まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

震災・原発事故から3年

2014-03-11 14:46:07 | グローバル・エシックス

あの日から3年が経ちました。
あの日あの時、ちょうど私はこの研究室にいて、ゼミの3年生の卒論指導をしていました。
(そういえば今年の3年生とは春休み中なんのアポもしていないけどそれでいいのだろうか?)
あの長い揺れのなか、絶対にこの建物は倒壊するだろうと思っていました。
その後、何度もやってくる大きな余震のたびに今度こそつぶれるのでは、
今度こそつぶれるのではとおびえていました。
自宅のマンションも同様です。
余震がやってくるたびにキーキー音を立てて軋んでいました。
ふだん私たちの仕事や暮らしを支えてくれている場が建物ごと倒壊するのではという恐れは、
私たちの根幹を揺るがすものです。
あって当たり前であったものがいつなくなるかわからないという感覚は、
それまでの人生で一度も感じたことのないものでした。

それ以上に恐ろしかったのが原発事故でした。
停電のなかラジオで福島第一原発が制御不能になっているのを聞いたとき、
今までまったくそのことを気にもしていなかった自分を羞じました。
それと同時に、いつ爆発するのだろうという得体の知れない恐怖に包まれました。
そのとき想像していた爆発はあの水素爆発のようなものではなく、
原爆が爆発して発生するキノコ雲のようなイメージでした。
私たちの命も生活するこの場ももろとも吹っ飛ばされるのではないかと恐れていました。
今のところまだそうならずにすんでいますが、
放射性物質の飛散によって多くの生活の場が失われたのはたしかです。
福島市には私も含めて多くの人が今も生きていますが、
それによってこの先どんな健康被害が生じるのかはまったくわかっていません。
しかも原発事故はまだ発災中で、収束からはほど遠い状態であり、
今後さらにどんな事態が発生するか五里霧中であると私は思っています。

さて、今週の土曜日に 「てつがくカフェ@ふくしま特別編4」 を開催します。
今年はいつもとちょっと趣向を変え、
第1部は 「持続可能性の哲学への道」 と題するシンポジウムを、
第2部は 「忘れる力は必要か?」 というテーマの哲学カフェを行います。
第2部のテーマについては世話人の渡部がブログにテーマ設定の理由を書いていますので、
そちらをご覧ください。
ここでは第1部の趣旨について簡単にご紹介させていただきます。

「てつがくカフェ@ふくしま」 ではこれまで3回ほど 「特別編」 を開催してきました。
それは法政大学サステイナビリティ研究教育機構との共催でした。
法政大学は私の母校ですが、恩師である牧野英二さんがそのサス研に所属しており、
(恩師なので 「先生」 とお呼びしたいところですが、てつカフェ精神にのっとりここでは 「さん」 で)
その縁で福島ビューホテルなどの高額の会場費をサス研から出していただいたり、
牧野ゼミの後輩たちを引き連れて世話人として参加してくれたりしていたのです。
その牧野さんがこのたび 『「持続可能性の哲学」 への道』 という本を上梓されました。



内容はまさに専門書で、カントをはじめディルタイ、ハイデガー、アーレントなど、
名だたる哲学者たちとの哲学的対話の書となっています。
が、その根幹にあるのは、まさにあの東日本大震災や原発事故が突きつけた課題に対して、
哲学者としていかに応答するかという問題意識です。
まえがきには次のように書かれています。

「2011年3月11日に起こった東日本大震災、大津波、福島第一原発事故など未曾有の出来事によって、あらゆる学問、科学技術の存在意義や有効性が研究者だけでなく生活者の立場からも問い直されている。言い換えれば、従来型の 「持続可能性」(sustainability) や 「持続可能な社会」(sustainable society) のモデルや考え方は、もはや妥当性をもちえず、「3.11以後」 の社会にふさわしい新たな 「持続可能性」 や 「持続可能な社会」 のあり方が提示されなければならない。本書の目的は、そのための道筋を哲学・倫理学・感性学の立場から示そうとする試みである。」

このような壮大な意図をもって書かれた本ですので、
「てつがくカフェ@ふくしま特別編」 で取り上げるのにふさわしいと判断しました。
これまでは専門用語は使わないというのをモットーにやってきましたが、
昨年8月には 「哲学書 de てつがくカフェ」 という試みもやってみて、
意外と皆さまの反応もよかったので、それに後押しされての企画です。
もちろん、できるだけわかりやすく、専門家でない方々にも理解できるよう工夫するつもりですので、
ぜひこの機会に哲学者のナマの声に触れてみてください。
本を持っていなくても読んでいなくても大丈夫です。
なお、本をお持ちの方は、はじめに、序論、第12章、あとがき、くらいは目を通しておいてください。
第2部の哲学カフェは、第1部とは独立にやるつもりですので、
第1部の議論を聞いていなくても理解できなくても話し合いに参加可能ですので、そちらもご心配なく。
コーヒー無料ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

強力洗浄グッズ

2014-03-10 14:45:55 | 人間文化論
先日、グラスに豆乳の痕が残ってなかなか取れないという話を書きましたが、

これを落とすための強力な洗浄グッズについても書いておきます。

まず一般的によく使われているのは洗剤とスポンジですが、これはまったく非力です。

泡が立ってそれを洗い流すと何となく洗えた気になりますが、

拭くときによーく見てみると全然汚れが落ちていなかったということがよくあります。

そこで、これも以前に書きましたが、「拭くのではない、磨くのだ」 という行程が必要になってきます。

布巾は水滴を拭き取るためだけでなく、残った汚れを落としピカピカに仕上げるために使うものです。

しかしながら、豆乳の痕は布巾よりも強力でいくら磨いても落ちてはくれません。

他に頑固な汚れを落とすための重要なアイテムとしてタワシがあります。

フライパンにこびりついたお焦げやほったらかしてカピカピになったソースとかに威力を発揮します。

時間があるなら水に浸けておいて 「うるかす」(=福島弁) のと組み合わせるとさらに力を増します。

ところが、この 「うるかす+タワシ」 という強力タッグチームをもってしても、

あの豆乳痕には歯が立たないのです。

あとはこれを上回る洗浄グッズとしては漂白剤とかでしょうか?

そもそも豆乳痕は白いので、それに対して漂白剤が効く気がせず試してみてはいませんが、

茶しぶやまな板のカビに対する効力を見てみるとひょっとすると豆乳痕にも効くのかもしれません。

さて、さまざまな洗浄グッズでも落としきれない豆乳痕にどう対抗したらいいのでしょうか?

いろいろやってみてけっきょく一番効果的だったのは爪でした。

人間の爪です。

なんと原始的なんでしょう。

しかし、爪でポリポリ掻くのが最も洗浄効果が高いように思われるのです。

少なくとも豆乳痕に対しては効果抜群でした。

爪の何がいいって、感覚センサーが付いているところです。

汚れがついているかどうか、その汚れを落とせているかどうか、まだ残っていないかどうかなどが、

爪先の感覚ではっきりとわかります。

スポンジで洗剤の泡をつけたり、タワシでゴシゴシ擦ったりしてもその感覚を得ることができません。

だから、ああこれで取れたなあと思っていても、

あとで乾いてからよく見てみると全然落ちていないということが生じうるのです。

それに比べて爪は素晴らしいです。

洗浄過程をしっかりとモニタリングしながらキレイにしていくことが可能なのです。

人間の身体ってよくできてるなあと思ったのでした。

もちろん爪も万能ではなくて、下手なものをポリポリやってしまうと、

爪が割れてしまったり、爪と指のあいだをケガしてしまうこともあるので注意が必要ですし、

そうでなくとも爪のあいだに汚れがたまってしまって情けないことになる可能性もありますが、

上手く使えば爪というのは相当便利な洗浄グッズなんだなあと今回改めて見直すことができました。

豆乳の破壊力

2014-03-08 16:04:39 | がんばらないダイエット
糖質制限ダイエットを本格的にやっていた頃、豆乳が主飲料でした。

以前は豆乳は飲めなくて牛乳が主飲料でした。

しかし、糖質制限ダイエットの各種本では豆類が推奨されていて、

飲料としても豆乳がイチオシでした。

それでしかたなくトライしてみたところ、

無調整豆乳はさすがにムリでしたが、調整豆乳なら何とか飲めるようになりました。

豆乳を飲む習慣は糖質制限ダイエットがいちおう完了したあとも続けています。

ところで、豆乳を飲み始めるようになってから気がついたことがあります。

豆乳って破壊力がものすごいんです。

破壊力というと大げさですが、グラスに痕が残りやすいんです。

残りやすいばかりでなく、その痕が強力で全然落ちないのです。

飲み終わって普通に洗剤をつけて洗ったぐらいでは痕が残っちゃうのです。

こんなふうに↓。



飲み口のあたりの小さい白い痕が豆乳です。

これくらいですめばいいほうですが、ひどいとこんなことにも↓。



洗剤つきのスポンジを使っても、タワシでゴシゴシこすってもダメです。

牛乳じゃこんなことにはならないですよね。

豆乳って優しい感じがするのに、どこにこんな頑固な成分が含まれているのでしょうか?

これをどうやって落としたらいいかにつて次回考察したいと思います。

謎の負傷

2014-03-07 13:04:44 | 生老病死の倫理学
こんなところを負傷してしまいました。



上唇のちょっと上あたりですが、なぜこんなところに傷ができたのかわかりません。

今週ベロベロに飲んで激しく酔っ払って帰ってきて、

翌朝コート類も全部着たままエアコン付けっ放しの部屋で目覚めたときに、

唇のあたりから出血しているのに気づきました。

たしか最初に見たときは出血は1ヶ所だけだったような気がするですが、

翌日再び飲んでその翌朝同じような感じで目覚めたときには傷が増えていました。

今はカサブタになってますが、このカサブタとても脆いのです。

シャワーを浴びてタオルで顔を拭くと、カサブタが取れてまた出血してしまっています。

その繰り返しによって傷が増えたのか、新たに負傷したのか、

最初から実は2ヶ所ケガをしていたのか、まったくわかりません。

こんなふうに2つ並んだ傷ってダニに刺された痕だったりすることがありますが、

ダニにしてはちょっと大きいというか2つの傷が離れているようにも思われます。

あるいは最初は小さかったけれど (つまりダニ傷) カサブタがむけちゃうたびに肥大化したとか?

うーん、私の記憶が失われているあいだに何が起こったのでしょうか?

UFOとかに拉致されて採血されていたとかでなければいいのですが…。

教育復興シンポジウム

2014-03-06 18:22:08 | 教育のエチカ
また3月11日が近づいてまいりました。

今年の3月11日は火曜日というド平日なので、震災関連のイベントは直前の週末や、

「てつがくカフェ@ふくしま特別編4」 のように直後の週末に開かれることが多いようです。

明後日の土曜日には福島大学人間発達文化学類が関わっている、

教育復興シンポジウムが開催されます。



ちょっとこの画像は見にくいので、こちらのURLからPdfファイルをご覧ください。

このイベントももう3回目です。

チラシには次のように書かれています。

「東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の勃発からおよそ3年が経過します。

復興に向けての努力は開始されてはおりますが、

福島県の教育活動はその影響が払拭されているとはまだ言い難い状況にあります。

震災の経験を風化させることなく、その経験を新しい社会の創造に繋げるための

創造的な復興教育があらためて求められています。

本シンポジウムは、このような状況を捉え直し、

大震災後の今日的教育状況を共有しつつ教育現場を支える経験と叡智を交流させ、

福島の未来を支える子どものための復興教育を一層促進することを目的として開催されます。」

シンポジウムというと何か小難しい話ばかりが続くようなイメージがありますが、

「未来を拓くアクティブ・ラーニングの展開」 と題していくつかの実践報告もされるようです。

福島に暮らす子どもたちの未来に関心のある方はぜひご参加ください。

リビング福島とリビング郡山にてつカフェ特別編の広告が載りました!

2014-03-05 17:15:00 | 哲学・倫理学ファック
今日あたり配布されているはずの 「リビング福島」 と 「リビング郡山」 に、

てつがくカフェ@ふくしま特別編4の広告が掲載されました。

お金がなくてちっちゃいやつなんですが、こんな感じです。



1面とかは高くなるので、一番安い枠だったのですが、

「リビング福島」 は星占いの真下だし、



「リビング郡山」 のほうも五木ひろしの斜め上で、けっこう目立つ場所です。



同じ号のイベント情報のところにも告知させていただいたので (こちらは無料)、

けっこうな宣伝になったのではないでしょうか。

1月のシネマdeてつがくカフェには100名近くの方々に参加していただき、

特別編に向けて動員数の拡大を期待していたのですが、

2月のてつカフェがあの大雪のため大コケしてしまいましたから、

またイチから宣伝活動をやり直さなければなりません。

というわけでのテコ入れだったわけです。

「リビング福島」 や 「リビング郡山」 というのはこの辺では新聞よりも読者が多いかもしれないので、

特別編に足を運んでくれる方が増えるとうれしいのですが…。

震災・原発事故から3年。

まだまだ忘れてしまっていい出来事ではありません。

ぜひこの機会にみなさんと一緒に考え語り合ってみたいと思います。

多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

糖質制限対応外食ランチからの爆裂鬼平飲み

2014-03-02 11:51:29 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
あいかわらずスマホから更新しております。
一昨日は朝フランスパン、昼チャーシュー麺、夜ピザ他イタリアン、
と三食炭水化物摂取からのシメのラーメンと糖質祭を敢行してしまい、
久しぶりに63kgの大台に乗ってしまいました。
なので昨日は朝抜き、昼はスープストック東京でスープ単品の糖質制限対応外食ランチにいたしました。
緑の野菜と岩塩のスープLサイズです。



そして、夜は神楽坂の蕎楽亭で鬼平飲みです。
美味いとの評判を聞かされていましたが、
これまでタイミングが合わず、初めての挑戦です。
なんせこちらの店は予約というものができず、
来たお客さんから順番に入れていくというシステムなのです。
しかも21時閉店。
昨日も19時半にお店に着いた時点でも店の外まで行列ができており、
閉店までに鬼平飲みをゆっくり楽しめるのか疑問でしたが、
悩んだ挙句待ってみることにいたしました。
お客さんはみんな鬼平飲みを楽しんでいるようで、
席がいつ空くか不安でしたが意外と回転はよく、
10分も待たずに座ることができました。

ここは先日の芳とも庵とは違い、鬼平飲みに力を入れているようで、
つまみメニューが異様に充実しています。
そのなかからまずはお刺身と菜の花の辛子和えを頼んでビールで乾杯します。



続いて生牡蠣。



日本酒は福島の地酒が充実していると思ったら、店主が会津若松の御出身だそうです。
まずは奈良萬の樽酒を升でいただきました。



そこへだし巻き卵もやってきます。



甘くないだし巻きで素晴らしいの一言です。
そして天ぷらの盛り合わせ。



盛り合わせと言いながら、いっぺんに運ばれてくるのではなく、揚げた順番に供されます。
まずはエビですが、脚が別に揚げられて出てくるなんてまるでひら井のよう‼︎



野菜揚げ4品。
舞茸、ししとう、ミョウガ、茄子。
そして、穴子。



穴子の白焼きは売り切れだったので、天ぷらで頂けてよかったです。
さらにかき揚げ。



そういえば、こちらの店はひら井と同じく沖縄の塩ヌチマースを使用しています。
盛り合わせは以上ですが、生牡蠣が食べられない連れ合いは、
牡蠣の天ぷらも単品で注文していました。



そして、煮ゆばの卵とじ。これがまた絶品。



あまり写真映りはよくないですが。
お酒も進みます。
飛露喜、天明と有名どころを順番に制覇していきます。



そしていよいよシメの10割蕎麦です。



10割蕎麦と普通の蕎麦があるようですが、
10割蕎麦は売り切れてしまうことがあるらしく、
この日は最初の段階であらかじめ注文をしておいたのが功を奏しました。
ホントは蕎麦をシメにするのではなく、酒のつまみにしたいところですが、
あまりのつまみメニューの充実ぶりにそれは断念しました。
今回頼んだのはメニューのなかのほんの一部。
他にも魅力的なメニューが目白押しでした。
会津の小づゆとかまでありましたし。
この店を堪能し尽くすにはだいふ通いつめないといけなさそうです。
他に行きたい店もあるというのに困ったもんだ。
さて、朝昼は我慢したけど、夜はリミッター取っ払って鬼平飲み楽しんじゃったし、
体重がどうなっていることやら、恐る恐る測ってみたいと思います。


仕事の友 (その12)・ ノートパソコン

2014-03-01 10:24:36 | お仕事のオキテ
しまったあ

ノートパソコン忘れてきたあ

これから東京に行くとこなのですが、ノートパソコンを忘れてきてしまいました。

遠出をするときには必ず携帯していたのにっ。

パソコン忘れたことなんて一度もなかったのにっ。

パソコンないと仕事もできないし、ブログも書けないじゃないですか。

あ、今これは初めてスマホで書いてみています。

ああ、じれったい。

スマホに替えてフリック入力になってからだいぶ入力スピードは上がりましたが、

やはりキーボード入力には敵いません。

ああ、メンドくせぇ。

なんでパソコン忘れてきちゃったんだろう⁉︎

先週でかい仕事を終えたからかなあ?

でもあのせいでスタックしていた仕事がいくらでもあったのに。

あの仕事もあれで完了ではなくて、

無事発表を終えた今こそいろいろ手直ししなきゃいけないところがあったのに。

忘れてきて初めて気がつきましたが、

私にとってノートパソコンってなくてはならない 「仕事の友」 だったんですね。

今までこのシリーズで取り上げてあげなくてゴメンよ

ホントに謝るから、今ここに現れてほしい。

アクシオッ、ノートパソコンよここに来いっ‼︎