1/3 pm ② ヒットラー と “永久”戦犯
麻生さんだったかナチスの話を引用して世界中の顰蹙を買いそうになった。
しかし、安倍さんの靖国は同じ戦争責任を追及するにしてもすごく内容の異なる話だ。
ヒットラーのやったこと、国民にやらせたことはユダヤ人の迫害という“歴史ある”犯罪なのだ。
ユダヤ人を迫害しだしたのはヒットラーが最初の人ではない。
そして最後でもないのだ。
私がドイツ語を習った話はしたけど、ドイツ語を教えているドイツ人の一人にユダヤ人は排除という思想の持主がいた。 それはその彼女だけでなく、ドイツ人のなかにあるAnti-ユダヤ人には根深いものがあるのだ。 これが原因で私のドイツ語熱は冷めてしまった。
ドイツを旅行すれば感じるけど、とても友好的で日本人の私に「英語?フランス語?」と頼みもしないうちに手助けをするべく手を差し伸べてくれる。 ドイツの旅行はとても思い出に残るものだった。
でもそれとこれは話が違うのだ。
ドイツ人のなかにもナチスのやったことを恥じている人たちもいる。
それは靖国に永久戦犯が埋葬されているから、靖国には参拝すべきではないと思う人がいるようなものかもしれない。
“永久戦犯”がどうして靖国に埋葬されたか、その経緯を池上さん、私にもわかるように話してください。
先日、ヒットラーが埋葬された墓地を参拝するのはいやだと書いたけれど、この二つは違う話なのだ。
敗戦すれば戦争責任は問われるだろう。 アメリカがその後も続けた戦争を見てもわかるように戦争の責任は敗戦側の誰かが取るのだ。
しかし、一人種を迫害する行為は戦争以上の罪悪に私は感じるのだ。
日本の戦争責任者の名誉のためにも、靖国に葬らせた米国の真意を知りたい。