ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

イギリスの風景

2006-07-10 12:45:38 | イギリスの生活
向こうの丘の紫が日を重ねるにつけ、濃くなってきた。作付け面積を増やしたのか、今年はさらに紫が広がったような気がする。金曜日にロンドンまで出かけたが、電車から見えるラベンダー畑が目を引いた。去年は見られなかった風景だ。イギリス南東部は昨年から水不足が続いている。降雨量も南フランス並みになってきて、ますますラベンダー栽培に適してきたということかもしれない。

トレーラーハウスのあるケント県のヨールディングというところはなぜか雨に縁がない。先日も雷雨の予報がロンドンからケント県一帯に出ており、東ロンドンでは集中豪雨のため、洪水の被害まで出たというのに、我が家ではお湿りにもならなかった。毎日雨乞いをしているのに降らない。今日もどうせ降らないだろうと金曜日は外に洗濯を干したら、雨が降ってあわてて家の中に取り込むことになった。なにもこういう日に限って、降ることはないだろうに。

イギリス南東部では今年は早くも春先からホースの使用が禁止されている。ホースを使った庭の水まきも禁止なら、ホースを使っての洗車も許されない。ただし、ライセンスを取れば(つまり余計に金を払えば)、使用を許可されるそうだ。普通の家庭ではそこまではしないだろう。今年は暑くても、子供たちにビニールのプールを使わせることもできないと友人が嘆いていた。バケツでプールに水を汲むというのなら、ルール違反にはならないだろうが、なかなかの重労働になりそうだ。夜にこっそり、ホースを使って庭の水撒きをする不届き者もいるらしいが、一軒だけ緑も鮮やかな芝生だったりすると、近所の人が水道会社に密告することもあるらしいから、悪いことはできない。

イギリスに来るとほっとする。まっ平らな大地がどこまでも続くという、典型的なフランスの風景は広大すぎて落ち着かない。イギリスの田園風景は、畑や牧草地が一区画ずつ木や生け垣で囲まれていて、小ぢんまりとしている。そして、近くに迫る丘によって視界が閉じられる。島国根性と言われようが、こうした狭く閉鎖された風景のほうがこぢんまりとまとまっていて好きだ。とりわけ、山が近くに見えるところで育ったこともあり、山や丘のある風景は、家に帰ったような気分になって落ち着く。