昭和20年代、戦後まもなくの頃、私が生まれ育った名古屋市中村地方は、まだ田
んぼや畑が多くありました。惣兵衛川と呼ばれた幅5m程の用水路が町の真ん中を
流れていました。水源は庄内川です。また八幡池、鈍池、大池などの池があり、八幡
池は、高射砲陣地を作るための土を掘った後の池と言われていました。縦横に幅1
~2mの用水路が走りきれいな水が流れ、家の前の幅30㎝程の側溝にも田植え等
の季節になると水が溢れ、フナやナマズが泳ぎ、アメリカザリガニが雨で側溝が溢れ
ると道の中央を歩いているようなこともあり、まだまだ農村の風景が残る地方であり
ました。今は見事に開発され、マンションや住宅、商店が建ち並ぶ街と化していま
す。今私が住んでいる大治町はまだ田んぼや畑が残り、子供の頃の懐かしい記憶
が蘇ってくることがあります。川でフナやドジョウを獲ったこと、セミやトンボ獲りに夢
中になったことなど、この地方でならまだすこしはできるかもしれませんね。
水路
水路
水田
少し大きめの水路(あまりきれいな水では
ありませんがここにはフナ、カメコイなどが
います)