星くず雑記

日々の出来事は煌めく星くずのように…

今日のみ見てや、雲隠りなむ

2011年12月16日 08時35分19秒 | 和歌・古典
百伝ふ 磐余の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ 
——大津皇子

橿原市で、どうやら「磐余池」らしき遺構が見つかったとのニュース。
いやー、テンション上がりますね(笑)

冒頭に挙げたのは、大津皇子の辞世の歌です。

彼の実母(太田皇女、鵜野讃良皇女=持統天皇の姉)さえ存命なら、
血筋も良く、「文武に秀で、男らしく豪快な性格で人望もある」
大津皇子(↑ソース:海風藻)こそが、
間違いなく天武天皇の後継者になったはず。

それが実母の早世で、皇后の座は鵜野讃良皇女のものになり、
大津皇子は排除され、皇太子の座は皇后の唯一の子である
草壁皇子のものになったわけです。

しかし、鵜野讃良皇女がこれほど自分(と草壁)の血筋に
こだわったにも関わらず、その血筋は現在の皇室には
(直系としては)残っていないのですから、皮肉なものです。


…ということで、久々に「天上の虹」を一気読みしたい所ですw
里中先生、続きマダァ?(・∀・ )


人類最高の書物(笑)

2009年07月03日 00時32分23秒 | 和歌・古典
アメリカの週刊誌「NEWS WEEK」が
"人類の歴史上最高の書物"ベスト100をあげています。

でもまあ、東洋の文学が入っていないあたり、
推しはかるべきランキングでしょうねw
私としては、「万葉集」だと思うのです。
歴史的にも内容的にも。

すぐ「人類」とか「世界」とか言っちゃうのが
アメリカの悪い癖ですね。

出典:http://www.newsweek.com/id/204478/

1位「戦争と平和」
2位「1984」
3位「ユリシーズ」
4位「ロリータ」
5位「響きと怒り」

以下、気になったもの
8位「ホメロス・オデュッセイア」
41位「聖書」