7/12 フランスが教育を無料にしている裏の努力
フランスは教育は無料。
国と地方自治体が一体になってこれをやっている。
いつだったか、自治体の財力によって、無料の度合いが異なる不平等があったけど、
それが解決したかどうかは知らない。
国が無料にしているのは授業料、義務教育では教科書なんかも無料だけど、
この負担がもしかしたら地方自治体なのかもしれない。
教科書が無料ということは、原則、教科書はお古だ。
内容が変わった部分は先生がプリントで渡す。
日本人はこういう古い教科書に耐えられるだろうか?
中には前に使った人たちの書き込みがあり、手垢で汚れた本もある。
家庭でもチラシの裏の白いのは学校に持たせ、それは絵など描くときに使われる。
学校に中庭があるけど、運動などできるスペースではなく、
体育の授業の時は移動して、市の体育館やプールに行くこともある。
地方自治体のものだから、
万一、広い校庭などある学校があると、市民も当然使える。
こういうケースは中学とか高校などは時々見られる。
音楽室などほとんどなく、音楽の先生はかなり工夫して音楽の授業をしている。
日本人がこういう裏の努力を見たらどう思うだろう?
学校にプールを作り、音楽室にはピアノがあって、
毎年新しい教科書を使うほうが、授業料を払うよりいいかしら?
おまけに私立だって、親の納税額によって授業料の軽減がある。
どれも教育は貧富の差なく行われるものという発想からだ。
日本人がそこからの平等を理解しない限り、
奨学金を無料にするための財源はどこからの質問がまず起こってしまうのだ。