ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

列子

2018年09月01日 17時16分15秒 | 本の中から
諸子百家の時代は中国の歴史の中でもとっても魅力的な時代だ。
漢以後、儒教に汚染された中国は実につまらない。

諸子百家の中では韓非子が好きだ。
荘子もおもしろい。
孔子は未だに良さはわからない。
退屈なだけだ。
論語を読んでも少しも心に響かない。
孔子がなぜあれほど尊敬されてきたか・・・少しも理解できない。
儒教にゆがめられた頭でなく普通に自分の眼で見て自分の頭で考えたら・・・
はたして孔子ってそんなに素晴らしいのだろうか?
孔子の教えって、権力者の権力維持の道具でしかなかったのではないだろうか?
ドイツの哲学者・ショーペンハウエルも(わかりやすい言葉で)言っている。
孔子・・・「退屈だ!」
荘子・・・「とっても面白い!」
これが普通の当たり前の感覚ではないだろうか?

でもまあそれはそれとして、たまたま列子を読んだ。

列子は思想書というよりは説話集という感じで、それだけに読みやすい。
思想的には荘子に近い。
荘子と共通する説話もたくさんのっている。
この列子の中には「杞憂」とか「朝三暮四」とかの有名な逸話も多い。

ところで書きたかったのは「朝三暮四」の話。

猿を飼ってた人が、猿が増えすぎたので餌代をけちろうと、猿たちに提案した。
「これからは栃の実を朝3つ暮れに4つにしようと思うがどうだろう?」
すると猿たちはみんな怒って反対した!
そこで「では朝4つ暮れに3つで、どうか?」と言ったところ、猿たちは大いに喜んだ。

これは猿たちの愚かさを笑った話。

でもはたしてそうだろうか?
じつは猿たちはとっても賢いと思うのだ。
この猿は経済の原則をよく知っている。
朝多い分の1個を他の猿に貸し付けて夕方利息をとって多く返してもらったらいい。
栃の実では実感はわかないかもしれないけど。
もし夏の初めに夏のボーナスを30万、冬にボーナスを40万払うか
夏に40万、冬に30万払うかどちらがいい?
と聞かれたら誰だって夏の40万を選ぶだろう。
この10万の差をうまく使ったらもっと増やすことができるだろうから・・・
というわけで実に賢いサルで、それをバカにして笑う人間の方がずっと愚かだと思う。

あるいはそんなせこい話ではなくてこの猿、実はメタボ猿で最近体重のことがとって気になってならない。
そんなダイエット志向の猿だったのかもしれない。
それで朝は軽く、夕食はたくさん、でなく、
朝は充分に夕食は軽く。
と思ったのかもしれない。

こう考えると愚かなのは猿ではなく人間の方だと思えてならない。
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ちょっぴり遠出~FAN美術館(2)

2018年09月01日 11時12分07秒 | 田舎暮らし


ここはもともとは藤原啓記念館。
藤原啓という人の備前焼や古備前を展示してあった・・・らしい。
その後他のまったく違った作品も展示してFAN美術館になった・・・らしい。
それで陶器だけでなく他の何の関連もない展示も見れて楽しかった。

それに写真撮影も自由にできたのでこれはうれしかった。
しかし「写真撮影禁止」の美術館や博物館が多いのはいったいどういうわけだろう?
写真を撮らせたからと言って減るわけないのに・・・
まあ絵だったらあるいはフラッシュ撮影で傷むことがあるのかもしれないけど、
それならフラッシュ撮影禁止とすればいいだけじゃないか。
まして陶磁器なら傷むこともない。
写真撮って何が悪い?・・・といつも思っていた。

というわけで写真をたくさん撮った。
これはその中の一部。

客はほかにいなかったので一人でゆっくりまったり見ることができた。

やっぱり備前はいいね、独特の風格がある。















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