
スーパーにイチジクが出回り始めた。イギリスではなかなか生のイチジクを手に入れるのはたいへんなのだが、ここスペインでは地元産のイチジクが時期になるとあちこちのスーパーに並ぶ。我が家の隣のイチジクの木にも、実が熟れ始めてきた(写真)。まだちょっと堅いぞと思っていると、鳥が食べてしまうので、なかなか食べごろの実に出会うのが難しい。当のお隣のスウェーデン人・ハンセン一家はというと、めったにスペインには来ないので、毎年収穫を逃している。それなのに、彼らは実のなる木が好きなようで、ブドウの実もなり始めた。これはワイン用なのか生食用なのかわからないので、手は出していない。
お隣のイチジクはご覧の通り緑色なのだが、スーパーで売っているイチジクは紫色である。このイチジクはスペイン語で"breva"と呼ばれ、早熟れのイチジクを指すらしい(紫色のイチジクを指すのか、それともこの時期のイチジク全般を指すのかはわからない)。普通のイチジクは"higo"である。イチジクを表す言葉が2つもあるなんて、エスキモーの雪に対するこだわりに近いものを、スペイン人はイチジクに対して持っているのかもしれない。