
その1つがイクラ丼。先日、近くのスーパーでイクラの瓶詰めを見つけた。かえるさんのブログの中で、イギリスでもイクラの瓶詰めを見たことがあるけど、「いったいイギリスでは何にイクラを使うのでしょう?」という質問をしたら、「カナッペではないでしょうか」というお答えをいただいたのですが、この瓶を見ると、どうやらスペインでは軍艦巻きやにぎり鮨にイクラを使うらしい。スペイン人は食の面で国際化しているなと感心した。
で、かえるさんのアドバイスにしたがって、一応塩抜きとまではいかないけど、イクラを洗うくらいのことはしたのでした。原材料を見たら、塩はもちろん、植物油とか砂糖とか入っているのですもの。そこまではよかったが、戸棚にあった醤油を見たら、なんと賞味期限が2年以上も過ぎていた(いかにわたしが日本食を作らないか、これでお察しいただけるでしょう)。ここでは、外国食料品スーパーまで行かないと醤油は手に入らないし、それも中国製のようで日本の醤油は手に入らない(イギリスでは普通の大手スーパーでキッコーマン醤油が手に入る。以前イギリスの新聞にも、中国の醤油は化学的製法で作られているので、天然醸造の日本の醤油を使いましょうと書いてあった)。というわけで、やむを得ず古い醤油でイクラの醤油漬け決行。
「醤油6:酒4ね」と思ったら、酒がない。1月に日本からいらっしゃったiさんに日本酒をいただいたので、ないことはないのだが、調理に使うのはもったいないし、自分がいない間に一人で日本酒を「飲んだ」などと夫に思われたら、一生許してもらえなさそうなのである。この酒は温存しておくことにして、代わりに辛口の白ワインを使った。こんなにいい加減だから、わたしは料理が下手なのね。
漬けてから2~5日頃が食べごろということだったが、都合により、1日経過したところで食べることにした。イクラの量が少ないし、久々のイクラ丼なのでちょっと気合を入れて、かえるさんの写真にあったように、錦糸卵と、前にいただいた乾燥ワケギと韓国産の焼き海苔を用意した。わくわくしながら、冷蔵庫からイクラを取り出すと、それはキャビア色に変色していた。5日目まで待っていたら、どんなことになっていただろうと怖くなった。この時点でかなりイヤーな予感がしたのだが、案の定、口に含むと、めちゃくちゃ塩辛いのであった。古い醤油なので、ほとんどの成分が蒸発してしまって、塩分だけが残っていたのだろう。それでもせっかくのイクラなのでがんばって食べたが、血圧が上がりそうなので、残りは捨てた。ああ残念。このときになって、減塩醤油を使うようにというかえるさんのアドバイスが甦ってきたのだった。
次回ロンドンに行ったときには、日本食料品店で減塩醤油を買ってきて、再度イクラ丼に挑戦することにしよう。