ホテルで朝食を取った後、保険会社に電話をして状況を尋ねる。週末の間にたまった故障車を修理工場に届けるので、今朝はたいへん忙しいのだそうだ。同じサービスエリア内で故障した車も数台見ているし、故障車の墓場を実際に目の当たりにした身の上としては大いに納得。午前中(つまりスペインでは午後2時まで)に修理工場に届けられれば、ラッキーという感じらしい。修理に取りかかるには車の持ち主の承諾のサインが必要ということで、車が修理工場に届いたら保険会社が電話をくれるということになる。
修理工場へのタクシーを手配してくれる保険会社のために、ホテル近辺を離れるわけに行かない。そんなわけで、散策はホテルの一角に限られたが、なかなか楽しかった。近くのレストランで8ユーロ50セント(約1,300円)のメニュー・デル・ディア(日替わり定食)をいただく。わたしはタラと赤ピーマン入りのスクランブルエッグの前菜とメインコースには魚のトマトソース煮をいただいた。これにデザートと飲み物が付く。
その後、別のバーに移って、外のテーブルでコーヒーを飲みながら、道行く人を眺める。思わず目を剥いてしまったのが、黒豚を散歩させているお嬢さん。さすがバロセロナ、何でもありだなと感心していたら、バーの中から男性二人が飛び出してきて、お嬢さんの(あるいは黒豚の)後ろ姿をまじまじと眺めていた。彼女の曲がっていった方向には、人々の反応が波紋のように広がっていく。やっぱり黒豚のお散歩はバロセロナでも珍しいらしい。
バルセロナで感心するのは、午後2時から4時のシエスタタイムでも開いている店が少なくないことである。やっぱり都会は違う。
再びホテルのラウンジに戻って、保険会社の電話を待機するが、5時半を過ぎても連絡がないので、こちらから電話をしてみる。すると、すぐにタクシーを手配するので、修理会社へ行くようにとのこと。夕方のバルセロナはたいへんな混雑であった。やっと郊外の三菱自動車のディーラーに到着すると、時刻は午後7時10分前。修理工場のほうは閉まっていた(商売熱心なことに営業部門は9時まで開いているようだ)。結局この日は修理開始の承認のサインができず、ホテルに引き返し、バルセロナにもう1泊することになる。さらに悪いことには、修理部門が閉まっていたため、車の鍵を手に入れることができず、着替えを調達することができなかった。明日の朝一番に修理工場へ向かうタクシーを手配してもらうことにして、ホテルに戻る。
バルセロナの街の中はまだまだ渋滞中。コンジェスチョン・チャージ(道路の混雑と大気汚染の防止のために設けられた税金。ロンドンの中心地に車を乗り入れるのに8ポンドを支払わなくてはならない)導入前のロンドンでもここまで車が多くはなかったように思う。車の多さもさることながら、なんといってもスクーターや小型のオートバイの多さ。しかも、どこから飛び出してくるかわからない。こんな街でタクシーの運転手をするのは、心臓に悪いだろう。
こうしてバルセロナに2泊することになった。この日は前日より気温が低く、前日車の中に置いてきた上着を持って来ることができなかったので、外で食事をするのは断念する。別のバー・レストランで再びタパスに挑戦。この日は無難な選択で、3皿だけ注文する。イカリング(カラマレス・アラ・ロマーナ)とロシア風サラダ(要するにツナとかオリーブとかの入ったポテトサラダなのだが)にチョリソ。ブティファーラというのが謎めいていて興味深かったが、冒険する元気がなかったので、注文しなかった。後で辞書で調べたら、カタルーニャ風ソーセージということだった。だいたい何かわかったので、次回は挑戦してみたい。
保険会社の連絡の不手際のせいで、修理工場へのタクシーの旅は徒労に終わり、今日は何も進展がなかった。昨夜の楽観的な気分はしぼんでしまい、疲れが押し寄せてくる。この夜は早めにホテルに戻って寝る。
修理工場へのタクシーを手配してくれる保険会社のために、ホテル近辺を離れるわけに行かない。そんなわけで、散策はホテルの一角に限られたが、なかなか楽しかった。近くのレストランで8ユーロ50セント(約1,300円)のメニュー・デル・ディア(日替わり定食)をいただく。わたしはタラと赤ピーマン入りのスクランブルエッグの前菜とメインコースには魚のトマトソース煮をいただいた。これにデザートと飲み物が付く。
その後、別のバーに移って、外のテーブルでコーヒーを飲みながら、道行く人を眺める。思わず目を剥いてしまったのが、黒豚を散歩させているお嬢さん。さすがバロセロナ、何でもありだなと感心していたら、バーの中から男性二人が飛び出してきて、お嬢さんの(あるいは黒豚の)後ろ姿をまじまじと眺めていた。彼女の曲がっていった方向には、人々の反応が波紋のように広がっていく。やっぱり黒豚のお散歩はバロセロナでも珍しいらしい。
バルセロナで感心するのは、午後2時から4時のシエスタタイムでも開いている店が少なくないことである。やっぱり都会は違う。
再びホテルのラウンジに戻って、保険会社の電話を待機するが、5時半を過ぎても連絡がないので、こちらから電話をしてみる。すると、すぐにタクシーを手配するので、修理会社へ行くようにとのこと。夕方のバルセロナはたいへんな混雑であった。やっと郊外の三菱自動車のディーラーに到着すると、時刻は午後7時10分前。修理工場のほうは閉まっていた(商売熱心なことに営業部門は9時まで開いているようだ)。結局この日は修理開始の承認のサインができず、ホテルに引き返し、バルセロナにもう1泊することになる。さらに悪いことには、修理部門が閉まっていたため、車の鍵を手に入れることができず、着替えを調達することができなかった。明日の朝一番に修理工場へ向かうタクシーを手配してもらうことにして、ホテルに戻る。
バルセロナの街の中はまだまだ渋滞中。コンジェスチョン・チャージ(道路の混雑と大気汚染の防止のために設けられた税金。ロンドンの中心地に車を乗り入れるのに8ポンドを支払わなくてはならない)導入前のロンドンでもここまで車が多くはなかったように思う。車の多さもさることながら、なんといってもスクーターや小型のオートバイの多さ。しかも、どこから飛び出してくるかわからない。こんな街でタクシーの運転手をするのは、心臓に悪いだろう。
こうしてバルセロナに2泊することになった。この日は前日より気温が低く、前日車の中に置いてきた上着を持って来ることができなかったので、外で食事をするのは断念する。別のバー・レストランで再びタパスに挑戦。この日は無難な選択で、3皿だけ注文する。イカリング(カラマレス・アラ・ロマーナ)とロシア風サラダ(要するにツナとかオリーブとかの入ったポテトサラダなのだが)にチョリソ。ブティファーラというのが謎めいていて興味深かったが、冒険する元気がなかったので、注文しなかった。後で辞書で調べたら、カタルーニャ風ソーセージということだった。だいたい何かわかったので、次回は挑戦してみたい。
保険会社の連絡の不手際のせいで、修理工場へのタクシーの旅は徒労に終わり、今日は何も進展がなかった。昨夜の楽観的な気分はしぼんでしまい、疲れが押し寄せてくる。この夜は早めにホテルに戻って寝る。