11月14日に岐阜県揖斐川町谷汲にある横蔵寺と華厳寺に紅葉を見に行ってきました。絶好の行楽日和りに恵まれて丁度見頃を迎えた紅葉を楽しんできました。
[横蔵寺]
横蔵寺の寺伝では日本天台宗の宗祖・最澄が自作の薬師如来を安置し、地元の三和次郎大夫藤原助基が建立したという伝えがあります。天台宗の寺院で、山号は両界山、本尊は薬師如来、国の重要文化財を含む多数の文化財を有し「美濃の正倉院」とも呼ばれています。また「ミイラのある寺」として知られ、舎利堂に安置される「舎利仏」すなわちミイラは地元出身の妙心法師の遺体で、文化14年(1817年)断食修行の後、今の山梨県都留市で即身成仏しました。自然にミイラ化したとされ、当初は成仏した地の山梨県で保存されていましたが、遺族らの要望により、明治23年(1890年)本人の出身地の横蔵寺に移されました。紅葉の名称でもあり秋の行楽シーズンには多くの参拝客が訪れます。
[華厳寺]
華厳寺は延歴17年(798年)会津黒河郷の豪族大口大領なる人物と豊然上人によって創建されたということです。天台宗の寺院で山号は谷汲山。本尊は十一面観音、脇侍として不動明王と毘沙門天を安置しています。谷汲山という山号は寺付近の谷から油が湧き出し、仏前の灯明用の油が汲めども尽きなかったことに由来するそうです。西国三十三箇所第三十三番札所、満願結願の寺です。紅葉、桜の名所として知られ時期には多くの観光客で賑わいます。