ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

死神(3)

2018年01月11日 18時23分14秒 | 雑感
さて、そこで嫌がる死神の鎌を無理やり取り上げた。
でもこれ意外と結構重いのだね。
これをその貧相な体でよく持ち運べるね。
そして振り回すと、「よせ!よせ!危ない!!」
そして慌てて取り上げる。
「この鎌よく切れそうだけど・・・でも、この歯ちょっと大きくない?
畑で使うと確かに雑草はよく切れそうだけど、雑草だけじゃない、野菜までも、ダイコンやニンジンやキャベツやレタスや白菜までも切ってしまいそう!
もうちょっと短くした方がいいんじゃない?」
(すると死神、にやっと笑って)「別に野良仕事のためにこの鎌を持っているんじゃない、人の首を刈るために持っているんじゃ!もういい加減に観念したらどうだ!」
(うむ、いかん!ここはなだめねば)
「まあまあ、そういわないで、まずは中へ、そこに立ってられると寒くてかなわん!
とりあえず中に入って玄関の戸を閉めて、まずは炭火でゆっくり温まったら?」
「う~ん、それもそうだなぁ~」
こうして無理やりこの貧乏神・・・じゃなかった死神を中に入れて・・・
そして再びこの大きな鎌を取り上げて振り回す。
「やっ、やめろ!」
「いやね、この鎌、とっても切れそうなのでこれで死神様の首を切れるかなぁ~とふと思ったんですよ。これで死神様を切ったらこれからいったいどうなるんだろうね? ね、ね、これで死神様の首切れる?」
「そんなこと知るか!まだ一度もやったことはない。まったく今日はとんでもないとこに来てしまったな。
順番からいうとこの近くに家に行くつもりだったのだけど、面倒臭くなってここに来たんだけど・・・」
「えっ、あれっ?聞いたよ!あんたちゃんと仕事している?手抜きしてない?
この集落では人の噂ではとっくに順番が決まっている。次はあの人・・・その次はあの人の番・・・
ところがその通りに守られてたことは一度もない、いつも抜け駆けする人がいる。
これって、もしかしたらあんたが適当に見繕って、手抜きして順番を変えたんじゃない?」
「ぎくっ!」
「やっぱり!天照大御神に言いつけてやろう!相手は女神様、すぐに怒りだして天岩戸に閉じ籠るよ。
するとこの世はすべて闇、すべてこの世は黄泉の世界になるよ。
この世から黄泉の世界に連れ出すのがあんたの仕事だよね、
でもそのこの世がみんな黄泉の世界になったらあんた失業するよ?それでもいいの?!」
「しっ~!まてまて!そんなこと大きな声で言うな!!
確かにまぁ~・・・それはそれとして、(・・・と話をはぐらかし)
今日は迎えに来た、潔く覚悟しろ!」
「うむ~~~と言われてもなぁ~別にこの世にたいして未練があるわけではないけど、急にそんなこと言われてもなぁ~、せめて前もって予約してくるとか・・・)
「あほか!死を予約できるなんて人間はどこにいる!いい加減観念していっしょに黄泉の国についてこい!」
(でもそうは言われても・・・こちらにもこちらの都合があることだし・・・読みたい本はまだまだあるし、陶芸も、もうちょっとまともな作品を作りたしい、それにそう!朝ドラの「わろてんか」その続きも見たいし・・・
ここはなんとかしばらくでも死神様にお引き取り願わねば・・・)
(続く)
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2018年01月11日 18時13分27秒 | 田舎暮らし
各地で雪のニュースが・・・
でもここではうっすら積もっただけだった、そしてすぐに解けた。
でも朝、室内でも1度!すっかり凍えた。
こんな日は何にもしないに限る。
ただでさえ何にもしない人間。
というわけで鶏の餌やり、餌づくり以外、何もしなかったけど、
夕方になって「うむ、このままでいかん!」とちょっぴり反省して小さな雑木を伐ったりして過ごした。
明日は雪はどうだろう?
寒いのは苦手、早く春になってほしいなぁ~
果樹園の水仙が2~3本咲いていた。
今年は遅い。
春はまだまだ遠い。



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