
8/4 北斎の描いた鬼 でもこれは裏切られた女の心理
すごく怖くて醜い鬼。

鬼になった女の心、女そのもの。
でも女が男に裏切られて男を殺そうとしたいって気持ちが魂になるのは
バレエのジゼルもそう。
男に裏切られて死んだ女の魂が森に集まって通りがかった男を夜明けまで躍らせて
死なせてしまう。
原作はドイツだったかも。
でも男の鬼や魂って聞いたことない。
なぜかわかる?
男は自分の女が裏切ったら自分で殺すことができるけど
女は殺す代わりに自分が死んでしまう。
教養がないもんで北斎とお岩さんの時差がわからない。
お岩さんは女ができて邪魔になった夫に少しづつ毒をもられて殺されてしまう。
夫の名は伊右衛門って言うのだそう。
母はだからこのお茶が嫌いだった。
テレビでCM見るたびになんでこんな名前をつけたんだろううって。
北斎の鬼展にお岩さんが出てくるか知らないけど
私が思うには
鬼になるほど思い入れてはいけないってことではないだろうか?
8/4 徹子の部屋でゴリが戦争の話をした ゴリのおばあちゃんの体験
と言ったほうが正確。
その話を聞いていたら昨日下書きしていた母の経験の話に似ていた。

ゴリのおばあちゃんは5-6歳だったとか。
母は看護学生のときの話。

実習と言えば聞こえがいいけど、看護学生だから病院にかり出されていた。
夜勤が終わり、家に帰ろうとしたけど前夜の空襲で乗り物なんかなかった。
歩いて(場所は思い出せないけどすごく遠い)帰る道
そこら中に死体があったそうだ。
ゴリのおばあちゃんは彼女のおばあちゃんに手をひかれ、走った。
弾がピュンピュン飛んでくるのが見えたそうだ。
5-6歳でもはっきり記憶に残っている。
逃げる道は死体がいっぱい。
死体と言っても完全なものばかりではなく、あとは想像して。
おばあちゃんは死体になれてしまったとか。
夜だし、暗いし、疲れているし、まだ幼いし
ある意味幸いだったよ。
母は大人だ。でも怖いと思ったそうだ。
看護学生だから死体は初めてではないけど
殺された不完全な体って昼間でも見るに耐えない。
今の今まで想像したこともなかったけど
若い母にどういう影響を及ぼしたか?
母は感動の少ない人だと思っていた。
でも作り物の戦争の苦い、悲しい体験なんてって
思っていたんだろう?
突っ込んだ話が嫌いなのも今、なんとなくわかるよ。