モアノー探偵事務所 ケンちゃんの友達がいじめに 第8話 1/23/14
前回は1/12 に投稿しました。
ちょっと思い出すと、純平は外出したときに岡本に会った。岡本は兄の学校の生徒に1万円渡したのだが、それを純平は見てしまった。
おかしな純平に純平の母は正面から聞くことにした。
純平、おかあさんに言うことあるでしょ?
純平は母をチラッと見た。彼はもう少し自分で考えたかったのだ。
純平は岡本のことを初めて考えたのだ。
もう少し考えさせて。 頭が整理できたら言うから。
純平の言い分を考えながら純平の母はシンクの前にいた。
シンク前の窓からカー子が下りるのが見えた。
お寝坊のカー子が来たわ と純平の母は独り言を言った。
チュン太たちは朝ごはんをとっくに済ませて散って行った。
カー子は並んでいる食べ物を見比べていた。
それからチュン太たちの好きなパンに近づくと一口、また一口とつまんでみた。やがてガバっとそのパンをくわえると持ち去ったのだ。
まぁ、あの子はあのパンを食べてみたかったのね。
チュン太たちがおいしい、おいしいと言いながら食べていたのをカー子は毎日うらやましく見ていたのだろう。 後でもっとたくさんあのパンを出しておきましょう!
チュン太は毎日純平の窓の外に来ていた。
チュン太は先日純平のことも岡本やその友人?のことも見ていた。
そして野生の動物の直観で何か危険を感じたのだ。
ケンちゃんが3学期の試験の範囲を言いに来た。
純平の部屋の窓から庭のスズメたちを見ていると、窓を開けてチュン太と呼んだ。
チュン太はすぐ来た。チュン太はあちこちに飛び移りながらチュンチュン言った。
元気かい? ここのご飯はおいしいらしいからね。
純平、この子がチュン太かい? よく僕の窓の外に来ているよ。
かあさんはカラスまで養っているよ。
チュン太はチッと短く鳴いた。
カー子がすぐ二人の前に来た。 カー子は前を向いたり、後を向いたりして自己紹介した。
おばさんに聞いたよ。 カー子っていうんだ。
純平は迷っていたが、切り出した。
ケンちゃん、この間岡本に会ったんだ。 授業のある日だよ。
あいつ兄貴の高校の生徒と一緒だったんだ。・・・・あいつ・・・・あいつ・・・
あいつがどうしたんだ?
あいつ1万円もやったんだ。
ケンちゃんは一瞬目を大きく見開いて声が出なかった。
西山ってほうが「早く出せよ」って言ったんだ。
その話、誰かに言ったかい?
ううん、まだ。 母さんには聞かれたけどまだ話していない。
ハルさんが母さんに言っていたけど、西山は岡本に金をせびっているらしいよ。
その話、誰か大人に相談してみよう。
僕たちだけで動かないほうがいいと思うのだけど、純平。
僕もそう思っているけど、誰に相談すればいいんだろう?
担任は役立たずだし。
チュン太はじっと話を聞いていた。
続
前回は1/12 に投稿しました。
ちょっと思い出すと、純平は外出したときに岡本に会った。岡本は兄の学校の生徒に1万円渡したのだが、それを純平は見てしまった。
おかしな純平に純平の母は正面から聞くことにした。
純平、おかあさんに言うことあるでしょ?
純平は母をチラッと見た。彼はもう少し自分で考えたかったのだ。
純平は岡本のことを初めて考えたのだ。
もう少し考えさせて。 頭が整理できたら言うから。
純平の言い分を考えながら純平の母はシンクの前にいた。
シンク前の窓からカー子が下りるのが見えた。
お寝坊のカー子が来たわ と純平の母は独り言を言った。
チュン太たちは朝ごはんをとっくに済ませて散って行った。
カー子は並んでいる食べ物を見比べていた。
それからチュン太たちの好きなパンに近づくと一口、また一口とつまんでみた。やがてガバっとそのパンをくわえると持ち去ったのだ。
まぁ、あの子はあのパンを食べてみたかったのね。
チュン太たちがおいしい、おいしいと言いながら食べていたのをカー子は毎日うらやましく見ていたのだろう。 後でもっとたくさんあのパンを出しておきましょう!
チュン太は毎日純平の窓の外に来ていた。
チュン太は先日純平のことも岡本やその友人?のことも見ていた。
そして野生の動物の直観で何か危険を感じたのだ。
ケンちゃんが3学期の試験の範囲を言いに来た。
純平の部屋の窓から庭のスズメたちを見ていると、窓を開けてチュン太と呼んだ。
チュン太はすぐ来た。チュン太はあちこちに飛び移りながらチュンチュン言った。
元気かい? ここのご飯はおいしいらしいからね。
純平、この子がチュン太かい? よく僕の窓の外に来ているよ。
かあさんはカラスまで養っているよ。
チュン太はチッと短く鳴いた。
カー子がすぐ二人の前に来た。 カー子は前を向いたり、後を向いたりして自己紹介した。
おばさんに聞いたよ。 カー子っていうんだ。
純平は迷っていたが、切り出した。
ケンちゃん、この間岡本に会ったんだ。 授業のある日だよ。
あいつ兄貴の高校の生徒と一緒だったんだ。・・・・あいつ・・・・あいつ・・・
あいつがどうしたんだ?
あいつ1万円もやったんだ。
ケンちゃんは一瞬目を大きく見開いて声が出なかった。
西山ってほうが「早く出せよ」って言ったんだ。
その話、誰かに言ったかい?
ううん、まだ。 母さんには聞かれたけどまだ話していない。
ハルさんが母さんに言っていたけど、西山は岡本に金をせびっているらしいよ。
その話、誰か大人に相談してみよう。
僕たちだけで動かないほうがいいと思うのだけど、純平。
僕もそう思っているけど、誰に相談すればいいんだろう?
担任は役立たずだし。
チュン太はじっと話を聞いていた。
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