もう一つの趣味？

　あまり正面きって語らなかったが、十数年前からあるボランティアをしている。募集のチラシを見た時に、直感的に「これなら出来る！」と感じたのだ。
　身体が思うように動かない分「声だけなら大丈夫」と。

　それが間違いの元。表面に出るのはほんの少しで、それまでの下調べ・下読みという準備がこれまた大変なのだ。
　一言で声だけと言っても、持久力・体力は必要だし、調べに関しても納得がいくまで追求しなければならないし、いざ声出しとなれば「アクセントは？　早さは？　イントネーションは？　自然に聞こえるためには？」などとたゆまぬ学習もしなければならない。
　でもここまで続けてこられたのだから、どうやら嫌いではなさそうだということかな。

　主に視覚障害者のために広報や市議会便りなどの音訳、依頼を受ければ小説などのテープ化。最近は老人施設に出かけることも多い。
　比較的お元気な方がおられるケアハウスでは、現在長編小説「天璋院篤姫」をグループ交代で読み続けている。そのあとのおしゃべりもまた楽しい。
　またデイサービスでは負担のないよう約３０分、短いものを読む。
　その後は皆さん思い出ばなしなどをかたりあいひと時の時間を過ごす。

　お盆中の今日はデイサービスに出かけることになっているが、私は「無名兵士の詩集」のなかから数点読もうと思っている。この活動は２名一組で訪問している。
　
　その後ウクレレ練習に直行。
　う～～～～！　なんというミスマッチ！
　ウクレレ片手に大きな声で元気いっぱい歌うこともあれば、このようにゆったりと昔語りをするという一面もあるのでありまして～。（ちょっと照れくさいけど）

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