ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

すられた!

2006-05-01 16:00:41 | イギリスの生活
土曜日に近くのストリートマーケットに行った。2ユーロ(285円)のチョコレートとビールグラスの6客セット3ユーロ(430円)也を買った後、家に帰ったら、ポケットに入れておいた10ユーロ札4枚がない。もっともすぐには気がつかなかった。きっと無意識にポケットから取り出して、そのへんに置いたのだろうと家中を見て回ったが、どこにもない。

そう言えば家庭用品を扱う屋台で化粧品を見ていたら、赤ん坊を抱えた中南米人の女性がぐいぐい押してくるので、むっとしながらその場を離れたのだった。他人との間隔を広く取るイギリスでこういうことがあると、明らかに失礼なことなのだが、日本やスペインではその間隔がかなり狭いので、ちょっとむっとはしたものの、それほど気にはならなかった。が、今にして思うと、あれがスリだったのに違いない。

車上荒らしにノートパソコンを取られたのはそれほど惜しくはなかったが、現金を取られたのは悔しかった。こんなことだったら、チョコレート3つ買っておけばよかった(1つ2ユーロ、3つで5ユーロだったのだ)とか、あまり生きがよくなそうなゼラニウムだったが、買っておけばよかったとか次々と後悔が浮かぶ。だいたい、人様が汗水たらして稼いだ金を盗むという根性が気に入らない。

以前、ロンドンでも2回ほど未遂事件にあったが、実際に被害にあったことはなかった。一度目はセント・ポール寺院の近く。信号待ちをしていると、3~4人の中南米人の女の子のグループがやって来た。これは怪しいぞと思っていると、案の定一人がすぐ隣にからだを寄せて来たので、ハンドバッグを手で押さえて身をかわした。

次は、おもちゃ屋のハムリーズ。人のまばらな店内でエスカレータに乗っていると、肩から提げたバッグが動くのを感じた。バッグに手をやると、もう1つの手に触れたので、反射的にその手を払いのける。すると、東ヨーロッパ人風の男の子が「ソーリー」と言いながら、エスカレータを駆け上がっていった(あやまるだけ良心的だろうか)。

ハンドバッグはすられやすいというので、ハンドバッグを持たずにポケットに入れて出かけたら、この始末である。ポケットと言っても脇のポケットで、自慢ではないが、バミューダパンツと足との間にはそれほど余裕はなかったし、一緒に鍵の束を入れていたので、誰かが手を入れたら感じそうなものだ。敵もさるものである。こうなると、どうやって現金を持ち歩こうか、途方に暮れてしまう。

教訓。手持ちの現金はさっさと使ってしまうべきである。すられるよりは、無駄な買い物でもしたほうがずっとましだ。