2022年 10月
今回は Gawith, Hoggarth & Co. - Brown Flake Aromatic
このブレンドの姉妹品として Brown Flake Unscented がSPDC では販売されていますが
こちらを見ていただければ
Brown Flake U/S 再喫と再評価
よいかと思いますが そのブレンドにさらなるケンダル香と甘さと酸味をケーシングしたのが
当ブレンドになります
上記のU/S のものにも軽いケンダル香の存在はあるのですが もっとしっかり香付けがなされてます
ただこのケンダル香ですが ブレンドによって強さも質も少し違いがあって 基本のソープ臭はほぼ同じですが 印象はブレンドにより違いを感じます
その原因の大きな要因は使用量にもよりますが その他のフローラルな香りの違いになります
すべて同じ花の香りということではなく ブレンドにより使用していたりしていなかったり
またまったく別の花の香りなどが使用されていたり というように香りは千差万別といえます
アルコールの存在もそれ以外の要素も違いがあるようです
ケンダル香が好きなこの私ですが
Ennerdale Flake
No. 7 Broken Flake
などをすぐに思い浮かべます 他にもありますが上のブレンドが好きなブレンドになりますし
基本バージニアの構成比率も似たところがありますので 似たバージニアブレンドとなるかと思います
しかし基本バージニアの構成としては似ているのですが味わいは全く違っており
その大きな原因は ケンダル香の違いと香りづけの違いによるのかと思います
Ennerdale には花の香りが満載で透明感のある清涼感を感じるのですが
当ブレンドにおいてはそういった香りはなくフローラルな香りはほとんどありません
その代わり 独特の甘さと酸味のある香りがしっかりとあってケンダル香自体の存在はありますが
全く違う味の印象になります
ケンダル香としては
上記の2ブレンド>当ブレンド
となり あまりクセがないともいえます
しかしそれ以外の甘さや酸味のあるフルーツの風味は満載ですので
やはり U/S と比較すると 本来のバージニアとバーレィの地味な風味よりも
後付けの風味の強い アロマチックということになります そこは上記の2ブレンドと同じですね
その前に気づいたことが一つあります
今SPDC において登録されているのは 当ブレンドのAromatic とUnscented だけなのですが
この私の記憶では 以前は Scented とUnscented しかなかったような記憶があって いつの間にか
このAromatic に変わっていたようです
たんなる名前の変更だけではなく その内容にも変化があったように思われるのは
TRDC を見てみると
Brown Flake Aromatic 2003~現在まで
Brown Flake Scented 2011~2018まで
Brown Flake U/S 2002~現在まで
それぞれに レビューがあるのですが 今買えるのは BFA とBFU/S のみとなりそうです
そしてそれぞれのフレイバーを見てみると
BFA
Fruit / Citrus, Other / Misc, Vanilla となっておるのですが
詳しい説明を見ると 70%のケンダル香に 15%ずつのバニラとイチジクの香りづけと書いてあります
BFS
Licorice, Maple, Tonquin Bean となっており
これには リコリスとメープル トンキンの香りづけがしてあると書かれてます
ですから 現在のAromatic の方は 上に書かれている香りづけになるのかと思いましたが
SPDC の当ブレンドの今の説明を見ると
Hot-pressed, dark-stoved Virginias are supplemented by Burley varietals and flavored with licorice, fig, and tonquin bean essence for Gawith, Hoggarth & Co's Brown Flake
この様に書かれていて 今の当ブレンドは
リコリスとイチジクとトンキンで味付けされているとしっかり書かれていますので
今のブレンドには バニラもメープルも使用されていなくてその香りはしないのですが
その代わりにしっかりとリコリスの甘さが付いているようです
リコリスは甘さもさることながら 独特の癖のある風味がありますので
かなり味のしっかりついたブレンドになるのですが
ケンダル香のニュアンスが問題になるかと思います。
ブラウンのかっきりとしたフレイになっており
ケンダル香はしっかりと感じられるブレンドになっております
感想
このブレンドは解して喫うことになるのですが
その解し方が問題になるかと思います
このブレンドは結構熱くなる傾向がありますので あまり細かくほぐすよりも
いくぶん粗めに解してできるだけ静かに喫ってやる方が 本来の風味を楽しめると感じました
細かくほぐし過ぎると 暑くなりがちですので雑味も出てくるのかと思われ
そこが注意点となるでしょうか
点火とともに
まずやって来るのは あのケンダル香になりますが
Ennerdale と比べると その香りは弱くフローラルな香りはほとんど感じません
そこがケンダル香に関しての一番の違いとなりますが
ケンダル香の気になる方には良いのかもしれませんね
一番最初に感じたのは Kendal Flake に感じたような
ベビーパウダーのような少しエキゾチックなムスクの香りになります
それが入っているかは窺い知れませんが リコリスの独特の風味とケンダル香と合わさった結果の
そういった風味になるかもしれません…
しかし 先にも述べたように あまり細かくほぐさないで静かに喫ってやるとそういった香りはなく
控えめなケンダルの香りに甘さのしっかりと乗った 素晴らしい味の濃い美味さを感じます
このブレンドはそういった甘さと酸味がありますので 本来のバージニアの風味と
バーレィのドライ感を少しマスキングするのかもしれませんね
静かに喫ってやると まずトンキンのハッとする甘さと酸味が来て その後から
イチジクの強い酸味を感じるフルーティな甘さを感じるのですが
甘さをさらに強めるのがリコリスの独特の風味と甘さになります
№7Broken Flake も甘いのですが あちらの甘さはもっと明るくフローラルとバニラの香りがありますしケンダル香もより強いですが 当ブレンドはもっと甘さの質が暗いです
また Ennerdale においては甘さはもっと弱いのですが 本来のバージニアの甘さを感じさせてくれますし
お花の香りが満載でなんとも軽やかで清涼感のあるすがすがしさを感じますね
そこは大きな違いで 私はそちらの方が好みになります
当ブレンドはリコリスが入ってますので どちらかというと重みがあって少し癖のある甘さになるのですが トンキンの清涼感と イチジクエッセンスの酸味のあるフルーティな甘さがそのリコリスの甘さによくマッチし 甘さに幅を持たせるようです
ですから 深みのある甘さが 静かに終いまで続いてゆく そういったブレンドになります
ケンダル香も比べると弱く フローラルな香りに乏しいのでそこは残念ですが
甘さをじっくり味わうには良いブレンドであり 美味いと思いますね
上記の2ブレンドとはまた違う 強い甘さを感じるブレンドになります
しかし甘さを強く感じる分 本来のバージニアと バーレィ ケンタッキーの素朴な風味を
しっかり感じることが出来ず そこがまた少し残念なところになるかと思います
まあしかし このブレンドも美味いのですが
私としては ブラウンフレイクとしては U/S の方を選ぶでしょうか
ケンダル香でももっと爽やかなのが好みなのでね
そんな感想となります
それでは また
今回は Gawith, Hoggarth & Co. - Brown Flake Aromatic
このブレンドの姉妹品として Brown Flake Unscented がSPDC では販売されていますが
こちらを見ていただければ
Brown Flake U/S 再喫と再評価
よいかと思いますが そのブレンドにさらなるケンダル香と甘さと酸味をケーシングしたのが
当ブレンドになります
上記のU/S のものにも軽いケンダル香の存在はあるのですが もっとしっかり香付けがなされてます
ただこのケンダル香ですが ブレンドによって強さも質も少し違いがあって 基本のソープ臭はほぼ同じですが 印象はブレンドにより違いを感じます
その原因の大きな要因は使用量にもよりますが その他のフローラルな香りの違いになります
すべて同じ花の香りということではなく ブレンドにより使用していたりしていなかったり
またまったく別の花の香りなどが使用されていたり というように香りは千差万別といえます
アルコールの存在もそれ以外の要素も違いがあるようです
ケンダル香が好きなこの私ですが
Ennerdale Flake
No. 7 Broken Flake
などをすぐに思い浮かべます 他にもありますが上のブレンドが好きなブレンドになりますし
基本バージニアの構成比率も似たところがありますので 似たバージニアブレンドとなるかと思います
しかし基本バージニアの構成としては似ているのですが味わいは全く違っており
その大きな原因は ケンダル香の違いと香りづけの違いによるのかと思います
Ennerdale には花の香りが満載で透明感のある清涼感を感じるのですが
当ブレンドにおいてはそういった香りはなくフローラルな香りはほとんどありません
その代わり 独特の甘さと酸味のある香りがしっかりとあってケンダル香自体の存在はありますが
全く違う味の印象になります
ケンダル香としては
上記の2ブレンド>当ブレンド
となり あまりクセがないともいえます
しかしそれ以外の甘さや酸味のあるフルーツの風味は満載ですので
やはり U/S と比較すると 本来のバージニアとバーレィの地味な風味よりも
後付けの風味の強い アロマチックということになります そこは上記の2ブレンドと同じですね
その前に気づいたことが一つあります
今SPDC において登録されているのは 当ブレンドのAromatic とUnscented だけなのですが
この私の記憶では 以前は Scented とUnscented しかなかったような記憶があって いつの間にか
このAromatic に変わっていたようです
たんなる名前の変更だけではなく その内容にも変化があったように思われるのは
TRDC を見てみると
Brown Flake Aromatic 2003~現在まで
Brown Flake Scented 2011~2018まで
Brown Flake U/S 2002~現在まで
それぞれに レビューがあるのですが 今買えるのは BFA とBFU/S のみとなりそうです
そしてそれぞれのフレイバーを見てみると
BFA
Fruit / Citrus, Other / Misc, Vanilla となっておるのですが
詳しい説明を見ると 70%のケンダル香に 15%ずつのバニラとイチジクの香りづけと書いてあります
BFS
Licorice, Maple, Tonquin Bean となっており
これには リコリスとメープル トンキンの香りづけがしてあると書かれてます
ですから 現在のAromatic の方は 上に書かれている香りづけになるのかと思いましたが
SPDC の当ブレンドの今の説明を見ると
Hot-pressed, dark-stoved Virginias are supplemented by Burley varietals and flavored with licorice, fig, and tonquin bean essence for Gawith, Hoggarth & Co's Brown Flake
この様に書かれていて 今の当ブレンドは
リコリスとイチジクとトンキンで味付けされているとしっかり書かれていますので
今のブレンドには バニラもメープルも使用されていなくてその香りはしないのですが
その代わりにしっかりとリコリスの甘さが付いているようです
リコリスは甘さもさることながら 独特の癖のある風味がありますので
かなり味のしっかりついたブレンドになるのですが
ケンダル香のニュアンスが問題になるかと思います。
ブラウンのかっきりとしたフレイになっており
ケンダル香はしっかりと感じられるブレンドになっております
感想
このブレンドは解して喫うことになるのですが
その解し方が問題になるかと思います
このブレンドは結構熱くなる傾向がありますので あまり細かくほぐすよりも
いくぶん粗めに解してできるだけ静かに喫ってやる方が 本来の風味を楽しめると感じました
細かくほぐし過ぎると 暑くなりがちですので雑味も出てくるのかと思われ
そこが注意点となるでしょうか
点火とともに
まずやって来るのは あのケンダル香になりますが
Ennerdale と比べると その香りは弱くフローラルな香りはほとんど感じません
そこがケンダル香に関しての一番の違いとなりますが
ケンダル香の気になる方には良いのかもしれませんね
一番最初に感じたのは Kendal Flake に感じたような
ベビーパウダーのような少しエキゾチックなムスクの香りになります
それが入っているかは窺い知れませんが リコリスの独特の風味とケンダル香と合わさった結果の
そういった風味になるかもしれません…
しかし 先にも述べたように あまり細かくほぐさないで静かに喫ってやるとそういった香りはなく
控えめなケンダルの香りに甘さのしっかりと乗った 素晴らしい味の濃い美味さを感じます
このブレンドはそういった甘さと酸味がありますので 本来のバージニアの風味と
バーレィのドライ感を少しマスキングするのかもしれませんね
静かに喫ってやると まずトンキンのハッとする甘さと酸味が来て その後から
イチジクの強い酸味を感じるフルーティな甘さを感じるのですが
甘さをさらに強めるのがリコリスの独特の風味と甘さになります
№7Broken Flake も甘いのですが あちらの甘さはもっと明るくフローラルとバニラの香りがありますしケンダル香もより強いですが 当ブレンドはもっと甘さの質が暗いです
また Ennerdale においては甘さはもっと弱いのですが 本来のバージニアの甘さを感じさせてくれますし
お花の香りが満載でなんとも軽やかで清涼感のあるすがすがしさを感じますね
そこは大きな違いで 私はそちらの方が好みになります
当ブレンドはリコリスが入ってますので どちらかというと重みがあって少し癖のある甘さになるのですが トンキンの清涼感と イチジクエッセンスの酸味のあるフルーティな甘さがそのリコリスの甘さによくマッチし 甘さに幅を持たせるようです
ですから 深みのある甘さが 静かに終いまで続いてゆく そういったブレンドになります
ケンダル香も比べると弱く フローラルな香りに乏しいのでそこは残念ですが
甘さをじっくり味わうには良いブレンドであり 美味いと思いますね
上記の2ブレンドとはまた違う 強い甘さを感じるブレンドになります
しかし甘さを強く感じる分 本来のバージニアと バーレィ ケンタッキーの素朴な風味を
しっかり感じることが出来ず そこがまた少し残念なところになるかと思います
まあしかし このブレンドも美味いのですが
私としては ブラウンフレイクとしては U/S の方を選ぶでしょうか
ケンダル香でももっと爽やかなのが好みなのでね
そんな感想となります
それでは また
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