藤原実方朝臣
かくとだにえやは伊吹のさしも草
さしも知らじなもゆる思ひを
実方は藤原定時の子で叔父斉時の養子となっていた。
一時は宮廷の花形であったが、思慮の浅いところがあり
藤原行成がまだ大納言にならないころ、殿上で口論」し、行成の冠を
叩き落とした。(冠は男にとって命の次に大切なもの。)
実方は「歌枕見て参れ」と陸奥国に左遷された。
「さしも草」はもぐさ(よもぎ)のこと。
かくとだにえやは伊吹のさしも草
さしも知らじなもゆる思ひを
実方は藤原定時の子で叔父斉時の養子となっていた。
一時は宮廷の花形であったが、思慮の浅いところがあり
藤原行成がまだ大納言にならないころ、殿上で口論」し、行成の冠を
叩き落とした。(冠は男にとって命の次に大切なもの。)
実方は「歌枕見て参れ」と陸奥国に左遷された。
「さしも草」はもぐさ(よもぎ)のこと。