ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

千福純米酒

2010年03月05日 03時24分49秒 | 酒の話
千福純米酒
広島呉市三宅酒造
15.5度
精米歩合65%
日本酒度+5

辛口すっきり系なので酒飲みには酒がすすむ酒。
この酒を呑みながら行ったこともない呉を思い浮かべる。
呉・佐世保・舞鶴・鹿屋・・・
こんな地名を聞くとついついあの無謀な戦争で海の底に散っていった人たちのことを想像して、酒がしみる。
そして死に駆り立て戦後まで生き残った無能な軍事官僚たちのことを想像してさらに酒を飲まないではいられない。
きっと江田島の海軍兵学校ではこの辛口の酒、千福を飲んで戦地に行ったのだろう。
そして彼らを死に追いやった軍事官僚たちは何の責任も取ることなく戦後まで生き延びて甘口の灘や伏見の酒を呑みながら暮らしてきたのだろう。
あのおろかなノモンハン、インパール、ミッドウェーそして乗務員を殺すのが目的だったとしか思えない戦艦大和の出撃。
いったいあれで誰が責任を取ったというのか。
民は滅び官は生き残る、今でも続いているこの構図、いったいいつまで続くのだろう。
(ちょっと飛躍だけど)JR西日本の福知山線の事故、あれも官がおこした犯罪だと思う。
キャリアのノンキャリアへの蔑視があの過酷な日勤教育を生んだ。その為にノンキャリアの視線はいつも客ではなくキャリアに向いていた。JR西日本は民になったとはいえその中身は官そのものだったのだ。
(さらに飛躍だけど)明治維新の成功は何だったのか。それはトップがノンキャリアだったからだ。みんな下級武士出身。そして血みどろの戦いに生き残った人たちだったからだ。
第二次世界大戦の失敗は何だったのか。それはトップがキャリアだったからだ。現場をまるでわかってなかったからだ。

いかん、こんなこと考え出したら千福、ますますすすむ。
昔、呉には行ったことないけど一度だけ呉線を通って長崎まで帰った事がある。
明け方うっすらと窓から美しい島々を見ることが出来た。
こんな光景を見ながら軍事訓練を受けて死んで行った人たちのことを考えると、
いかん、千福がますますすすむ。
もうちょっとしか残ってない!


コメント
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