どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 2678

2020-05-07 19:22:42 | 時間の無駄
知見を広めると幸福度が下がる。なーんも知らずにノホホンと暮らしていければ人間、概ね幸せなのだが、知識欲とか好奇心とかを満たせないのもまた不幸である。その相克の結果、幸福が勝る事は余り無かった様に記憶している。構造的に不幸になり易いのが人間なのかも知れない。例えば何らかの能力に秀でていたとしよう。オラが村一番の秀才・力自慢・別嬪さんだったとしても、100人集まれば99人は一番の称号を失う。知らなければ味わわなかった挫折であろう(井の中の蛙から抜け出せたのは幸福かも知れない)。そこら辺の鬱屈を誰しもが抱えて社会に属しているのであり、「この中だったら一番」と云う様な虚しい気晴らしをする事もまま有るが、それで幸福になれるのであれば一種の才能なので誇って良いと思う。どうでもいい知識の断片を世界の隅っこから拾い集めてヒィヒィ悦ぶと云うのも才能であって欲しいと願っているが、幸福度には無関係にも思えるのである。