


わがトレーラーハウスの敷地内にあるリンゴの木に花が咲き始めた。つぼみと花とで、ピンクの濃淡のコントラストが美しい。リンゴと言えば、最近イギリスではサイダーがおしゃれな飲み物になってきた(リンゴと言って、アップルパイをすぐに連想しないわたしは辛党)。これは、アイルランド産のマグナースというサイダーのコマーシャルによるところが大きいと思う。ここケント州はイングランドの庭と呼ばれるだけあって、果物・とくにリンゴの産地として有名なだけに、アイルランドなんてリンゴでは有名でないところで作られたサイダーがおいしいものかとうちの夫は軽蔑しきっている。
クールな音楽にスタイリッシュな映像で、マグナースの知名度は昨年あたりから急速に高まったように思う。サイダーといえば、昔はウェスト・カントリー(イングランド南西部)の農業従事者の飲み物というイメージだったのに、最近は女性が手にする姿もよく見られるようになった。これは、パブでポンプからパイントグラスに注ぐというこれまでの飲み方から、同じパイントグラスでも、氷をたくさん入れて、そこに瓶入りのサイダーを注ぐという飲み方をコマーシャルで定着させたおかげではないかと思う。従来よりもうちょっとエレガントだし、グラスいっぱいの氷はとてもさわやかな感じである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます