだか見覚えがあります。
昨年の3月に開かれた 「福島大学創立60周年記念美術展」 で見たのかなあ?
記憶力に問題があるのであやふやですが、初対面ではない気がします。
やはり2年生だけあっていちばんたくさん出品していましたが、
「雲までの距離」 という作品が先ほどの 「空のための椅子」 とミョーにコラボしていて、
楽しい気分になれました。
ああ、でもこんなふうに紹介してももう終了してしまっているから、
皆さんはもう見ることはできないのですね。
できれば初日に見に行ってブログに書きたかったな。
この2年生の作品は大きいものが多かったですが、
「胞子」 という作品が10㎝くらいのコンパクトサイズでとても可愛らしいので、
見られなかった人は、ぜひ売ってくれと交渉してみるといいと思います。
彫刻の2人は制作ノートは作らないようにしていると言っていましたが、
ぜひ素人のために制作ノートを公開してくれと頼んでおきました。
ひとわたり見終わったときには寒々しい気分はすっかり吹き飛んで、
なんだかものすごく元気が出てきていました。
というわけですので、せっかく西口に来たのですから、また 「うまか亭」 に寄ってみます。
あわよくば 「生ニシン」 にまたありつけるかもしれません。
昼は蕎麦でなくていいのかって?
腹が減ってるんだから、そんなの関係ねぇ
残念ながら生ニシンはありませんでしたが、「生サバ」 にありつくことができました。
生サバもいつもあるとはかぎりません。
味としてはやはり生サバのほうがちょっと上ではないでしょうか。
値段もちょっと上です (生ニシン260円、生サバ390円)。
院生たちに元気をもらい、栄養もつけて、吹雪のなか意気揚々と大学に向かったのでした。
カントの 「世界市民主義」 に関する発表が2本、それぞれ2時間半ずつの討議が行われ、
クタクタになりましたが、いろいろな刺激を受け、楽しい時間を過ごすことができました。
研究会後は恒例の事後検討会へ。
「さくら水産」 というむちゃくちゃ安い居酒屋が会場です。
一番盛り上がった話題は京都大学でのネットカンニングの問題です。
どうやってやったんだとか、果たしてあれを防げるのだろうかとか、
大学教員である私たちにとってはたいそう身につまされる問題でした。
そして今朝、慌ただしく福島に戻ってきたのですが、
トンネルを抜けたらそこは雪国でした。
というか、吹雪でした。
もうええっちゅうに。
だいぶあったかくなってきたなあと思っていた矢先のぶり返しです。
おそるべしっ福島。
おそるべしっ東北。
地球温暖化はどこへ行ってしまったんでしょうか?
福島は温暖化とは無縁なのですか?
東北には春はやってこないのですか

そんなお寒い気分のままコラッセへ向かいます。
今日は 「IN展」 の最終日です。
大学院生5人による展覧会ですので、このあいだの卒業制作展に比べると規模はだいぶ小さいです。
しかし、さすが大学院生、4年生たちに負けてはいないです。
1年か2年分だけではありますけれども、やはり自己内対話や自己内葛藤が深まっていて、
その分表現も深みを増しているように、素人の私には見えました。
5人のうちの3人は昨年の卒展に以下のような作品を出していました (たぶん)。
・文学を題材に取った版画
・文字を取り込んだ抽象画
・生命の神秘を描いた絵画 (というか精子と卵子)
それが、文学の人は題材を神話に変えており、
私は神話とか苦手なのでまったく知らなくて、
するとどこが神話と関係あるのかまったくわからないのです。
というか一見してもわからないようにわざとしてあって、
神話のモチーフだけを抜き出して版画にしています。
制作ノートによると、神話のテーマと版画という表現技法とを重ね合わせてあるようです。
むちゃくちゃ深いです。
抽象画の人は、あいかわらず文字を取り込んである作品もあるのですが、
いわゆる抽象画というカテゴリーではなくなっているように思いました。
一見すると学校の窓や部屋にいる女の子が普通に描かれているのです。
しかしこれらは心象風景で、しかもものすごく暗いテーマが描き込まれているのです。
別の意味での抽象画になっているように感じました。
精子と卵子の人は、生命の神秘を卒業して、自我の迷宮に迷い込んでいました。
これも一見すると、とてもコワイ自画像ばかりです。
黒が主体の、ものすごーくイヤなことを考えている顔の自画像が多いのですが、
でも、もうちょっとで突き抜けそうな表情も垣間見えているようにも思えます。
自我の迷宮から抜け出たときにどんな自画像が出来上がるのか楽しみです。
あとの2人は彫刻でした。
1人は本当は寄木彫刻が本職だそうですが、出品してあったのは石膏像でした。
人間の顔を彫ってある作品も、表現方法がユニークだと思いましたが、
「空のための椅子」 という作品が思わずニッコリしてしまう楽しい作品でした。
もう1人が今回唯一の2年生、つまり修了制作ということになります。
「不自由な夢」 という作品は女の子に犬か何かの耳と鼻がついている像ですが、
これはなんだか見覚えがあります。
昨年の3月に開かれた 「福島大学創立60周年記念美術展」 で見たのかなあ?
記憶力に問題があるのであやふやですが、初対面ではない気がします。
やはり2年生だけあっていちばんたくさん出品していましたが、
「雲までの距離」 という作品が先ほどの 「空のための椅子」 とミョーにコラボしていて、
楽しい気分になれました。
ああ、でもこんなふうに紹介してももう終了してしまっているから、
皆さんはもう見ることはできないのですね。
できれば初日に見に行ってブログに書きたかったな。
この2年生の作品は大きいものが多かったですが、
「胞子」 という作品が10㎝くらいのコンパクトサイズでとても可愛らしいので、
見られなかった人は、ぜひ売ってくれと交渉してみるといいと思います。
彫刻の2人は制作ノートは作らないようにしていると言っていましたが、
ぜひ素人のために制作ノートを公開してくれと頼んでおきました。
ひとわたり見終わったときには寒々しい気分はすっかり吹き飛んで、
なんだかものすごく元気が出てきていました。
というわけですので、せっかく西口に来たのですから、また 「うまか亭」 に寄ってみます。
あわよくば 「生ニシン」 にまたありつけるかもしれません。
昼は蕎麦でなくていいのかって?
腹が減ってるんだから、そんなの関係ねぇ
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残念ながら生ニシンはありませんでしたが、「生サバ」 にありつくことができました。
生サバもいつもあるとはかぎりません。
味としてはやはり生サバのほうがちょっと上ではないでしょうか。
値段もちょっと上です (生ニシン260円、生サバ390円)。
院生たちに元気をもらい、栄養もつけて、吹雪のなか意気揚々と大学に向かったのでした。