歌舞伎文化を応援したい気持ちから、
何とか行く機会を増やせないか、と思った矢先、
6月より幕見席復活 ゜∀゜!!となり、
しかも初日の6/3にちょうど都心で用事があることから
帰りがけに『義経千本桜』の狐忠信のみ観てきました。
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なお私は、歌舞伎座新築後、幕見席ははじめてです。
エレベーターも設置され、
入口もロビーも、とっても綺麗ですね。
新システム初日は、
「前日券(指定席)」は、コアな歌舞伎ファンと
ライトな観光客(欧米系の方多し)が半々くらい。
「当日券(サイドのみ自由席)」は外国人観光客ばかりでした。
幕見席後列からの眺めです。
手すりは残念(新築時に、ガラスタイプにならなかったのね…)。
前列だと、座高が低いと残念な位置に手すりがかかるので、
後列の方が良いかも知れませんね。
大向こう(かけ声)が前から聞こえるのも、新鮮な感じ。
お値段の割りに、大満足です。
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三代目猿之助が大胆なケレン(宙乗り、早変わり)を取り入れ
それを継いだ四代目猿之助のライフワークのため、
澤瀉屋の派手な演出ばかり印象に残ります。
私も、團子のどこに三代目の面影を感じたのか検証したく
三代目の狐忠信をDVDで観たばかりでした。
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主演の松緑は、ここ最近、舞踊の評判が良く
素人目にも安定感があり、動物の躍動感に加え
そして精霊としての神秘性を感じます。
(私は日舞未経験なので詳しく分かりません…)
澤瀉屋とは引っ込む/再登場する位置が違い、
屋敷中を駆け回る、俊敏な狐(の化身・精)としての印象を受けました。
最期も宙乗りではないので、どうやって幕切れになるかと思ったら、
花咲か爺さんのように、桜の木に登っていくのですね。
文字通り、地に足が着いたシンプルさが心地よく、
とても楽しめました。
幕見席からだと、欄干が少し太かったり、
頭を伏せた松緑が手をもにょもにょしてる
(=早変わりのための準備?)が見えたり、
舞台機構も楽しめます。
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4月、連獅子で沸きに沸かせた左近は、
若々しく、まだ少年らしい声。
(祖父・父世代と同じく三之助で売り出すより、
より年齢の近い染五郎や團子と組んだら、
三者三様の魅力が引き立つと思うのですが…
大事に育てて欲しい、若手俳優さんです)
静御前の魁春は、登場時には年齢を感じたのですが、
芝居が進むに連れて、どんどん美しく見えて不思議でした。
(例えるなら、写真加工アプリで
自動的にフィルターがかかっていくような感じ)
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来週は幕見で昼の部『傾城反魂香』…と思ったら
元々の予定がキャンセルになってしまい
浮いたお金で、2等席を買い足しました。
(残念、なのか何なのか…w)
四週連続の歌舞伎鑑賞ははじめてですf(^_^)