ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

ついにバルセロナを出発

2006-11-10 17:18:14 | 旅行
10月31日火曜日。この日は朝食抜きで、朝9時ぴったりに迎えに来たタクシーに乗って、郊外の修理工場に向かう。修理の承認のサインをした後、近くの高層住宅街の中にあるバーに入って、コーヒーを飲む。近くの公衆電話からロンドンのオフィスに電話を入れ、修理工場に戻る。今日はホテルもチェックアウトしてしまったし、ここ以外に居場所がない。今日中に修理を終えてもらわないと、明日は万聖節で国民の祭日だから、バルセロナにさらに2泊することになりそうだ。

プレッシャーを感じてくれたのか、ほかの車に優先して修理に取りかかってくれたようである。スターターモーターが故障したのだが、中を掃除して再び車に取り付けると言う。本当は多少金がかかっても、新品に取り替えてくれたほうがありがたかったのだが、部品のストックがなかったのかもしれない。

こうして、12時半に修理が終わり、再び旅路に着く。ありがたいのは、すぐに修理に取りかかってくれた修理工場の人々。スペイン人を見直した。わたしたちの車の修理が終わると、すぐに次の車を運び入れて、修理に取りかかっていた。スペイン人と言うと「マニャーナ」文化と言われるが、ここではそれは当てはまらないようだ。

そして、保険会社。一度だけ連絡のミスがあったが、それでもよく面倒を見てくれた。車が故障しても、何の心配しなくてすんだ。ホテルでもタクシーでも何でも希望を伝えればすぐに手配をしてくれる。ただで観光旅行をしたかったら、目的地近辺で車を故障させるに限る。ホテル代も交通費もただだ。今回はお客さんたちが待っているので、急いで自宅に帰らなくてはならなかったのが残念だ。そうでなければ、あと数日バルセロナに泊まっても悪くはなかった。

アリカンテに近づくと、外の気温を示す、車の温度計が23度から急に29度に上がった。一瞬また車が故障したのかとひやりとしたが、実際に外は暑かった。

午後6時半、ついになつかしのペドロランドに到着。1週間前に到着していたお客さんたちと感動の対面を果たす。たまたま近所には多くの人たちが来ていて、お隣のオランダ人のトーシュ、お向かいのオランダ人のヤンとティーニ、ドイツ人のウィルフレッドとエヴェリン、同じくドイツ人のヘルムートと再会の挨拶をする。トラブル続きだっただけに、今回は本当に家に到着してうれしい。

実はこの話には後日談がある。3日後にまた車が動かなくなった。スターターモーターが再び壊れたのだ。幸い自宅を出るときにエンジンがかからなくなったので、今度はレッカー車のお世話にはならないで済んだ(結果、急遽お客さんが借りていたレンタカーに大人6人子供2人が乗って外出することになった)。

今度は新しいスターターモーターに交換しないといけなさそうだ。が、ここなら修理を手伝ってくれるご近所の人もいるし、通訳を買って出てくれるスペイン人の友人もいる。車がなくて不自由だろうと、お隣のトーシュも自分の車を使ってよいと申し出てくれた。現在イギリスにいる2軒隣りのパットの車を使うこともできる。スペインの家は小さいし、庭も狭いし、家屋は建て込んでいて近所はうるさいが、ここにはすばらしい友人たちがいる。