ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

SPレコードコンサート

2015年01月18日 18時38分25秒 | 音楽の話
この町の図書館のSPレコードコンサートに行った。
レコードってCDよりとっても魅力的だ。
あのしっとり濡れている音がいい。
古いレコード特有の雨降り音も、
雨に日に聞くとそれほど気にならない。
(今日は晴れていたけど・・・)
それが、LPレコード・・・CD・・・
となってきてだんだんつまらなくなってきた。
乾いた音を聞くと何かとっても大切なものをなくしてしまったのではないかと。
CDの音って何かにプラスした音ではなく、
何かからマイナスした音。
とっても貧しい音ではないかと。

コンサートはクラシックから、シャンソン、ジャズ、映画音楽、歌謡曲までみんなが知ってる懐かしい有名な曲ばかり。
立派な蓄音機からすごく大きな音が流れる。

クラシックではカルーソーのカルメンの「花の歌」がよかった。
古き良き時代のしかも古さを感じさせないのびのびとした歌声。

しかし何と言っても一番いいのはシャンソン。
やっぱりシャンソンは蓄音機によく似合う。
ジャクリーヌ・フランソワの「枯葉」もよかったけど、
やっぱりピアフ。
「パダム・パダム」を聞いたけど、あの甘くない歌声がいいね。

ジャズは気楽に楽しく聞いた。
SPはジャズにもよく合う。

昔の歌謡曲、淡谷のり子の「雨のブルース」なんかSPレコードの雨降り音にぴったり!
でも李香蘭の「夜霧の馬車」や霧島昇の「誰か故郷を想わざる」なんか歌自体はいいのだけどどうにも伴奏が気になる。
歌詞を無視した伴奏。耳障りでしかない。騒音でしかない。
あの当時の作曲家って詩心がまったくわかってないらしい。

あとタンゴと映画音楽。
タンゴはもう一つスピード感が合わなかった。
昔は今よりちょっと遅めのテンポで演奏してたんだな。

映画音楽、定番の「第3の男」とか「エデンの東」
それから「煙が目にしみる」
やっぱりエデンの東、ジェームス・ディーン
よかったよね。

蓄音機って電機は使わない。
手回しでねじを巻くだけ。
ところがとっても大きな音が出る。
気になってたので主催者に聞いてみた。
音量は調節できますか?と。
すると、やっぱりできないらしい。
それで自宅で聞くと近所迷惑になるとか。
りっぱな蓄音機を持ってるとそれはそれなりに苦労があるらしい。

ここの図書館では毎年無料でSPレコードコンサートをしている。
毎年の楽しみ。
でも去年はうっかり忘れてて行かなかったけど・・・
コメント
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