横浜の中小企業診断士 中原央です。
昨日はさわやかに過ごせました。
今日は今のところ曇りのようですが、これから天候が崩れるとの予報です。
傘を持ってでたほうがいいかもしれません。
さて今日はがん治療についてお伝えします。
前回、切らないがん治療を受けることを選択しましたが、どのような治療法なのか、その一端をお伝えしようと思います。
この日、患部の痛みを緩和するためにオプソという薬を処方されました。アヘンアルカロイド系麻薬、つまり塩酸モルヒネです。
いちぜん屋、モルヒネにはあとで苦しめられました。副作用のところで説明しますので、ご覧ください。
入院は10月26日、カテーテルの設置術は11月1日。この間に週末が挟まれましたので、最初で最後の外泊をさせてもらいました。
入院したばっかりですぐ外泊かよ!? 治療が終わるまで外に出られないんですよ。苦しい治療が待っているんだからと、主治医も大目に見てくれます。
自宅へ帰るときに、モルヒネを持たされました。1日3回、何時に飲んだのか記録し、袋は捨てずに専用の袋に入れて持ち帰るという厳しい管理をさせられます。
さて、どんな治療法なのか触れておきたいと思います。
治療法は超選択的動注化学療法、超選択的放射線療法の併用というものです。
耳の前、1センチほどのところに側浅頭(そくせんとう)動脈という細い動脈があります。触ってみると脈を打っているのですぐわかります。
この動脈は顎の下辺りでほっぺた、眼球、頭皮、舌などへの動脈に枝分かれしています。これを耳の前で切り開いて細いカテーテルを挿入。
枝分かれしているところまでさし進めていって、舌動脈にピンポイントで挿入します。ここから抗がん剤を流し込もうというものです。
また、抗がん剤を流している間に、放射線治療室に行って、やはりピンポイントで放射線を照射するリニアックを受けます。これが超選択的放射線療法です。
これを5~6週間、合計30回、繰り返し行います。使用する抗がん剤はタキソテールとプラトシン。タキソテールは放射線との相乗効果で、がんを叩く効果が上がるそうです。
このカテーテルを設置するときは、透視機能がある手術室で行われます。局所麻酔下で進めていきますが、頭部は肉が薄いので注射の痛いこと痛いこと。
動脈を切り開く局所麻酔は「ジャーっ」という注入音が聞こえました。このときはさほど痛くなかったのですが、カテーテルを頭皮に縫い付けるために麻酔をしますが、これがとても痛い! 思わずうなりました。
まあサービス精神が旺盛なのか、若いドクターたちは7箇所も縫い付けてくれました。
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カテーテル設置後・中国新聞医療サイトからお借りしました
これが終わるとポンプを使い、染色剤を注入します。うまく舌動脈にカテーテルが入っていると、べろの半分が真っ青になります。
この状態が確認できて、カテーテルの設置術は終わりです。しかし、病棟に戻り、トイレに行ったときのことです。
「青いおしっこが出ますからね。驚かないでくださいよ」といわれていたんですが、ホントに真っ青。毎日、尿の検量を行うため、専用のカップに蓄尿(計測は機械で自動)するんですが、黄色いおしっこなんてどこにもありません。
赤ちゃんの紙おむつのコマーシャルに出てくる青い液体、アレよりもはるかに色が濃いんです。
思わず女房を呼んで見せてしまいました。
染色は病棟でも週に一回、カテーテルが外れていないことを確認するために行われます。
ドクターたちは「おっ! きれいに色がついた」と言っていました。2度目の時には鏡を使って、私も見せてもらいましたが、きれいに色分けされています。
私も写真のようなカテーテルの設置をされました。このカテーテルの先に抗がん剤を注入するときに使うインジェクター(三活栓)、管や動脈が詰まらないようにするためのプレドニンとヘパ生の入った筒状のポンプをつけます。
当分の間、変なアクセサリーをぶら下げなければなりません。通常は安全ピンを使って服に止めてぶらさげておきます。
しかしシャワーを使うときもはずすことは出来ませんから、カテーテルの管自体を点滴棒に引っ掛けて、シャワーを使います。うっかり棒から外れようものなら、ポンプの落下の衝撃で思いっきり頭皮が引っ張られ、うなるほどの痛みを与えられてしまいます。
口腔外科の病棟は、このポンプを右側につけている人か左側につけている人が大半です。中には両側につけている猛者?もいました。
病棟にいる間はみんな同じなので気にならないのですが、ほかの検査や治療、放射線へ出向いたり、また体力がある日には売店へ行ったりするときには毛糸の帽子をかぶっていました。
私は治療の経過の中でカテーテルに細菌がついてしまい、11月の末にカテーテルの入れ替えのため、再度設置のための手術を受けました(やはり痛かった)。
超選択的動注化学療法・放射線併用療法についてはがんサポート情報センター、超選択的放射線療法(リニアック)については久留米大学医学部放射線医学教室のページで詳しく説明されています(動注化学療法もあります)。
おまかせDOC 中国新聞医療サイト
http://www.omakase-doc.net/shika/
ここの写真で自分の舌癌がわかった
http://www.omakase-doc.net/shika/modules/menu6/
がんサポート情報センター
http://www.gsic.jp/index.html
超選択的動注化学療法・放射線併用療法
http://www.gsic.jp/cancer/cc_17/rcr/index.html
久留米大学医学部放射線医学教室
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/index.html
動注化学療法
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/7ken8.html
放射線の治療
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/treatmen.htm
記事一覧
舌癌の治療0・きっかけ
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/c5e17fbe1ee786fc0fadcfbbf22d0d0e
舌癌の治療1・異変から告知まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/efd242b5df4ea30e53fc6066633a0601
舌癌の治療2・治療方針の検討から入院まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/55432e45744fddeceaead290657d0c88
舌癌の治療3・どんな治療法か、入院からカテーテル設置まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a42105dec7d382db15e59588b4af03a5
舌癌の治療4・抗がん剤、放射線治療の開始
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/0291a1d0a2194c9c5811d5c0fb7cf6f5
舌癌の治療5・抗がん剤、放射線の副作用
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/5db8bf27138ee0c482b83bc1c048bd2e
舌癌の治療6・モルヒネとがん性疼痛
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/6d61ad384fd8ce44fc1dddbfa2a40c0e
舌癌の治療7・栄養の補給
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a3114839075c8dcb88c6c50d1e3b6a22
舌癌の治療8・治療を終えての感想
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/b1ac42ba895c04e301024820388a7719
昨日はさわやかに過ごせました。
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傘を持ってでたほうがいいかもしれません。
さて今日はがん治療についてお伝えします。
前回、切らないがん治療を受けることを選択しましたが、どのような治療法なのか、その一端をお伝えしようと思います。
この日、患部の痛みを緩和するためにオプソという薬を処方されました。アヘンアルカロイド系麻薬、つまり塩酸モルヒネです。
いちぜん屋、モルヒネにはあとで苦しめられました。副作用のところで説明しますので、ご覧ください。
入院は10月26日、カテーテルの設置術は11月1日。この間に週末が挟まれましたので、最初で最後の外泊をさせてもらいました。
入院したばっかりですぐ外泊かよ!? 治療が終わるまで外に出られないんですよ。苦しい治療が待っているんだからと、主治医も大目に見てくれます。
自宅へ帰るときに、モルヒネを持たされました。1日3回、何時に飲んだのか記録し、袋は捨てずに専用の袋に入れて持ち帰るという厳しい管理をさせられます。
さて、どんな治療法なのか触れておきたいと思います。
治療法は超選択的動注化学療法、超選択的放射線療法の併用というものです。
耳の前、1センチほどのところに側浅頭(そくせんとう)動脈という細い動脈があります。触ってみると脈を打っているのですぐわかります。
この動脈は顎の下辺りでほっぺた、眼球、頭皮、舌などへの動脈に枝分かれしています。これを耳の前で切り開いて細いカテーテルを挿入。
枝分かれしているところまでさし進めていって、舌動脈にピンポイントで挿入します。ここから抗がん剤を流し込もうというものです。
また、抗がん剤を流している間に、放射線治療室に行って、やはりピンポイントで放射線を照射するリニアックを受けます。これが超選択的放射線療法です。
これを5~6週間、合計30回、繰り返し行います。使用する抗がん剤はタキソテールとプラトシン。タキソテールは放射線との相乗効果で、がんを叩く効果が上がるそうです。
このカテーテルを設置するときは、透視機能がある手術室で行われます。局所麻酔下で進めていきますが、頭部は肉が薄いので注射の痛いこと痛いこと。
動脈を切り開く局所麻酔は「ジャーっ」という注入音が聞こえました。このときはさほど痛くなかったのですが、カテーテルを頭皮に縫い付けるために麻酔をしますが、これがとても痛い! 思わずうなりました。
まあサービス精神が旺盛なのか、若いドクターたちは7箇所も縫い付けてくれました。

カテーテル設置後・中国新聞医療サイトからお借りしました
これが終わるとポンプを使い、染色剤を注入します。うまく舌動脈にカテーテルが入っていると、べろの半分が真っ青になります。
この状態が確認できて、カテーテルの設置術は終わりです。しかし、病棟に戻り、トイレに行ったときのことです。
「青いおしっこが出ますからね。驚かないでくださいよ」といわれていたんですが、ホントに真っ青。毎日、尿の検量を行うため、専用のカップに蓄尿(計測は機械で自動)するんですが、黄色いおしっこなんてどこにもありません。
赤ちゃんの紙おむつのコマーシャルに出てくる青い液体、アレよりもはるかに色が濃いんです。
思わず女房を呼んで見せてしまいました。
染色は病棟でも週に一回、カテーテルが外れていないことを確認するために行われます。
ドクターたちは「おっ! きれいに色がついた」と言っていました。2度目の時には鏡を使って、私も見せてもらいましたが、きれいに色分けされています。
私も写真のようなカテーテルの設置をされました。このカテーテルの先に抗がん剤を注入するときに使うインジェクター(三活栓)、管や動脈が詰まらないようにするためのプレドニンとヘパ生の入った筒状のポンプをつけます。
当分の間、変なアクセサリーをぶら下げなければなりません。通常は安全ピンを使って服に止めてぶらさげておきます。
しかしシャワーを使うときもはずすことは出来ませんから、カテーテルの管自体を点滴棒に引っ掛けて、シャワーを使います。うっかり棒から外れようものなら、ポンプの落下の衝撃で思いっきり頭皮が引っ張られ、うなるほどの痛みを与えられてしまいます。
口腔外科の病棟は、このポンプを右側につけている人か左側につけている人が大半です。中には両側につけている猛者?もいました。
病棟にいる間はみんな同じなので気にならないのですが、ほかの検査や治療、放射線へ出向いたり、また体力がある日には売店へ行ったりするときには毛糸の帽子をかぶっていました。
私は治療の経過の中でカテーテルに細菌がついてしまい、11月の末にカテーテルの入れ替えのため、再度設置のための手術を受けました(やはり痛かった)。
超選択的動注化学療法・放射線併用療法についてはがんサポート情報センター、超選択的放射線療法(リニアック)については久留米大学医学部放射線医学教室のページで詳しく説明されています(動注化学療法もあります)。
おまかせDOC 中国新聞医療サイト
http://www.omakase-doc.net/shika/
ここの写真で自分の舌癌がわかった
http://www.omakase-doc.net/shika/modules/menu6/
がんサポート情報センター
http://www.gsic.jp/index.html
超選択的動注化学療法・放射線併用療法
http://www.gsic.jp/cancer/cc_17/rcr/index.html
久留米大学医学部放射線医学教室
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/index.html
動注化学療法
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/7ken8.html
放射線の治療
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/radio/treatmen.htm
記事一覧
舌癌の治療0・きっかけ
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/c5e17fbe1ee786fc0fadcfbbf22d0d0e
舌癌の治療1・異変から告知まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/efd242b5df4ea30e53fc6066633a0601
舌癌の治療2・治療方針の検討から入院まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/55432e45744fddeceaead290657d0c88
舌癌の治療3・どんな治療法か、入院からカテーテル設置まで
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a42105dec7d382db15e59588b4af03a5
舌癌の治療4・抗がん剤、放射線治療の開始
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/0291a1d0a2194c9c5811d5c0fb7cf6f5
舌癌の治療5・抗がん剤、放射線の副作用
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/5db8bf27138ee0c482b83bc1c048bd2e
舌癌の治療6・モルヒネとがん性疼痛
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/6d61ad384fd8ce44fc1dddbfa2a40c0e
舌癌の治療7・栄養の補給
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/a3114839075c8dcb88c6c50d1e3b6a22
舌癌の治療8・治療を終えての感想
http://blog.goo.ne.jp/miketama581024/e/b1ac42ba895c04e301024820388a7719