今後の課題であろう。始めのうちは面白がっていたネット上でのビデオ会議であるが、色々と問題も出ている。被害が甚大なのが「猫が割り込んでくる」事案であり、飼い主はおろか参加者全員、会議に集中出来なくなると云う恐るべき事態に陥る。そこまで酷くなくても家庭内では、やり難い事も多かろう。これまで私達は居場所に応じて役割を使い分けてきた。会社と家庭で見せる顔が極端に違う人も居る。そのギャップが新鮮な内はともかく、仕事の都合で叱責したり媚び諂ったり死んだふりをしたりしなくてはならない姿を、見られたくはないだろう。折角のリモートワークの機運が、それで萎んでしまうのも惜しい。ここは満員電車ゼロを公約とする都知事が音頭を取って、カラオケボックスのシェアオフィス化を推進してみてはどうか。その儘ネット飲み会に突入してしまう危険性は高いが、一人何役もこなさねばならない現代人には、そう云う個室が必要に思えるのである。