大晦日ですが、大晦日らしいことは何もせず、
昨日からずーっと白河と郡山の看護学校のレポートやテストを採点していました。
その1年の積み残した残務を片づけているという意味では、
大晦日らしいといえば大晦日らしいと言えないこともありませんが…。
それにしてもどちらも9月から10月にかけて行われた授業で、
レポートもテストも10月中には届けられ、
11月中に採点の上、返送してくださいと依頼されていたのですが、
完全に1ヶ月締め切りに遅れてしまいました。
11月といえば日本カント協会の公開シンポジウムがありましたから、
その準備でとてもじゃないけど採点まで手が回りませんでしたし、
シンポ終了後も、そのために後回しになっていた仕事が学内外で山積しており、
看護学校のほうはまだ学期途中なので今採点結果が届かなくても大丈夫だろうという甘えもあって、
他の仕事を優先させてしまっていました。
手帳の To Do リストには常に 「看護学校の採点」 と書き込んで、
早くやらなければと意識の端には置いておいたのですが、
けっきょく本当に年の瀬がつまってからになってしまいました。
看護学校の先生方にも学生さんたちにも本当に申しわけないことをしてしまいました。
というわけで、昨日今日で何とか採点を終え、
大晦日になってやっと心のつかえを取り去ることができました。
さて、タイトルに掲げた問いですが、レポートですので質問を頂戴したわけではありません。
「死んだらどうなるのか?」 のテーマに関連して次のように書いてきてくれた人がいたのです。
この方は幼い頃、おじさんの臨死体験の話を聞いていたそうです。
おじさんが瀕死の状態のとき、お花畑に行き着いて亡くなっている人に手招きされたけれど、
家族の呼び声を聞いて戻ってきたという話です。
それを聞いて当時は天国の存在を信じていたけれど、その後ふと疑問が湧いてきたのだそうです。
その叙述がとても面白かったので紹介いたします。
「ふと私の中に一つの疑問が浮かび上がってきた。『天国って、定員オーバーにならないんだろうか』。たくさんの人達がこれまでに亡くなっているのだから、天国は極楽どころかとても窮屈な場所のはずである。住んでいる場所や、生きていた時代も違う人たちが 『死』 というたったそれだけの共通点だけで、天国にひとまとめにされていると考えるとさらにおもしろい。旧石器時代にマンモスを追いかけて生活していた人、暴れん坊な将軍様、優雅な暮らしをしていたマリー・アントワネット。文化も思想も様々な人たちが一緒に暮らしているということは、天国はさぞかし治安が悪い場所なのだろう。そう考えると、臨死体験は残念ながら実際に起こったものではないのだと思う。おそらく、私たちが睡眠中に見る夢のようなものなのだろう。そして、天国にある美しい花園や川は、『死』 という恐怖が美化されて現れたものなのではないかと私は考える。小野原先生が授業中に話していた 『死=無』 というのが一番妥当であるな、と感じた。」
サイコーです、こういう合理的な疑問
。
さすがは私の教え子だと絶賛しておきましょう。
暴れん坊将軍とマリー・アントワネットにはやられました。
「天国はさぞかし治安が悪い場所なのだろう」
いやあ、素晴らしい
私も幼い頃から似たような疑問を懐いていました。
Q.もしも天国があるとしたら、天国にはどれくらい人がいるのだろうか?
質問者と同様、人が多すぎて大変なんではないかと思うのですが、
もう少し具体的に、あちらの世界には今のところ何人ぐらいいるのだろうかという疑問です。
わたし的には、いちおう霊魂の世界があったとしてもそこは質量も体積もない世界なので、
いくらたくさん人がいたとしても窮屈になったりはしないんだろうと想像していますが、
それにしてもあちらの世界にはどれくらい霊魂がいるのか、
今後どんどん霊魂は増え続けていくのかというのは理論的にちょっと気になるところではあります。
この問い、ずっと前から疑問に思ってはいましたが、調べてみたことはありませんでした。
この機会にさっそく調べてみました。
要するに人類の総人口はどれくらいかという問いになると思います。
「人類の総人口」 でググってみたところ、
以下のような質問回答サイトがヒットしました。
「人類史上、現在までにおよそ何人が生誕したでしょうか? 統計学的にお答えください。」
ここでは何人かの人が答えてくれています。
200億人という答えから約6000億人という答えまで様々です。
もうひとつはこちら。
「今まで地球上に生まれた人間の総数」
こちらでは約6000億人という先ほどの一番多い回答と同じ答えが書かれていました。
いずれにしても、意外と科学的に答えるのは難しい問題なのかもしれません。
ただ、現在ほど人口が増えている時代は人類史上ほんのつい最近のことなので、
人類誕生の4万年前までさかのぼっても意外とそんなに大きな数字にならないのかもしれません。
それでも200億人とか6000億人ってどれぐらい多いのかあまり想像つきませんね。
今だけで70億人生きてるのと比べるとそれほど多くないような気もするし、
でも気が遠くなるほどたくさんであるような気もするし、
うーん、よくわかりません。
この人たちが天国にみんないるとすると、質問者が言っていたように、
暴れん坊将軍からマリー・アントワネットまで、石器時代人からケータイ世代まで、
あまりにも種々雑多な人がいすぎて治安が保てなくなるのではという疑問はもっともな気がします。
年の終わりに面白いことを考えさせていただきありがとうございました。
あと100年もしたら私もあなたもあちらの世界に行くことになるでしょう。
(あちらの世界があるとしたならば…)
そのときに6000億人もいるあちらの世界でうまいこと出会えるかどうかわかりませんが、
もしも偶然出会えたら、全部で何人いるのか一緒に数えることにいたしましょう。
昨日からずーっと白河と郡山の看護学校のレポートやテストを採点していました。
その1年の積み残した残務を片づけているという意味では、
大晦日らしいといえば大晦日らしいと言えないこともありませんが…。
それにしてもどちらも9月から10月にかけて行われた授業で、
レポートもテストも10月中には届けられ、
11月中に採点の上、返送してくださいと依頼されていたのですが、
完全に1ヶ月締め切りに遅れてしまいました。
11月といえば日本カント協会の公開シンポジウムがありましたから、
その準備でとてもじゃないけど採点まで手が回りませんでしたし、
シンポ終了後も、そのために後回しになっていた仕事が学内外で山積しており、
看護学校のほうはまだ学期途中なので今採点結果が届かなくても大丈夫だろうという甘えもあって、
他の仕事を優先させてしまっていました。
手帳の To Do リストには常に 「看護学校の採点」 と書き込んで、
早くやらなければと意識の端には置いておいたのですが、
けっきょく本当に年の瀬がつまってからになってしまいました。
看護学校の先生方にも学生さんたちにも本当に申しわけないことをしてしまいました。
というわけで、昨日今日で何とか採点を終え、
大晦日になってやっと心のつかえを取り去ることができました。
さて、タイトルに掲げた問いですが、レポートですので質問を頂戴したわけではありません。
「死んだらどうなるのか?」 のテーマに関連して次のように書いてきてくれた人がいたのです。
この方は幼い頃、おじさんの臨死体験の話を聞いていたそうです。
おじさんが瀕死の状態のとき、お花畑に行き着いて亡くなっている人に手招きされたけれど、
家族の呼び声を聞いて戻ってきたという話です。
それを聞いて当時は天国の存在を信じていたけれど、その後ふと疑問が湧いてきたのだそうです。
その叙述がとても面白かったので紹介いたします。
「ふと私の中に一つの疑問が浮かび上がってきた。『天国って、定員オーバーにならないんだろうか』。たくさんの人達がこれまでに亡くなっているのだから、天国は極楽どころかとても窮屈な場所のはずである。住んでいる場所や、生きていた時代も違う人たちが 『死』 というたったそれだけの共通点だけで、天国にひとまとめにされていると考えるとさらにおもしろい。旧石器時代にマンモスを追いかけて生活していた人、暴れん坊な将軍様、優雅な暮らしをしていたマリー・アントワネット。文化も思想も様々な人たちが一緒に暮らしているということは、天国はさぞかし治安が悪い場所なのだろう。そう考えると、臨死体験は残念ながら実際に起こったものではないのだと思う。おそらく、私たちが睡眠中に見る夢のようなものなのだろう。そして、天国にある美しい花園や川は、『死』 という恐怖が美化されて現れたものなのではないかと私は考える。小野原先生が授業中に話していた 『死=無』 というのが一番妥当であるな、と感じた。」
サイコーです、こういう合理的な疑問
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さすがは私の教え子だと絶賛しておきましょう。
暴れん坊将軍とマリー・アントワネットにはやられました。
「天国はさぞかし治安が悪い場所なのだろう」
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いやあ、素晴らしい
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私も幼い頃から似たような疑問を懐いていました。
Q.もしも天国があるとしたら、天国にはどれくらい人がいるのだろうか?
質問者と同様、人が多すぎて大変なんではないかと思うのですが、
もう少し具体的に、あちらの世界には今のところ何人ぐらいいるのだろうかという疑問です。
わたし的には、いちおう霊魂の世界があったとしてもそこは質量も体積もない世界なので、
いくらたくさん人がいたとしても窮屈になったりはしないんだろうと想像していますが、
それにしてもあちらの世界にはどれくらい霊魂がいるのか、
今後どんどん霊魂は増え続けていくのかというのは理論的にちょっと気になるところではあります。
この問い、ずっと前から疑問に思ってはいましたが、調べてみたことはありませんでした。
この機会にさっそく調べてみました。
要するに人類の総人口はどれくらいかという問いになると思います。
「人類の総人口」 でググってみたところ、
以下のような質問回答サイトがヒットしました。
「人類史上、現在までにおよそ何人が生誕したでしょうか? 統計学的にお答えください。」
ここでは何人かの人が答えてくれています。
200億人という答えから約6000億人という答えまで様々です。
もうひとつはこちら。
「今まで地球上に生まれた人間の総数」
こちらでは約6000億人という先ほどの一番多い回答と同じ答えが書かれていました。
いずれにしても、意外と科学的に答えるのは難しい問題なのかもしれません。
ただ、現在ほど人口が増えている時代は人類史上ほんのつい最近のことなので、
人類誕生の4万年前までさかのぼっても意外とそんなに大きな数字にならないのかもしれません。
それでも200億人とか6000億人ってどれぐらい多いのかあまり想像つきませんね。
今だけで70億人生きてるのと比べるとそれほど多くないような気もするし、
でも気が遠くなるほどたくさんであるような気もするし、
うーん、よくわかりません。
この人たちが天国にみんないるとすると、質問者が言っていたように、
暴れん坊将軍からマリー・アントワネットまで、石器時代人からケータイ世代まで、
あまりにも種々雑多な人がいすぎて治安が保てなくなるのではという疑問はもっともな気がします。
年の終わりに面白いことを考えさせていただきありがとうございました。
あと100年もしたら私もあなたもあちらの世界に行くことになるでしょう。
(あちらの世界があるとしたならば…)
そのときに6000億人もいるあちらの世界でうまいこと出会えるかどうかわかりませんが、
もしも偶然出会えたら、全部で何人いるのか一緒に数えることにいたしましょう。