どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 2690

2020-05-19 19:46:32 | 時間の無駄
トントン、トンカラリッと、隣組♪ 格子を開ければ顔馴染み♪ 廻して頂戴、回覧板♪ 知らせられたり、知らせたり♪ 戦前の隣組の歌である。「ドリフの大爆笑」の節で歌ってもらいたい。現在でも地元では自治会の下部組織「班」と云う名称で機能している。ここに所属しないと本当に回覧板が回ってこない。イマドキ無くて困りはしないが、何かとお世話になる機会も多いので会費を納めている。ただ戦前のそれはご近所付き合いに止まらず、相互監視機能も有していた。隣組から犯罪者や思想的にヤバい奴が出ると連座制で累が及ぶ。そう云う不逞の輩が出ない様に牽制し合っていたので、必ずしも歌の様に明朗快活な関係とは限らなかった様である。少なくとも私は隣組長から厳しい指導を受ける自信がある。壁を挟んだ隣人の名前も知らない時代とどちらが良いのか一概に言えないが、ネットで自粛棒を振り回している人を見るにつけ、隣組精神の土着性を感じてしまうのである。