まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

全東北学生競技ダンス連盟2014秋大会の挨拶文

2015-03-31 12:42:47 | ダンス・ダンス・ダンス
早いもので今日で2014年度も終了、明日から新年度となります。
私が長らく部活の顧問と東北学連の連盟会長を務めている学生競技ダンス部も、
新しい年度を迎えることになります。
私としては大きな宿題を残してしまっていますので、あまりまだ前向きな気分になれないのですが、
5月に開催される春大会のための挨拶文をすでに依頼されており、
昨日やっと書き上げたところです。
もろもろ理由があって (たぶんそのうち論じます)、その挨拶文を書くために、
昨年の11月に行われた秋大会のために書いた挨拶文を読み返しておりました。
何を書いたかすっかり忘れていましたが、ここでもアナ雪を取り上げていました。
『愛する人に東横インをプレゼントしよう』 の解説でもアナ雪に言及していましたが、
どうも2014年度は私のなかでアナ雪の占める比重が高かったようです。
アナ雪のことをみんなが忘れてしまう前にここに再録しておくことにいたしましょう。
タイトルなんてもろそのまんまなんだもん。
ま、ご笑覧ください。


                   LET IT GO!

                                 全東北学生競技ダンス連盟会長
                                 小野原 雅夫(福島大学教授)

 まず最初に今年も本大会に欠席せざるをえないことをご容赦ください。今年ばかりでなくこのところ数年この秋大会は欠席させていただいております。私が所属しているメインの学会の大会が例年この時期に開催されているのですが、ここ数年は完全に日にちが重なってしまっており、私も研究者としての本分があるためどうしても外すことができないのです。大会会長である福山博之先生をはじめ開催校の東北大学の皆さん、そして学連の連盟委員の皆さん、連盟副会長の神宮周二様にはたいへんご迷惑をおかけすることをお詫び申し上げます。本大会が盛会のうちに成功を収めますことを遠く学会会場よりお祈り申し上げております。
 それにしても残念なのは、4年生の最後の晴れ姿をこの目で見届けることができないということです。4年生の皆さんはこれまで競技ダンスにかけてきたすべてを今日のこのフロアにぶつけようと意欲を燃やしているはずです。思えば4年間の競技ダンス生活は思いのままにならないことの連続だったのではないでしょうか。「肘を上げて落とさないように。でも肩が上がってはいけません」 なんて何言われてるかわからなかったでしょうし、「思いっきり大きく動いて。でも腰が引けてはいけません」 だなんてそんな不自然な動きムリと思ったことでしょう。ホールドやポイズを保ちながら豪快にスイングを決めること、自分なりのダンスを追求しながらその時々の相手に合わせてカップルとしての踊りを作り上げていくこと、音楽に乗って音楽を表現しながら他カップルとぶつからないよう冷静にフロア取りをすること、自分たちのダンスの向上をはかりながら部活や後輩たちの面倒をみること、競技ダンスに全力を注ぎながら学業やバイトや就職活動とも両立させること、等々。
 時には 「ああもう好きなようにやらせてくれ~」 とすべての束縛をなげうって自由に踊り出したくなったこともあったのではないでしょうか。しかしながら一人前のダンサーとして育つためにはどうしてもこの厳しい束縛に耐える必要があったのです。あの大ヒット映画 『アナと雪の女王』 のエルサが、手袋をはめて自分の中のパワーをぐっと抑え続けていたのと同じように。あなたを縛りつけていた軛はあなたを成長させるための糧でした。それがあったからこそ皆さんは今、最後のフロアに向かうことができるのです。そしてとうとう、皆さんがこれまで蓄えてきたパワーをすべて爆発させるときが来ました。もう何も恐くありません。4年生の最後を迎えた今なら皆さんがどれだけ自由に自分の踊りたいように踊っても、競技ダンスの基本を外すことなく誰の目にも美しいダンスを作り上げることができるはずです。あのエルサの氷のお城のような。4年生の皆さん、4年間本当にお疲れさまでした。今こそすべての力を解き放ってあなたにしか作ることのできないダンスの王宮を築き上げてください。

福島総シャイーン☆祭

2015-03-27 13:05:42 | 人間文化論
今週の日曜日、こんなイベントがあるそうです。



福島総シャイーン☆祭 Vol.1
【日時】3/29(日) 開場14:30 開演15:00 (終演18:00予定)
【場所】パセナカmisse 1F 交流スペース
【料金】チケット制(2,000円)
【出演】本園太郎BAND/Shyiine Band 2014/白石ひかり


シャイーンバンドのベーシストはたぶんぼくの知り合いですが、

残念ながら私はまだ実際に聴きに行ったことがありません。

そして、残念ながらこの週末も引き続き追い込まれているので、

このイベントに参加することはできないでしょう。

ああ、残念

早くこのトンネルから抜け出したいものです。

ちなみにシャイーン☆せいやんのウェブサイトを見てみると、

「シャイーン」 という言葉に込められた意味が説明されていました。

「シャイーンとは、東日本大震災の後に
 『自分にできることは何なんだろう…』 と真剣に悩んでたどり着いた答えです。
 <シャイーンに込めた3つの意味>
 1.誰もが輝いている(他者肯定・信頼) [Shine シャイン]
 2.シャイでいいんだ(自己受容・プラス変換) [Shy シャイ + iine いいね]
 3.地球と言う会社の社員なんだ(共創・相互支援) [社員 しゃいん]
 誰もが輝いている。
 だけど、多くの人はそのことに気付いていない。
 人の欠点が見えてくる。
 ダメなことばかりの世の中に見えてくる。
 未来なんて真っ暗だ。
 そんなことはない!
 世界は素晴らしいんだ!!絶対にあきらめない!!」

「福島総シャイーン☆祭」 のイベント名に込められているのもこういうメッセージなのでしょう。

ぜひみんなこのイベントに参加して、

シャイーンと輝く地球社員になっちゃいましょう!

リコール再び!

2015-03-17 18:40:16 | お仕事のオキテ
先日、郵便受けにこんなものが入っていました。



パナソニックから、発火する危険のあるバッテリーパックを探していますよというお知らせです。

これは郵送されてきたのではなく、どうやら戸別訪問して投函されたもののようです。

私は携帯用のパソコンとしては、パナソニックのレッツノートを愛用しているんですが、

これを見ても特にどうという感慨もありませんでした。

レッツノートといってもこれまでにどんどんバージョンアップして様々な機種が販売されており、

そして当然のことながら私が自分のパソコンの機種なんかを覚えているはずもありませんし、

もう何年も使っていますが、これまで特に不具合などもなかったので、

うちのパソコンとは関係ないんだろうなあとタカを括っていたからです。

で、私としては珍しく、いちおう機種を確かめておこうとすぐにパソコンを調べてみたわけです。

そうしたらなんということでしょう

みごとビンゴ!じゃありませんか。

私のパソコンは 「CF-S10」 でした。

おいおい、またリコールですか

BMWのエアバッグもまだ直してもらっていないというのに

(そういえばBMWのリコールはどうなっちゃったんだろう?

 エアバッグが入荷しだい連絡しますと言われたまま、その後なしのつぶてなんですが…)

どうもこういう星回りなんでしょうか?

いろいろと当たりを引いてしまっていますね。

しかたないので受付窓口に電話してみました。

いろいろと確認させられたあげく、やはりリコール対象商品ということで間違いなかったようです。

今回はバッテリーパックの交換・回収だけですので、

私のほうからどこかへ出向いたりする必要はなく、

すべては宅配業者経由で事足りるようです。

それにしても、あのお知らせの紙、どの範囲に配付して回ったのでしょうか?

日本中の全住戸にくまなく配られたのでしょうか?

クルマの場合は自動車登録がされていますので、そのデータに基づいて郵送されてきていました。

パソコンも最初にインターネット経由で登録したっちゃあしたんだったかな?

でも、このお知らせは郵送じゃなかったんだよなあ。

どの範囲にこのお知らせが配付されたのか気になってしょうがありません。

皆さんのところにもこのお知らせは届いていましたか?

ぜひコメント欄で (Facebook でも可) 情報を共有しましょう!

BAR510のヘンな進化

2015-03-15 11:59:28 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
スゲロで美味しいイタリアンをいただいたあとは、

BAR510で季節のカクテルをいただくのが常なんですが、

行ってみたらなんかヘンな進化を遂げていて、ここでもすっかり驚かされてしまいました。

一昨年あたりからやっと整備されるようになったメニューを見てみましょう。



トップページはカクテルのメニューというよりは特撰フルーツのメニューという感じです。

ここがこちらのイチ押しのラインナップですが、甘いお酒が苦手な私は残念ながらここはスルーです。

私にとって重要なのは次のページ。



辛口のカクテルが並んでいて目移りしてしまいます。

スダチリッキーやアップルミントのモヒートがふだんの定番ですが、

冬はやっぱり1番下のホットブラッディメアリーでしょう。

でも、このホットブラッディメアリーの説明、明らかにおかしいですよね。

カクテルのレシピとはとうてい思えません。

「スープ仕立てのカクテル」 と書いてありますが、トマトスープそのものではないですか。

マスターが調理場にしばらくこもっていたあとやっと出て来ました。



見た目は以前と変わらぬブラッディメアリーです。

以前だとベーコンやら玉ねぎなどの材料は細か~く刻んで入れられていました。

ところが今回はこうでした。



「具 (笑)」 が大っきくなっちゃった

ズッキーニも見えますね。

ズッキーニなんて昔は入っていたかな?

何だかヘンな方向に進化遂げちゃってるでしょ。

とっても美味しくいただきましたが、カクテルを飲んだというよりは、

やはり具だくさんのトマトスープをいただいたというほうが実感に近いです。

アルコール分もまったく感じられませんでした。

というわけでこの一杯で切り上げるわけにいかず、さらに杯を重ねることになりました。



カルバドスベースの自家製梅酒。

梅酒用の最高品種だという白加賀もカルバドスがしっかり染み込んで固く引き締まっていました。



シメの一杯は定番の、スダチを使ったジンリッキー。

定番のといっても、ふつうはライムを使うところを徳島県産スダチを使ったこだわりの一品なわけですが…。

さっぱり辛口でシメてようやく満足し、古巣・東麻布の夜とお別れしたのでした。

次はいつ来られるかまったくわかりません。

この次来るときにさらにどんな進化を遂げているのか楽しみです。

久しぶりのスゲロはガラガラ声

2015-03-12 13:29:10 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
もう古い話になってしまいましたが、先月末の週末に東京に行って参りました。

研究生活史上サイコーに追い込まれているお仕事の一環です。

その日の研究発表を終えてもまったくやり遂げた感はなく、焦燥感が募る一方だったのですが、

あんまり根を詰めすぎても私の場合、はかどりネコさんに来てもらえるわけではないので、

翌日はいつもの 「スゲロ」 で息抜きをして参りました。

いつものと言ってもものすごい久しぶりです。

調べてみたら去年の4月以来でした。

この日も美味しくいろいろいただきました。

まずはこれ。



長崎 姫鯛のカルパッチョ セロリのアッシュ。

プリプリの姫鯛に、刻んだセロリとピンクペッパーがよく合います。

続いてこちら。



軽くグリルした桜マス ちぢみホウレン草のマリネ添え。

外側はパリパリですが、中はほとんどナマです。

載せられたケッパーのほんのりとした酸味とともにいただきます。

お次は定番。



早生たけのこのロースト アンチョビバターソース。

2月なのにもう春の味覚です。

次は初めていただく一品。



江戸前穴子とサフランの焼きリゾット。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、

サフラン味 (と色) のリゾットをおにぎり状に丸め、穴子を載せて焼いてあります。

これはあくまでも前菜の扱いです。

というか、この日はメインの肉や魚はあきらめて、前菜とパスタだけにしました。

前菜のシメはこちら。



金沢きすと山菜のフリットミスト。

きすで隠れて山菜がよく見えませんが、

これはもう山菜の天ぷらと言っても過言ではありません。

トリュフ入りのお塩でいただきました。

パスタは2皿注文しました。

ひとつはこちら。



タリオリーニ 白イカとルッコラのペペロンチーノ。

自分で作ってみたくなる美味しさですが、

この絶妙の味にするにはプロの業が必要なんだろうなあ。

ペペロンチーノは即決でしたが、もうひとつはどれにするか悩んだ挙げ句これにしました。



トレネッテ 牛舌と2色のアスパラのアラビアータ。

アラビアータに牛舌を入れるなんてゼッタイに素人には思い浮かばなかったと思うけど、

一度見てしまえば、こちらは何とか作れそうな気がしないでもありません。

ただこれも手打ちのトレネッテだからこそ、この味に仕上がっているんでしょうねぇ…。

というわけでこの日も至極の7皿を味わって幸せに浸ったのでした。



ところで。

この日は入店した瞬間にものすごくビックリしてしまいました。

シェフの佐志原さんの 「いらっしゃいませ」 の声が嗄れきっていたのです。

本人曰くオカマ声というくらいのガラガラ声でした。

どうしたのと聞いてみると、花粉症だって言うじゃないですか。

それでもっとビックリしてしまいました。

クシャミ、鼻水、目のかゆみとかなら聞いたことがありますが、

ノドに来る花粉症があるなんて知りませんでした。

しかも、その嗄れ方が本当に尋常ではないのです。

インフルエンザの人でもこんなになってる人を見たことないというくらいです。

真面目な料理の話とかをしていても、その声を聞くとつい脱力してしまいそうになります。

花粉の時期が終わるまで、しばらくシェフはこのままなのでしょうか?

このお店はシェフのトークも売りなのですから、早く治ってほしいものです。

最悪の体調のなかいつも通りの美味しい料理をごちそうさまでした

あれから4年

2015-03-11 14:46:51 | グローバル・エシックス
あの日から4年の月日が経ちました。

ついこのあいだのことのような、

遠い昔のことのような。

停電した真っ暗闇のなかで、余震のたびにミシミシとマンションが軋む音に怯えながら、

ラジオ付きの懐中電灯を必死で手動発電して福島第一原発の様子に聞き耳を立てていたあの日。

人生で経験したことのない恐怖でした。

その後いろいろなことがあって、その恐怖は薄らいできてはいますが、今も確実に続いています。

先日の 「てつがくカフェ@ふくしま特別編5」 では、

鎌仲ひとみ監督の最新作 『小さき声のカノン ―選択する人々』 を見ました。



この映画のなかでひとつ気になる話がありました。

福島から避難していったお母さんが語ってくれた内容です。

事故後、線量の高い地域に住んでいた彼女の息子さんがさまざまな体調不良を訴えたのですが、

そのひとつに、足の裏が痛い、足の裏の骨が痛くて歩くのもつらいほどだったというのです。

まわりのお母さんたちにも聞いてみたら、そういう症状を訴える子どもがけっこういて、

病院にいっても原因不明だったそうなのです。

これちょっと思い当たる節があるんですけど。

私自身の話なんですが、去年あたりから時々足の裏が痛いときがあるのです。

歩けないほどの激痛というわけではないので特に病院に行ったりもせず、

自分としてはプリン体系というか痛風系の痛みなんではなかろうかと勝手に思っていたのですが、

足の親指の付け根ばかりでなく、踵も含めて足の裏の接地部分の骨全体が痛いのです。

何だろうなあと思っていたところにあの映画を見たので、ちょっとビックリしてしまいました。

私は線量の高いところに住んでいるわけでもありませんし、もうこんな歳だし、

症状が出たのが今ごろだということもあって、たぶん関係ないだろうとは思うのですが、

こういうところに住んでいると、原因不明の症状って本当にナーバスになります。

「ただちに影響はない」 かもしれないけれど、

時が経つにつれていろいろな症状が出てくる可能性があるわけで、

とはいえその因果関係をきちんと捉えきることは現在の医学や科学ではまだできないかもしれず、

原子力災害の問題って本当に難しいと思います。

今の医学や科学ではわからないからOKなのではなく、

予防原則に立ってリスクマネージメントをすることこそが政治の責任だと思います。

てつがくカフェのなかでも、政治が責任をもって制度として行うべきことと、

個人ができる範囲で為すべきことの区分けの話が出てきましたが、

国は何もしてくれっこないとあきらめてしまうのではなく、

私たち自身が国である (少なくとも現行憲法下では) との意識を忘れずに、

国民の本当の安全、本当の幸せを実現できるような国を作っていきたいと思います。

『小さき声のカノン』、いろいろなことを考えられる素晴らしい映画です。

どんな立場の方であれ、ぜひ一度ご覧になってみることをお薦めします。

平成26年度卒業・修了記念演奏会

2015-03-09 18:48:56 | 人間文化論
「てつがくカフェ@ふくしま特別編5」 は大盛況のうちに終了することができました。

ご参加くださった皆さま、ありがとうございました

おかげさまで、福島で暮らす人々のさまざまな不安や苦悩をお聞きすることができましたし、

福島県外の皆さまからも心配する声や励ましのお言葉を頂戴することができました。

何より鎌仲ひとみ監督がエネルギッシュにてつカフェを引っ張ってくださいましたので、

いつになく活性化した対話を楽しむことができました。

もろもろの事情が重なって参加できなかった皆さまも、

映画 『小さき声のカノン ―選択する人々』 はフォーラム福島で3週間ほど上映しますので、

この機会にぜひご覧ください。

前売り券 (特典DVD付き) も引き続き小野原が販売中です。


さて、てつカフェ特別編の興奮もさめやらぬ週明けですが、

今週の土曜日 (3月14日=ホワイトデー) には、

福島大学人間発達文化学類と大学院の音楽科の人たちによる、

卒業・修了記念演奏会が開催されます。

音楽堂で14時開演です。

いろんな演奏が (しかもそれほど長くない曲を) ランダムに聴ける、

素人にもたいへんとっつきやすい演奏会です。

私は毎年楽しみにしていて、ぜひ聴きに行ってあげたいところですが、

今年はちょっとムリだろうなあ

研究生活史上サイコーに追い込まれています。

とりあえずこうしてブログで告知できたことだけでも奇跡のようです。

卒業生・修了生の皆さん、これで勘弁してください

みんな最後の演奏がんばってね


てつカフェ特別編後は 「イヴのもり」 で2次会だあっ!

2015-03-06 18:03:25 | 哲学・倫理学ファック
「てつがくカフェ@ふくしま」 を開催したあとは決まって懇親会も開かれます。
第1回から綿々と続く、もはや 「@ふくしま」 の伝統と言ってもいいでしょう。
日本各地で哲学カフェが開催されていますが、
こんなに律儀に飲み会をやっているのは私たちだけではないかと自負しております。
この懇親会はなぜか参加者の皆さまから 「2次会」 と呼ばれていて、
つまり、てつカフェ自体が 「1次会」 という扱いになっています。
そして、1次会はどうしても参加できなくて2次会から参加なんていう人も、
なぜか毎回いらっしゃるのです。
ホントにヘンな人たちだ。

この 「2次会」、たんに世話人たちが好きでやってるんだろうと思われがちですが、
これをセッティングするのはけっこう大変なんです。
そもそも 「てつカフェ」 自体が自由参加ですので (申し込み制ではない) ので、
毎回何人の参加者があるかわかりません。
ましてやその参加者の中から何人が懇親会に出てくださるか、
事前にはまったく予想がつかないのです。
だからあらかじめどこかのお店を予約しておくということができません。
その場で参加者を募って人数を確定し、それから空いてるお店を探すのですが、
てつカフェが開催されるのは土曜日か日曜日なのでたいていどこもいっぱいです。
そのため必死になって電話かけまくったりとか、
大勢で街なかをウロウロしたりとかしなければならなくなるわけです。

「サイトウ洋食店」 とか 「agato」 とか、
前回初めてお世話になった 「TukTuk」 でてつカフェをやらせてもらったときは、
お店のご理解により、人数未確定のまま2次会もお引き受けいただいていました。
しかし、「A・O・Z (アオウゼ)」 でやっていた頃は、
本当に毎回どこで懇親会を開催するかが私たち世話人にとって頭痛の種だったのです。
そして、一番困ったのが 「てつカフェ特別編」 のときです。
ふだんの参加者は20~30人といったところですが、
特別編では50人くらいの人が集まります。
そのうちの何人が懇親会に行きたがるのか本当に読み切れないのですが、
とにかく大規模な飲み会になることは間違いありません。
その大人数をどこに誘導するかいつも頭を抱えておりました。

ところが
なんと今回の 「特別編5」 ではすでに懇親会場が決まっているのですっ
おおっ、素晴らしい
世話人にとってこんなに気楽に迎えられる特別編は初めてです。
懇親会をお引き受けくださったのは福島駅東口の真ん前にある 「イヴのもり」です。
なんとこちらのお店、鎌仲ひとみ監督にご紹介いただいたお店なんです。
こちらのママさんが監督と懇意にしていらして、
『小さき声のカノン』 の前売り券もすでに100枚以上さばいてくださっている強者です。
お金よりも何よりも皆さんのために役立ちたいとのことで、
「イヴのもり」 は安全でかつ美味しい食べ物や飲み物を提供するとともに、
福島の人々が集える場として、さまざまな団体や運動の後押しをしてくれているのです。
恥ずかしながら、監督に教えられるまで私はこちらのお店にうかがったことがありませんでした。
おうかがいしてみると、たくさんの本やピアノに囲まれた本当にいい雰囲気のお店です。



福島の駅前にこんな素敵な空間があったなんて迂闊でした。
まさにてつカフェを開催するのにうってつけのカフェではないですか。
「agato」 なきあとてつカフェが会場に困っていることを訴えてみたら、
ぜひご利用くださいとご快諾いただきました。
というわけで4月のてつカフェはここ 「イヴのもり」 で開催させていただきますっ
そして、その前哨戦というわけでもないですが、
明日の特別編の懇親会も 「イヴのもり」 で開催することになりましたっ
人数がまったく読めない宴会なんですが、すべてご理解いただいた上でお引き受けいただきました。
太っ腹のママさんにも大感謝ですが、
こちらのお店を紹介してくださった鎌仲ひとみ監督にも感謝、感謝です。
4年近く愚直に続けてきた成果でしょうか、
てつがくカフェ@ふくしまを支えてくださる人々の輪がどんどん広がっているのを実感しています。
皆さま、本当にありがとうございます
明日は、フォーラム福島5で 「てつがくカフェ@ふくしま特別編5」、懇親会は 「イヴのもり」 です。
ぜひ3.11から4年経った福島の人々の繋がりを感じるためにも、
ご来場のほどよろしくお願い申し上げます。

『小さき声のカノン』 de てつがくカフェ@ふくしま特別編!

2015-03-02 12:30:55 | 哲学・倫理学ファック
いよいよ今度の土曜日は 「てつがくカフェ@ふくしま特別編5」 です。

てつがくカフェ@ふくしま特別編5
日時:2015年3月7日(土)
      13:30~15:40 『小さき声のカノン』 上映
      16:00~18:00 てつがくカフェ

場所:フォーラム福島5
ゲストスピーカー:鎌仲ひとみ (映画監督)
           牧野英二 (法政大学)


2011年の10月に初めての 「特別編」 を開催し、

その後は3月が来るたびに震災・原発事故後の福島をテーマとして開催してまいりました。

早いものであの日からもう丸4年が経とうとしています。

2011年の5月にスタートした 「てつがくカフェ@ふくしま」 も、

4年近い歴史を重ねてきたことになるわけです。

私たちは昨年から地域の宝とも言える映画館 「フォーラム福島」 さんと手を組んで、

「シネマ de てつがくカフェ」 を開催させていただいております。

というわけで今年の特別編5はフォーラム福島さんで、

シネマ de てつがくカフェの形態で開催することにしました。

ちょうどみごとなタイミングで、

あの鎌仲ひとみ監督の最新作 『小さき声のカノン ―選択する人々』 が封切られます。

『ヒバクシャ』、『六ヶ所村ラプソディー』、『ミツバチの羽音と地球の回転』 等々、

原発事故前からずっと核の問題を追及し続けてきた鎌仲監督が、

今度は福島に暮らす人々、放射線被曝と闘う人々の苦悩に迫る映画を完成させてくれました。

てつがくカフェ@ふくしま特別編で取り上げるにはうってつけの作品だと思います。

3月7日は公開初日ですが、東京での舞台挨拶のあと鎌仲監督が駆けつけてくださいます。

特別編の運営に最初から協力してくださっている法政大学の皆さんももちろん来福し、

昨年の特別編4と昨年末の多文化関係学会で登壇した牧野英二さんも、

ゲストスピーカーとして鎌仲監督とともに哲学的対話の先陣を切ってくださいます。

もちろんあくまでも哲学カフェですのでトークショーではなく、

お2人には先陣を切っていただくだけで、基本はいつも通り参加者の皆さんに語っていただきます。

福島でどう暮らすべきかというのは正解のない問題なだけに、

最近では思っていることを口にすることすらはばかられる雰囲気になりつつあるかもしれません。

てつがくカフェの場ではどんなことでも自由に発言することが可能です。

ぜひこの機会にふだん抑圧している日々の暮らしへの思いを吐露してみてください。