ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

スペインに帰る

2006-02-09 16:15:41 | 旅行
今日のスペインは気温は20度

2月3日の夜はイギリス人夫婦の営むB&Bに泊まり、翌朝9時にスペインに向けて出発する。

同じ宿には、プロヴァンス地方に住むフランス人が泊まっていた。この辺りに大きな土地付きの家を買うのだそうだ。その日はファブリスの案内で、家を見て回ることになっていた。プロヴァンス地方もイギリス人をはじめとする外国人が不動産を買い始めてから、家の値段がすっかり上がってしまったと、この男性は嘆いていた。

この日も曇りで、気温は零度。が、今日は割れた窓ガラスは板とガムテープで応急処置がしてあるため、昨日よりずっとしのぎやすい。ボルドーから地中海沿岸に伸びる高速道路には、スキーやスノーボードを積んだ車がたくさん見られた。今日は土曜日。ピレネー山脈に向かう人たちだろう。

イギリスからずっと濃い灰色一色だった空に、カルカッソンヌの手前辺りから異なった灰色の色合いが出てきた。そして、地中海より40キロほどのところまで来ると、青空がのぞきだす。気温も7度まで上がった。これから先、とうとう暖房をつけることはなかった。ピレネー山脈の雪をかぶった山々がまるで舞台の書割のように見える。

さらにスペインに入ると、太陽の日差しが強まり、気温もついに2桁台に上る。スペインでは、特に外国人を標的にした窃盗が有名なので(サービスエリアに停まったときに、タイヤを切り、後をつけ、目的の車が路肩に停まったところで、親切心を装い、タイヤ交換を手伝うふりをして、すきを見てハンドバッグを盗むという手口には、「よきサマリヤ人」という名前までついてる。この被害に近所のイギリス人も遭ったことがある。ハンドバッグを盗まれたことにも気がつかず、泥棒に「どうもありがとう」と手を振って見送った自分がばかみたいと悔しがっていた)、かなり注意したのだが、辺りには怪しげな人はもとより、人自体あまりいなかった。

こうして、午後9時少し前、無事にペドロランドの我が家に到着する。荷物を車から降ろし、湯沸しボイラーのスイッチを入れて、近所の中華料理店に向かう。店主のスージーとそのご主人だけでなく、客席の中にも懐かしいご近所の人たちの顔を見る。スペインに帰ってきた!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿