ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

母の日とサマータイムの始まり

2006-03-27 12:52:45 | 異文化・風俗・習慣
昨日はイギリスの母の日であった。イギリスの母の日は、キリスト教の復活祭の日付と連動しているため、年によって異なる。

この習慣は、復活祭に先立つ四旬節の真ん中に、故郷の教会(母教会)を訪れることがキリスト教徒として正しいことと考えられていた頃の習慣に基づくということだ。当時はふるさとを離れて奉公に出ていた人が多く、母の日は故郷に戻り、家族とひと時を過ごす機会となっていたそうである。日本のお盆休みのようなものなのだろう。

また。昨日は夏時間の始まりでもあった。午前2時に1時間繰り上がり、午前3時となる。つまり、1時間失うわけだ。幸い、夏時間への切り替え・夏時間からの切り替えは日曜日に起こることになっているので、仕事に遅刻したりというような混乱が起こる心配はあまりないのだが、一度だけ失敗したことがある。友人が訪ねてくることになっていたのだが、その日に夏時間に切り替わることをすっかり忘れていた。玄関のベルが鳴ったときには、まだ寝巻き姿だった。

かつてはイギリスとヨーロッパ大陸の国々とでは、夏時間になる日・夏時間が終わる日が異なり、これも混乱のもとであった。そもそも1時間時差があるところにもってきて、別々の日に夏時間へ(から)切り替わるものだから、いったい時差が何時間なのか全然わからなくなる。これでは困るということで、同じ日に夏時間へ(から)切り替わることになった。

夏時間になると、午後8時になってもまだ明るい。得をしたような気分になる。が、その代わり日の出は1時間遅くなり、午前8時少し前である。かつて、ロンドンまで1時間半かけて通勤していた頃はこれはなかなかつらかったが(冬の間は全然太陽を見ないことがよくあった)、今では日が昇ってから起きればいいのであまり気にならない。