要は道具の使い方次第と云う事であろう。少なくともメルカリで購入するよりは建設的に思える。ベネッセが「自由研究おたすけAI」を夏休みの期間限定で無料公開するそうである。Azure OpenAI Serviceをカスタマイズして、自由研究のテーマや着眼点の気付きを支援してくれる様になっているらしい。Googleの検索結果をコピペしてお終いにする横着者は決して居なくならないだろうが、それを便利な道具の責任に帰するのは賢明とは言えないだろう。教師や保護者の側としても「電卓を叩けばすぐ終わるのに、何で計算ドリルを延々とやらせるのか」と云う真っ当な疑問に答えられるだけの理論武装は必要に思える。MS-IMEのお陰で漢字が書けなくなった大人が言えた義理では無いが、反復練習でしか身に付かない技能はどんなに便利なヨノナカになっても存在する。それは「何でこの答えに至ったのか」を理解する為の基礎力となるのであり、その鍛錬を怠れば便利な道具に振り回されるだけなのである。