以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く51

2010年01月14日 | 
藤原実方朝臣

かくとだにえやは伊吹のさしも草

さしも知らじなもゆる思ひを

実方は藤原定時の子で叔父斉時の養子となっていた。
一時は宮廷の花形であったが、思慮の浅いところがあり
藤原行成がまだ大納言にならないころ、殿上で口論」し、行成の冠を
叩き落とした。(冠は男にとって命の次に大切なもの。)
実方は「歌枕見て参れ」と陸奥国に左遷された。

「さしも草」はもぐさ(よもぎ)のこと。
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