ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

定期健診お断り

2005-06-02 22:28:46 | スペインの摩訶不思議なローカルニュース
ホセ・ガルシア・トーレス氏が地元ビレーナ(バレンシア州)の保健所に定期健診を受けに行ったところ、受付で断られた。理由は、2ヶ月前に近くのエルダ市の病院ですでに死亡しているから。亡くなった男性とは名前も身分証明書番号もまったく同じとのことだが、なぜ彼が死んだことになっているのか本人には説明をしてもらえなかったとのこと(スペインで原因を釈明されることはめったにない)。病院にすら行ったことのない健康な人だということで、どこでこんな間違いが起こったのかはまったく本人には心当たりがないそうだ。

ユーモアのセンスのある人だったので、本人は笑い話として済ませたそうだが、奥さんのほうは、夫が「生き返った」ことを証明するための必要書類を集めるのに奔走しなくてはならず(そりゃ、死んだはずの本人が手続きするわけにはいかないでしょう)、迷惑この上ない事件だったそうな。

竜眼

2005-06-02 22:12:16 | 食べ物
"Maritao's Kitchen"(前回の記事で名前を間違っていました。奥さんのMariさん(青島出身の中国人)とご主人のTaoさんの名前をとって、"Maritao's Kitchen"とのこと)に再び行ったら、食事の終わった後に、竜眼という果物を出してくれた。1年のこの時期に、ごく短い間しか味わえない食べ物とのこと。日本ではリュウガンとかロンガンとか言うらしいが、マリさんの発音ではロンイェンという感じ。マリさんが紙に書いてくれたところによると、眼は同じ漢字を使うが、竜には尤という文字に似た字を使うようだ。この字のはねるところに右上から左下に入るもう1画加わった字だが、意味は龍を表すとのこと。

枝についた実を20個くらいいただいた。外側は皮というよりは、殻と言ったほうがいいような堅めの皮に覆われている。これをつるりとむくと(きれいに実から離れる)中から半透明の白い実が現われる。ゼリーのような食感で、味は日本の梨に似ているように思う。ライチーの仲間だそうだが、ライチーの味は忘れてしまったので、味もライチーに似ているかどうかはわからない。なかなかの美味でした。

水不足の夏?

2005-06-02 19:42:02 | スペインの生活
5月31日の断水情報はガセネタであった。風呂桶いっぱいに水をはっておいたのに、とうとう断水はなかった。でも、水を落とした途端に断水なんていうことになっては困るので、風呂の水はそのままにして、お客さんたちには2階のシャワーを使ってもらった。日本の風呂と違って、風呂桶にためた水を炊くことができないのはこういうときに不便である。客用の風呂場だけ掃除をしておけばいいかと思ったが、念のため2階のシャワーも掃除をしておいてよかった。

もっとも、まったくのガセネタではなかったようである。翌日、近くのバーに行くと、隣のテーブルに座った夫婦がウェートレスと話していたが、この人たちの家では、前夜から水が止まっているということである。

この日(6月1日)、近所のプールに出かけたお客さんたちが夕方5時過ぎにあわてて帰ってきた。そこで6時から断水になるという噂を耳にして、夜食事にでかける前にぜひともシャワーを浴びたいと急いで帰ってきたわけである。5時半に一度水圧が急激に下がって、早くも断水が始まったかと思われたが、どうやらこれは一時的なことだったようだ。後でわかったことだが、このとき、地元の英語ラジオ局で今夜から断水になるというニュースが流れたので、水を汲み置きしようという人たちが一斉に水道の蛇口をひねったのが、一時的に水圧が激減した原因らしい。このラジオ放送でも、はっきりとした断水の時間はわからず、夜11時から24時間という説と、翌朝午前2時から午後2時までという2つの説を報道していたそうだ。

いつ断水になるかと思っていたが、結局今朝(6月2日)の午前6時くらいから水の出が極度に悪くなったくらいで、まったく水が止まるということはなかったようだ(まだ予断を許さないが)。金曜日の断水は水道管の水漏れ修理が原因ということであったが、水道管修理ならまったく水を止めないとできないだろう。今回のように水圧が下がるだけというのは、一種の給水制限なのではないだろうか。

ペドロランド近辺一帯では依然として住宅建設が続く。今のままでも満足に水の供給ができないのに、この上さらに住宅が増えてどうなるのだろう。しかも、まだ6月に入ったばかりで、猛暑の予想される夏はこれからが本番だ。7・8月もまとまった降水は期待できない。これからも断水・給水制限が続くようなら、予定より早く、7月になる前にイギリスに行ってしまうぞ。