のち月曜日に仕事でロンドンに行ったが、仕事が終わった後、日本からロンドンへ5日間の予定で来ていらっしゃるiさんにお会いした。iさんとはサイトを通して知り合った仲である。
この日は、年末・年始の地下鉄ストライキ第2弾の日にあたり、29の駅が閉鎖されているということで無事会えるかどうか、朝から心配していた。が、結局待ち合わせ場所のセント・ポールズ駅も開いていたし、電車のほうも間引き運転らしかったが、iさんいわく山手線のように次から次へと電車が入ってきて、まったく支障はなかったようだ。
ところで、前から気になっていたこと。このブログをご覧くださっている方の中には、食通の方が多いので、お答えをいただけるのではないかと期待しつつ、質問をさせていただきます。
12月初めにフランスに寄ったときに、フランス料理店で生牡蠣を食べた。28ユーロのコースの前菜である。牡蠣を食べるのは実に数十年ぶりであった。子供の頃、母がよく牡蠣フライを作ってくれたのだが、これが大嫌いであった(お母さん、ごめんなさい)。それ以来牡蠣からは遠ざかっていたのだが、この日はなんとなく気分が向いて、生牡蠣を注文してみた(夫は鴨のトリロジー・サラダというのを注文した。心臓・胸肉・フォアグラで三部作だそうである)。生牡蠣6個と一緒に運ばれてきたのが、刻んだエシャロットを酢(たぶん赤ワインビネガー)に漬けたものとバターであった。酢漬けのエシャロットは生牡蠣との相性もよくて美味であったが、謎なのはバター。この2つは小さな盆に一緒に乗っていた。
結局わたしたちはこのバターをフランスパンにつけて食べてしまったが、フランスやスペインで食事の初めに出てくるパンとともに、バターが出てくることはほとんどない。スペインでセルベッサの次に覚えた単語がマンテキーリャであったくらいだ(もっとも最近はバターなしのパンにすっかり慣れてしまったけど)。とすると、やはり生牡蠣と一緒に食べろということなのだろうか。バターは、前菜が終わったときに、牡蠣と一緒に下げられてしまった(パンはメインコースの後まで残っていたが)。
ちなみに、生牡蠣は殻付きで、海藻(ただの飾りとわたしは見た)の上に並べられていた。もちろん、冷たく冷やされている。バターは溶かしバターではなくて、小さな容器に入って固まったままだ。
フランス生牡蠣はとても身が薄かったように思うのだが、牡蠣ってこんなものなんでしょうか。
この日は、年末・年始の地下鉄ストライキ第2弾の日にあたり、29の駅が閉鎖されているということで無事会えるかどうか、朝から心配していた。が、結局待ち合わせ場所のセント・ポールズ駅も開いていたし、電車のほうも間引き運転らしかったが、iさんいわく山手線のように次から次へと電車が入ってきて、まったく支障はなかったようだ。
ところで、前から気になっていたこと。このブログをご覧くださっている方の中には、食通の方が多いので、お答えをいただけるのではないかと期待しつつ、質問をさせていただきます。
12月初めにフランスに寄ったときに、フランス料理店で生牡蠣を食べた。28ユーロのコースの前菜である。牡蠣を食べるのは実に数十年ぶりであった。子供の頃、母がよく牡蠣フライを作ってくれたのだが、これが大嫌いであった(お母さん、ごめんなさい)。それ以来牡蠣からは遠ざかっていたのだが、この日はなんとなく気分が向いて、生牡蠣を注文してみた(夫は鴨のトリロジー・サラダというのを注文した。心臓・胸肉・フォアグラで三部作だそうである)。生牡蠣6個と一緒に運ばれてきたのが、刻んだエシャロットを酢(たぶん赤ワインビネガー)に漬けたものとバターであった。酢漬けのエシャロットは生牡蠣との相性もよくて美味であったが、謎なのはバター。この2つは小さな盆に一緒に乗っていた。
結局わたしたちはこのバターをフランスパンにつけて食べてしまったが、フランスやスペインで食事の初めに出てくるパンとともに、バターが出てくることはほとんどない。スペインでセルベッサの次に覚えた単語がマンテキーリャであったくらいだ(もっとも最近はバターなしのパンにすっかり慣れてしまったけど)。とすると、やはり生牡蠣と一緒に食べろということなのだろうか。バターは、前菜が終わったときに、牡蠣と一緒に下げられてしまった(パンはメインコースの後まで残っていたが)。
ちなみに、生牡蠣は殻付きで、海藻(ただの飾りとわたしは見た)の上に並べられていた。もちろん、冷たく冷やされている。バターは溶かしバターではなくて、小さな容器に入って固まったままだ。
フランス生牡蠣はとても身が薄かったように思うのだが、牡蠣ってこんなものなんでしょうか。
私の母もよく牡蠣フライを作ってくれました。最初から私はそれが大好きでしたが、ある日、一口には食べられない大きなのを途中で噛み切って、中を見てしまってから嫌いになりました・・・。こんなものを美味しがっていた私って!・・・と。牡蠣には何の罪もないものを。
今は復活してどんな牡蠣料理もどんと来いですが、フライは面倒なので自分ではつくりません。・・・そうそう、この牡蠣フライ、フランスではまったく知られてない料理なのですってね。『牡蠣を揚げる』ということ自体が発想にないのだそうです。
さて、・・・実は私もフランスの生牡蠣の食し方はぜんぜん疎いのですが、イギリスの古典(・・・?)『不思議の国のアリス』の続編『鏡の国のアリス』のなかで、『セイウチと大工』という詩がでてきます。セイウチと大工が浜辺を歩いていて、いたいけな牡蠣をだまくらかして食べてしまう、という話ですが、それを読むと、『パンとコショウとお酢』そして『バター』はつき物のようですね。
牡蠣を平らげてしまってから、『パンにバターを厚く塗り過ぎだよ』と大工が文句をいうところがあります。だから、Michieさんの召し上がり方で正しかったのではないでしょうか・・・。出典が英国児童文学なのは説得力がいまいちないかもしれませんが。
いま、口のなかで、新鮮な生牡蠣にエシャロットビネガー、そしてバターを薄く塗ったフランスパン、というのを想像しているのですが、私ならパンは要らないから牡蠣もう半ダース!と叫びそうです。
・・・話は一つ前のに関連しますが、クリスマスプディングの詳細はお伝えしましたけど、今頃気がついたものが一つ!クリスマスプディングにも『フェーブ』みたいなものを入れるんでしたね。嗚呼忘れてた・・・。『ガレットドロワ』の話題だったので思い出してしまいました・・・。来年はそっちにトライしようと思います。・・・懲りない私。
やっぱり、バターはパンに塗るのでよかったのですね。わたしも、生牡蠣にパンはあまり必要ないような気はしたのですが、フランスのフランスパンはどこでもとてもおいしくて、つい生牡蠣と一緒にもパンを食べてしまいました。
わたしはガレットデロアは試してみたことがないのですが、かえるさんのブログにあるフェーブの写真から察すると、ガレットデロアのほうがスペインの「3人の王のケーキ」よりずっとおいしそうです。ぜひぜひ、来年はフェーブを用意して、ガレットデロアに挑戦してみてくださいね。またご報告を楽しみにしています。
みちえさんと大昔一緒の会社だったときにわたしが牡蛎にあたって入院したの覚えてますかしら(笑)?
それ以来、アレルギーができちゃって牡蛎だめなんです。とほほ。
というわけで、フランス、有名な牡蛎どころはなんか病気で死滅して、日本の熊本の牡蛎を導入したってTVでみたような気が。ぐらいしか知らない・・・。
イギリスのクリスマスプディングにも「当たり」入れるのですか、ぜひ知りたいです。
日本でも金沢のお菓子にあたりというかオモチャ入りがあるし、結局全世界的に、みんな「当たり」が好きなのね。
その昔、イギリスで各家庭でクリスマスプディングを作っていた頃には、銀貨を入れる習慣があったそうです。これに当たった人は将来金持なれるという言い伝えがあります。このほかにも、指輪に当たった人は1年以内に結婚するとか、指貫やボタンに当たった人は一生独身で通すとかいった言い伝えもあるそうです。
現代では、クリスマスプディング・チャームと呼ばれる小さな銀や銀メッキできたもの(いろいろな形をしたもの)が代わりに「おまけ」として使われるそうですが、市販のクリスマスプディングには何も入っていません。アメリカから入ってきた訴訟文化の影響で、万が一のどに詰まらせたり、歯を折ったりして、告訴されることをメーカーが恐れているのでしょう。
もしかすると、もうみちえさんが辞めた後だったかも知れません。88年のお正月じゃないかと思うの。普通はね、数年すれば食べても大丈夫になるらしいんですが、わたしはしっかりアレルギーができてしまったのだ。
地球滅亡あと15分でないと食べられないの。
チャームなるほどです。危険は危険よねえ。ガレット・デ・ロアもお菓子には安全なお豆(柔らかい奴)を入れて、それを当てた人が陶器のフェーブをもらえるようにしてあるお店もあるし。
以前に送っていただいた、筒型クリスマス・クラッカーに入っていたのもチャームというか当たりとして近いものがありますね。
『指輪物語』のトールキンの短編に「星を飲んだ鍛冶屋」(ちょっと題名不確か)というのがあって、ケーキにいろいろなチャーム(複数)を入れて、それで妖精の国の星を飲み込んだ男の子が冒険を・・・という話があったので、イギリスでもなんかあるはず、とは思っていたのでした。複数&多種類ってところがミソかもです。
クリスマスプディングの当たりについて書くにあたり、ちょっと調べてみたのですが、この習慣はTwelfth Day Cakeに豆を入れたことに由来するらしいという説を見かけました。現代では、イギリスで1月6日をお祝いする人はいませんが、昔はやっぱりイギリスでもこの日にケーキを食べる習慣があったんですね。しかも、かえるさんのお話によると、陶器のフェーブの代わりに、ガレット・デ・ロアに豆を入れるお店もあるということなので、フェーブやチャームは豆から始まったのかもしれません。
「12夜」=1/6の主顕節ですね。やっぱりイギリスにもあったんだ。
ガレット・デ・ロアのフェーブの起源はそら豆(フェーブ)を入れたこと、なので、陶器になってもフェーブと呼ばれているってことです。
長い寒いヨーロッパの冬のお楽しみかな。
牡蛎はあたる前に、最後にちゃんと食べたのがNYのグランドセントラルステーションのザ・オイスターバーだった。というのが唯一の慰めです・・・それ以来、アメリカ行ってないし・・・