イーロン・マスク氏が「リモートワークは道徳的に間違っている」と発言したそうである。工場や店舗に勤務する「現場に行かねば仕事にならない」従業員との公平さに欠けると云うのがその理由らしい。ビッグテック各社も週3日の出社を命じる等、見直しに動いている様である。業務上はリモートで完結出来たとしても、同僚と雑談したり他部署の動向を耳にしたりと云う非定型の情報共有は、生産性向上に欠かせないとの見解である。それぞれいちいち御尤もであるが、我が国は「始まりは厳格で終わりはズルズルのカイギ」をまず撲滅すべきだろう。あと手持ちの分を早めに仕上げた人を目ざとく見つけて新たな仕事を振る、と云う生産性は向上するかも知れないがやる気がダダ下がりする労務管理も改めて欲しい。人間同士が協働して何かをやろうとするのだから顔を合わせるのが一番である事に異論は無いが、無駄な時間を整理する所から始めるのが道徳的だと思うのである。