たいへんだった2011年が終わろうとしています。
生誕50周年を迎えるこの年が、こんな一年になるとはまったく想像もしていませんでした。
筆舌に尽くしがたいとはこのことだろうと思います。
言葉で表すことができない今年を表現した漢字は、
日本漢字能力検定協会によると 「絆」 なんだそうです。
うーん、絆ねぇ。
絆だったかなあ?
福島に暮らすものとしては 「絆」 というよりも、
「断」 とか 「捨」 とか 「離」 のほうが合っているような気がします。
震災の当日には、被災地とは遠く離れたところで買い占めが始まっていたり、
あの震災を 「天罰」 呼ばわりした人が多くの有権者に支持されて再選されたり、
福島第一原発の事故がまったく収束の兆しも見せていないときに、
早くもマスコミやネットでは 「原発擁護論」 が跋扈していたり、
メルトダウンの情報も知らされないまま、
上からはただひたすら安全だという情報が垂れ流されたりしていました。
自然の猛威によっても、価値観の違いによっても家族の絆は断たれ、
あの事故によって強制的に故郷を捨てさせられた人、
家族と離ればなれに暮らすことを余儀なくされた人が数多く存在しています。
逃げた人、残った人、まだ決めかねている人のあいだに断絶が生じ、
逃げていった先でも、心ない仕打ちを受けている人びとの話も聞こえてきました。
政治家やマスコミからも心ない本音や失言が数限りなく発せられ、
電力会社は世論形成に躍起となり、
原発導入・推進の旗頭だった野党は、復興支援と事故収束に力を貸すよりも、
震災と事故を政争の具にすることを選択していました。
このように日本全体を見渡すとやはり 「絆」 というよりも、
「断」 や 「捨」 や 「離」 のほうがしっくり来るような気がします。
しかしながら、個人的にはたしかにこの一年間、
「絆」 を感じられる体験もいろいろとさせていただくことができました。
こんなことがなければ知り合うようなことのなかっただろう人びとから、
突然のコンタクトをいただいたり、
「てつがくカフェ@ふくしま」 という新たな場で、
たくさんの新しい出会いや対話を経験することができました。
この一年を一文字で表せと言われて、「絆」 を選ぶかというと、
ちょっと違うような気がしないでもありませんが、
ベスト5かベスト10くらいには入れてあげてもいいかなと思います。
とにかく、たいへんだった一年がやっと終わります。
さて、昨日は毎年恒例の、ゼミ卒業生忘年会の日でしたが、
こちらも恒例の、大晦日に行っていた、ぢゅんちゃん邸年越し忘年会が、
都合により30日に前倒しになったということで、
2つの忘年会を合体させた大宴会がぢゅんちゃん邸で開催されることになりました。
初対面どうしの方々もいるというのに、けっきょく最後は2時過ぎまで、
延々8時間以上にわたって酒を酌み交わし続けておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/30/ab1e0ed6a0f16157b3bda5bea468b14d.jpg)
なお、卒業生たちはいつものようにバースデイ・プレゼントを持参してくれました。
(ホントに、そんな気を遣わなくていいのに…)
昨年はタジン鍋を頂戴してしまった私ですが、
今年はマルチ・グリル・ポットというものを頂戴してしまいました。
こういうものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/02/6e07d3fc249079eaf7c116481ad40d2d.jpg)
これで卓上で鍋物や蒸し物ができるばかりでなく、
こんなふうに波形プレートに付け替えると焼き物もできるようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/1c/f41d2b15adf2c4eea08971593a328b1a.jpg)
うちに泊まっていった卒業生たちに、ブランチとして昨日の残り物の、
蒸し野菜&なんちゃってバーニャカウダを作ってあげました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/79/50da03a7ff7611f8d78ce533493f79b1.jpg)
福島産の野菜をふんだんに使った料理を食べて、
卒業生たちは石巻や神奈川県に帰っていきました。
このたいへんだった年の最後の最後にもう一度、絆を感じることができました。
もうすぐ年が明けます。
新しい2012年は、制御不能な核エネルギーや、
その利権に群がる企業や政治家や学者たち、そしてそれに躍らされる衆愚政治を、
すべて 「断捨離」 してしまいたいものだと思います。
生誕50周年を迎えるこの年が、こんな一年になるとはまったく想像もしていませんでした。
筆舌に尽くしがたいとはこのことだろうと思います。
言葉で表すことができない今年を表現した漢字は、
日本漢字能力検定協会によると 「絆」 なんだそうです。
うーん、絆ねぇ。
絆だったかなあ?
福島に暮らすものとしては 「絆」 というよりも、
「断」 とか 「捨」 とか 「離」 のほうが合っているような気がします。
震災の当日には、被災地とは遠く離れたところで買い占めが始まっていたり、
あの震災を 「天罰」 呼ばわりした人が多くの有権者に支持されて再選されたり、
福島第一原発の事故がまったく収束の兆しも見せていないときに、
早くもマスコミやネットでは 「原発擁護論」 が跋扈していたり、
メルトダウンの情報も知らされないまま、
上からはただひたすら安全だという情報が垂れ流されたりしていました。
自然の猛威によっても、価値観の違いによっても家族の絆は断たれ、
あの事故によって強制的に故郷を捨てさせられた人、
家族と離ればなれに暮らすことを余儀なくされた人が数多く存在しています。
逃げた人、残った人、まだ決めかねている人のあいだに断絶が生じ、
逃げていった先でも、心ない仕打ちを受けている人びとの話も聞こえてきました。
政治家やマスコミからも心ない本音や失言が数限りなく発せられ、
電力会社は世論形成に躍起となり、
原発導入・推進の旗頭だった野党は、復興支援と事故収束に力を貸すよりも、
震災と事故を政争の具にすることを選択していました。
このように日本全体を見渡すとやはり 「絆」 というよりも、
「断」 や 「捨」 や 「離」 のほうがしっくり来るような気がします。
しかしながら、個人的にはたしかにこの一年間、
「絆」 を感じられる体験もいろいろとさせていただくことができました。
こんなことがなければ知り合うようなことのなかっただろう人びとから、
突然のコンタクトをいただいたり、
「てつがくカフェ@ふくしま」 という新たな場で、
たくさんの新しい出会いや対話を経験することができました。
この一年を一文字で表せと言われて、「絆」 を選ぶかというと、
ちょっと違うような気がしないでもありませんが、
ベスト5かベスト10くらいには入れてあげてもいいかなと思います。
とにかく、たいへんだった一年がやっと終わります。
さて、昨日は毎年恒例の、ゼミ卒業生忘年会の日でしたが、
こちらも恒例の、大晦日に行っていた、ぢゅんちゃん邸年越し忘年会が、
都合により30日に前倒しになったということで、
2つの忘年会を合体させた大宴会がぢゅんちゃん邸で開催されることになりました。
初対面どうしの方々もいるというのに、けっきょく最後は2時過ぎまで、
延々8時間以上にわたって酒を酌み交わし続けておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/30/ab1e0ed6a0f16157b3bda5bea468b14d.jpg)
なお、卒業生たちはいつものようにバースデイ・プレゼントを持参してくれました。
(ホントに、そんな気を遣わなくていいのに…)
昨年はタジン鍋を頂戴してしまった私ですが、
今年はマルチ・グリル・ポットというものを頂戴してしまいました。
こういうものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/02/6e07d3fc249079eaf7c116481ad40d2d.jpg)
これで卓上で鍋物や蒸し物ができるばかりでなく、
こんなふうに波形プレートに付け替えると焼き物もできるようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/1c/f41d2b15adf2c4eea08971593a328b1a.jpg)
うちに泊まっていった卒業生たちに、ブランチとして昨日の残り物の、
蒸し野菜&なんちゃってバーニャカウダを作ってあげました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/79/50da03a7ff7611f8d78ce533493f79b1.jpg)
福島産の野菜をふんだんに使った料理を食べて、
卒業生たちは石巻や神奈川県に帰っていきました。
このたいへんだった年の最後の最後にもう一度、絆を感じることができました。
もうすぐ年が明けます。
新しい2012年は、制御不能な核エネルギーや、
その利権に群がる企業や政治家や学者たち、そしてそれに躍らされる衆愚政治を、
すべて 「断捨離」 してしまいたいものだと思います。