まず代役公演のニュースに驚き、
テレビの歌番組で見る市川さんと、
北翔みっちゃん、
そしてWキャストの音波さんも
三人とも持ち味が違うので、はて?どうなるかと思ってました。
とまれ、急遽チケットを買って、
初日に観に行くことができました。
(と言うか、北翔出演日で土日が今週末くらいなので
必然的に初日を選ばざるを得ないです…)
明治座入口には目安箱があり
開演前の注意事項も「上様からお客様に申し上げます
~以上のこと守れない方は、成敗いたします」と、
雰囲気を盛り上げます。
冒頭、テレビドラマ版のイメージそのままに
上様こと松平健が登場。
観客席からは感嘆の声が漏れ出します。
ドラマ版の「お約束」通り、街に繰り出すと
田舎娘:おちか(伊藤純奈)が狼藉に遭い、
それを町娘:お佳代が助け………
あれ?
(以下ネタバレを含みます)
『蘭』で見覚えのある、
男装の麗人(若侍)スタイルじゃないですか!!!
これは驚きました。
スチール写真もポスターも、町娘スタイルだったのに。
ストーリー的には、当初から(市川さん出演)
こういう役だったと思われます。
はたして音波さんならどう演じるか、
も気になってしまいました。
(『愛と青春の旅立ち』の訓練生役が印象深い方です)
…さて、お佳代は部下を引き連れ
吉宗に思い入れ深く、なにやら執念深く付け狙います。
敵か味方か終盤まで確定せず、
ハラハラしながら観ていました。
「お約束」の展開、曲、さらにはテロップを、
舞台に落とし込むと、こうなるのかー
という工夫と、プロジェクションマッピングの妙で
誰もが期待する『暴れん坊将軍』🐴
になっていました。
中盤の馬を走らせるシーンは、ちゃんと疾走感があり
歌舞伎でも応用できそうです。
(プロジェクションマッピングを
古典歌舞伎としてどこまで許容するか、
の問題はありますが)
お佳代は、立ち回りあり、
娘姿あり、コメディタッチあり、
と大活躍のヒロイン格でした。
第2部は、冒頭マハラジャから。
エキゾチックな女性ダンサーの中央が
迫力ある長身の美女…あ!
この姿のみっちゃんだけで大満足です。
男役イメージが残るパンツスタイルで
『ハナミズキ』一青窈
(白×赤花模様の燕尾服風)
『奇跡』さだまさし
(ミントグリーンのジャケットに↑と同じ白パンツ)
の二曲をソロで。
(私のような)ファンが爆竹拍手で先導しなくても
どちらも間奏で自然な拍手が起きていて
感動しました。嬉しかったです。
代役という立場からMCはなし。
フィナーレのマツケンサンバIIでは
真っ赤な総スパンのお着物で、トップ娘役ポジションでした。
辰巳ゆうとさんの二曲のソロも大盛り上がり。
私も「ゆうと」コールしましたよ。
宝塚OGも何人も出演されてます。
愛田・夢咲は芸名変わらず。
みそ乃=風人夕真、明理=久路あかり、ですね。
皆さん懐かしい(^^)
1・2部とも
言うまでも無く、歌、踊り、芝居に殺陣と
松平健さんは圧巻でした。
目安箱の読み上げに、
女装あり、過去の振り返りありと
ファンの方は大満足なのでは?
観客層は30代以上で上は青天井。
ペンライト(サンバ棒)※を二本持ちしている方も多く
2部のショーではカラフルな客席でした。
大盛り上がりで、本当に楽しい公演でした。
※公演公式グッズではなく、松平健公式グッズの位置付け
気になったのは、所作で、草履を脱ぐ向き。
城中で振り向いて脱いだ武士がいたので、
ちょっと驚いてしまいました。
(進行方向に向いたまま脱ぎ、
振り向くか使用人が直すのが正式なはず。
そのようにしてる場面もありましたので、
↑をラフなシチュエーションの表現として、
敢えてやってるなら流石です)
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時代劇は、古典歌舞伎はもちろん
歴史考証が重視される大河ドラマとも違い
「現代ナイズしたエンタメ」として
また復興して欲しいなあ、何て思います。
美化されているとは言え、
古き良き日本の秩序、情愛、仁義に
分かりやすい勧善懲悪の様式美は、貴重です。
末筆ながら、市川さんのご快復をお祈りします。
また素敵な歌声をお待ちしています。
【追記】
『マツケン・マハラジャ』が強く印象に残っているので
歌詞を調べたら、(近鉄時代の)OSKの座付演出家で
マツケンサンバIIの作詞家の
吉峯暁子先生でしたわ…
OSKと宝塚がマツケンで結びつくとは…
【追記2】
曲を覚えてる限り調べました(順番は大体です)
『マツケンマハラジャ』
?健様と女優さんのデュエット
『下町殉情』辰巳ゆうと
『迷宮のマリア』辰巳ゆうと
『マツケンAWA踊り』
『ハナミズキ』北翔海莉
?健様と女優さんの舞踊
『夜明け(暴れん坊将軍挿入歌)』
『奇跡』北翔海莉
『マツケンサンバIII』
『マツケンサンバII』
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