ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

家族葬

2016年06月18日 18時47分19秒 | 田舎暮らし
また一人集落の人が亡くなった。
ここに来てからいったい何人亡くなったのだろう?
人もだいぶ減った。
兵庫県というと神戸・芦屋・西宮など阪神地区があるため都会だと思われそうだけど、
実は全国有数の高齢化県。
それで周辺部は過疎が進んでいる。

ところで葬儀というと冠婚葬祭の中で田舎では最も大切な行事。
集落の人は必ず仕事を休んで夫婦で参加しなければいけない。
そして受付は集落の男性の仕事、
女性は自宅や公民館でしてた頃は料理などを作ってとっても忙しかった。
ところが今ではみんな葬式は葬祭場でする。
葬儀社がセットするので受け付けはするものの女性陣は手持無沙汰。
葬儀がすべて終わった後、喪主側は集落の人にお礼の接待をする。
しかしこれは何とも居心地が悪い。
何にもしてないのにごちそうになっては悪い・・・
喪主側もみんな仕事を休んで手伝ってくれたことが何とも心の負担になる。

というわけで、最近は家族葬が増えている、
家族葬だと集落の人は手伝わなくてもいい。
喪主側も一切の段取りは葬儀社に任せておけばいいので精神的な負担は少ない。

今日お通夜に行ったけど、家族葬とは言いながら実は集落の人はほとんど来てた。
ただ受付に集落の人がいなかっただけだ。
普通の都会の葬式の雰囲気だった。

きっと何百年か続いた田舎の葬儀の風習が、
田舎暮らしでここに来た15年近くの間に今大きく変わったようだ。

最初公民館での葬儀に立ち会ったときすっかりカルチャーショックを受けた。
集落の人は印鑑を預かり銀行の通帳も預かり死亡届を含めすべての手続きをし必要な金を銀行から引き出す。
女性陣はその家の経済事情はわかってるのでそれに応じた料理をみんなで作り参列者にふるまう。
喪主の家族は何もすることはない。
家族でただ弔うことができる。

こんな葬式の風習、とっても新鮮に思ったけど、
自宅や公民館でやる分にはいいけど、葬儀社となると事情は違ってくる。
田舎の葬式・・・ずいぶん変わってきたけど、それはそれでいいことだと思う。


コメント
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