私と同じ会社に所属するM山さんが3月いっぱいでチームから撤退することが決まりました。
M山さんといえば昨年のバレンタイン事件で私を悩ませた人。
(バレンタイン事件の詳細はこちらで・・・)
M山さんが辞めるについては伏線があります。
彼女とずっとペアを組んで仕事をしていたプロパーのK君が同じく3末で辞めることが影響していると思われます。
月の半分が在宅ワーク、出勤時は必ずK君の隣に座り、K君以外のメンバーとはほとんど絡まないM山さんにしてみれば、K君が会社を去っていくことは大きなダメージであることは明白です。
K君が辞表を出したことを私がリーダーから聞かされてほどなく、派遣会社のコーディネーターから私に連絡が入りました。
「M山さんが次の更新はしないでほしいって言ってきたんですが、何かあったんですか?」
M山さんからメールが唐突に送られてきたそうで、日付を聞くと、K君が会社に辞表を提出した日と同じ日。
二人でタイミングを合わせたのでしょう。
コーディネーターに、私は淡々と一緒に組んでいるK君が会社をやめることが影響していることを伝えました。
すると・・・・
「まぁウチ(派遣会社)としては本人が辞めたいと言うのであればその意志を尊重し他を速やかに探します。スキルがおありになるので、すぐに見つかると思いますし」
と、ドライなお返事。
まぁそうだよね。
私と違い若いし、スキルはあるし、どこもエンジニア確保には苦労してんだからそりゃすぐに見つかるだろうよ。
コーディネーターからは絶対にクライアントさんには内密で・・・と、しつこく言われたんですが、すーぐにイケメンリーダーに話しました(笑)
私からの情報を受け、リーダーはすぐに各派遣会社に人の依頼を出し、運良くM山さんクラスのエンジニアの確保に成功しました。
組織はやることが早いです。
二人が抜けても大きなダメージならないよう、最低限の体制が整ったのです。
したらね?
ここへ来てちょっと状況が変わったんです。
派遣会社の営業から急遽リーダーに、M山さんの件でご相談がしたい との連絡が来たんです。
「契約更新はしない」と一言だけの連絡だと思いきや、「ご相談したい」です。
なんか変です。
少し話を整理すると、M山さんの契約については、この2月に行われます。
継続するしないを今月中に会社間で取り決めるわけですが、彼女の進退についての情報がまさかクライアント側に筒抜けだとは派遣会社は夢にも思っていないのです。
そしてそれはM山さん自身も。
さて、急遽打ち合わせを申し込んできた派遣会社の営業マン。
打ち合わせの席で、リーダーに本人の強い意向ということで以下のような話をしたそうです。
・K君が居なくなったあとはペアを組むのは自分が気に入った人にしてほしい。
・今まで以上に在宅ワークを増やしてほしい。(完全在宅希望ってことかな?)
・K君が居なくなり不安を感じている。その不安を全て取り除いてほしい。
営業も、できれば今後もお世話になりたいと思っているので、本人と話をして欲しい。
派遣会社としては本人が不安がって揺れているので説得してほしい・・・みたいな感じだったそうです。
いやいやいや
スキルがおありになるのですぐに他が見つかるんじゃなかったんかい!(笑)
違和感を感じた私はすぐにコーディネーターに電話を入れ、本当のところはどうなっているのかを聞き出しました。
すると・・・・
「実は、次をあたってはいるんですが、ご本人の希望をすべて満たす派遣先が見つからないのです」
ははーーん なるほど。そういうことか(笑)
次を充てがおうとしたものの、本人の希望をすべて満たす派遣先が見つけられないと(笑)
だったら今のところでどうですか・・・と本人を説得し、で、本人が「であればリーダーと話したい」と言ってきたと。
ま、そんなようなことなんだろうな。
なめんなよ!!
一旦辞めるつもりだったくせに、条件を呑んでくれるのなら居てもいいよ・・・的な上から目線。
派遣だよ?派遣なの!
己がどんだけのもんやねん!!
で、リーダーとM山さんの個人面談が先週の木曜日に行われたのです。
30分の予定だったのに、20分も立たずに会議室から出てきたリーダー。
後で詳しく話を聞くと・・・・
「ま、要約すると、残ったメンバーと一緒に仕事をするのは嫌らしい」
「え・・・それだけを言うためにわざわざ面談・・・ですか?」
「あの人が嫌この人が嫌って悪口しか出てこないから、そんなに嫌なら無理だねって受け入れました(笑)」
「まぁそうなりますよね」
「そ。で、特に嫌なのはMikiさん、A君、Nちゃん らしい(笑)ま、愚痴を聞いても寄り添ってあげない俺なんて流石に口には出さなかったけど一番嫌なんじゃないの?」
A君もNちゃんも一緒に飲みに行く私の仲間であり、リーダーと一番距離の近いメンバーです。
一年前のバレンタイン事件後、はっきりと私は彼女と距離を置いていました。
というか、他のメンバーとの距離感と同じにした・・・ってのが正確なところです。
それまではたまのランチや、他愛のない会話もしてたんですが、その件をきっかけに彼女に対して必要以上に気を使うことをやめたんです。
結論を言うと、彼女の方も私のことをムカついていたと(笑)
てかさぁーーー 私が彼女からやられることはあっても、私が彼女になにかしたか?って話よ。
リーダーにそう言うと、
「だからさ、あっちの言い分は『もっと私に気を使え』ってことでしょ?で、こちらが気を使ってまで残ってもらわなくてもいい と俺が結論出したってことよね(笑)」
「ひどいことをされても受け入れ、ランチに誘い、他愛のない会話で話しかけ、たまには女子会を企画してご飯誘ったりしろよ・・・と、そゆことですか?いーーーやいやいやもう無理ですから」
「だよね。チームも抜けられても困らないように整えたし。M山さんの希望を呑む必要ないからね(笑)」
リーダーは彼女の目の前で派遣会社の営業に電話を入れ、
「話をしましたが続けられないという結論に至りました。M山さんから皆と一緒に仕事を続けたくないと言われましたので、こちらとしても継続は無理だと判断しました。」
と伝えたそうです。
本人目の前で営業に電話って・・・切るとなったら相変わらずドライだなぁーリーダー(汗)。
M山さんの本音はわかりません。
あくまでも推測でしかないんですが、彼女はおそらく、リーダーに不満を言えば何らかの対処をしてくれると思っていたのでしょう。
実際に今までがそうでしたから。
チーム内で彼女しかやれない作業を担わせていたことも大きかったです。
一時期、彼女に辞められたら本当に困るという状態が実際にあり、そしてそれは4年近く続きました。
彼女はMS365のSharePoint専門のエンジニアなんですが、ちょっと前まで365祭りだったため、絶対に絶対に抜けられるわけにはいかなかったのです。
どうしても彼女のスキルが欲しかったリーダーは、休日出勤・残業は一切しない という、彼女の希望を全面的に受け入れました。
受け入れただけでなく、日常的に彼女は特別扱いされていました。
真っ先にM山さんの話を聞き、プロパーよりも先に新品のPCを与え、チーム開催の宴会はM山さんの都合が最優先。
彼女が出れないとなると開催日をずらし、お店は彼女の行きたい店、2次会に行きたがる彼女のために無理やり誰かを誘い(私は大概誘われた(笑))帰りのタクシーをM山さんのために捕まえ(あとのメンバーは勝手に帰れってな感じ(笑))数え上げたらキリがありません(笑)
チームの誰もが「M山さんは特別だね」と感じていたし、実際に彼女しかSharePointが扱えないのも事実で、辞められたら困る・・・という事情も理解しているため、上層部のあからさまな機嫌取りも大人の対応で流していました。
やっかむ暇があるのなら、M山さんのようなチームで唯一無二のスキルを身につければいいのですから。
チームにメリットが有るのと同時に、M山さんにもメリットは勿論有りました。
通勤時間は30分以内で乗換なしの電車1本。
休日出勤・残業NGという、条件すべてを満たすクライアントが見つからず、スキルが高くても派遣先がなかったM山さんにとって、このチームは働きやすい職場だったはずです。
2年ほど前、大量に受注していたMS365案件が落ち着きを見せ始めた頃、M山さんの環境も少しずつ変化していきました。
絶対に辞められたら困る が 少し困るかも? に変わったのです。
年数とともに彼女と同じスキルをもつエンジニアが市場に現れだしたことも影響しています。
いざとなったら(お金さえ払えば)確保できる・・・・といった空気が上層部に漂い始めました。
通常、インフラ部隊に入ってくる場合、残業なし、休日出勤なしを提示する人材は皆無です。
残業、休日出勤一切しない、SharePoint以外の作業はしたくない(そもそもSharePoint専任で入ったんだから!)
繁忙期、納期一切無視で5連休で夏休みを取るなどチームに対して非協力的etc・・・・
他を当たればあれこれ条件を出さない人材が確保でき、しかも今は365祭りも落ち着いている。
どうしてもM山さんでなくちゃいけない理由ってあるのか?
と、徐々にそんな空気になっていきました。
皮肉なもんです。
それが出来る が それしか出来ない に変わったのです。
それでも彼女のこれまでの貢献に敬意を評し、SharePoint以外の作業はしたくない という彼女の希望を受け入れ、365の保守案件を受注し、暇になりすぎない程度の作業を彼女に与えていました。
この2年は大手を振って「残業・休日出勤はいたしません!」がやれてたんです。
本件を読み「都合のいいように使い、要らなくなったらドライに切る」そんなクライアントを受け入れられない方もいらっしゃるかもしれません。
もしかしたらそこまで特別扱いをしていなかったら彼女だってこんなことにはならず、ずっと働いていたのかもしれません。
ですが、M山さんは派遣なんです。
忙しいときに必要で、忙しくなくなれば最初に切られる、それが派遣です。
すべてがそこに行き着くのです。
M山さんも「これしかやりたくない」と己の主張を通せたのも派遣だからです。
プロパーであればやりたいことしかやりたくないなんて理屈は通りませんもん。
むしろ、派遣だったにも関わらずプロパーを差し置いてでも特別扱いをされた彼女はラッキーに値します。
まぁ、一度味わった特別扱いを今さら捨てられない って気持ちもわかるよ。
「私が居なくなったら困るでしょ」と思いたい気持ちも痛いほどわかる。
だけどさ、困らないんだよ。
組織ってそういうもんだよ。
リーダーであろうと、GMであろうと、誰がいなくなったってふっつーーに会社は回るんです。
最後の面談の場で悪口垂れ流すなんてやっちゃだめだよ。
どうせ辞めるんだから言いたいこと言ってやれ・・・ってことなん?
だとしてもさ、6年もお世話になったクライアントにそんな事言う必要あんの?
えーーー 私としてはですねぇ、めっちゃスッキリしてるんです(笑)
少なからず「昔みたいに私に気を使ってよ!!」といったプレッシャーを感じてたので、4月からはそんなネガティブなオーラを感じなくて済むんですから。
私のことが特に嫌いだとぉおおお??
上等じゃねーか!!
私だって嫌いじゃ!!(笑)
どうせ一生会わんわっての。
M山さんといえば昨年のバレンタイン事件で私を悩ませた人。
(バレンタイン事件の詳細はこちらで・・・)
M山さんが辞めるについては伏線があります。
彼女とずっとペアを組んで仕事をしていたプロパーのK君が同じく3末で辞めることが影響していると思われます。
月の半分が在宅ワーク、出勤時は必ずK君の隣に座り、K君以外のメンバーとはほとんど絡まないM山さんにしてみれば、K君が会社を去っていくことは大きなダメージであることは明白です。
K君が辞表を出したことを私がリーダーから聞かされてほどなく、派遣会社のコーディネーターから私に連絡が入りました。
「M山さんが次の更新はしないでほしいって言ってきたんですが、何かあったんですか?」
M山さんからメールが唐突に送られてきたそうで、日付を聞くと、K君が会社に辞表を提出した日と同じ日。
二人でタイミングを合わせたのでしょう。
コーディネーターに、私は淡々と一緒に組んでいるK君が会社をやめることが影響していることを伝えました。
すると・・・・
「まぁウチ(派遣会社)としては本人が辞めたいと言うのであればその意志を尊重し他を速やかに探します。スキルがおありになるので、すぐに見つかると思いますし」
と、ドライなお返事。
まぁそうだよね。
私と違い若いし、スキルはあるし、どこもエンジニア確保には苦労してんだからそりゃすぐに見つかるだろうよ。
コーディネーターからは絶対にクライアントさんには内密で・・・と、しつこく言われたんですが、すーぐにイケメンリーダーに話しました(笑)
私からの情報を受け、リーダーはすぐに各派遣会社に人の依頼を出し、運良くM山さんクラスのエンジニアの確保に成功しました。
組織はやることが早いです。
二人が抜けても大きなダメージならないよう、最低限の体制が整ったのです。
したらね?
ここへ来てちょっと状況が変わったんです。
派遣会社の営業から急遽リーダーに、M山さんの件でご相談がしたい との連絡が来たんです。
「契約更新はしない」と一言だけの連絡だと思いきや、「ご相談したい」です。
なんか変です。
少し話を整理すると、M山さんの契約については、この2月に行われます。
継続するしないを今月中に会社間で取り決めるわけですが、彼女の進退についての情報がまさかクライアント側に筒抜けだとは派遣会社は夢にも思っていないのです。
そしてそれはM山さん自身も。
さて、急遽打ち合わせを申し込んできた派遣会社の営業マン。
打ち合わせの席で、リーダーに本人の強い意向ということで以下のような話をしたそうです。
・K君が居なくなったあとはペアを組むのは自分が気に入った人にしてほしい。
・今まで以上に在宅ワークを増やしてほしい。(完全在宅希望ってことかな?)
・K君が居なくなり不安を感じている。その不安を全て取り除いてほしい。
営業も、できれば今後もお世話になりたいと思っているので、本人と話をして欲しい。
派遣会社としては本人が不安がって揺れているので説得してほしい・・・みたいな感じだったそうです。
いやいやいや
スキルがおありになるのですぐに他が見つかるんじゃなかったんかい!(笑)
違和感を感じた私はすぐにコーディネーターに電話を入れ、本当のところはどうなっているのかを聞き出しました。
すると・・・・
「実は、次をあたってはいるんですが、ご本人の希望をすべて満たす派遣先が見つからないのです」
ははーーん なるほど。そういうことか(笑)
次を充てがおうとしたものの、本人の希望をすべて満たす派遣先が見つけられないと(笑)
だったら今のところでどうですか・・・と本人を説得し、で、本人が「であればリーダーと話したい」と言ってきたと。
ま、そんなようなことなんだろうな。
なめんなよ!!
一旦辞めるつもりだったくせに、条件を呑んでくれるのなら居てもいいよ・・・的な上から目線。
派遣だよ?派遣なの!
己がどんだけのもんやねん!!
で、リーダーとM山さんの個人面談が先週の木曜日に行われたのです。
30分の予定だったのに、20分も立たずに会議室から出てきたリーダー。
後で詳しく話を聞くと・・・・
「ま、要約すると、残ったメンバーと一緒に仕事をするのは嫌らしい」
「え・・・それだけを言うためにわざわざ面談・・・ですか?」
「あの人が嫌この人が嫌って悪口しか出てこないから、そんなに嫌なら無理だねって受け入れました(笑)」
「まぁそうなりますよね」
「そ。で、特に嫌なのはMikiさん、A君、Nちゃん らしい(笑)ま、愚痴を聞いても寄り添ってあげない俺なんて流石に口には出さなかったけど一番嫌なんじゃないの?」
A君もNちゃんも一緒に飲みに行く私の仲間であり、リーダーと一番距離の近いメンバーです。
一年前のバレンタイン事件後、はっきりと私は彼女と距離を置いていました。
というか、他のメンバーとの距離感と同じにした・・・ってのが正確なところです。
それまではたまのランチや、他愛のない会話もしてたんですが、その件をきっかけに彼女に対して必要以上に気を使うことをやめたんです。
結論を言うと、彼女の方も私のことをムカついていたと(笑)
てかさぁーーー 私が彼女からやられることはあっても、私が彼女になにかしたか?って話よ。
リーダーにそう言うと、
「だからさ、あっちの言い分は『もっと私に気を使え』ってことでしょ?で、こちらが気を使ってまで残ってもらわなくてもいい と俺が結論出したってことよね(笑)」
「ひどいことをされても受け入れ、ランチに誘い、他愛のない会話で話しかけ、たまには女子会を企画してご飯誘ったりしろよ・・・と、そゆことですか?いーーーやいやいやもう無理ですから」
「だよね。チームも抜けられても困らないように整えたし。M山さんの希望を呑む必要ないからね(笑)」
リーダーは彼女の目の前で派遣会社の営業に電話を入れ、
「話をしましたが続けられないという結論に至りました。M山さんから皆と一緒に仕事を続けたくないと言われましたので、こちらとしても継続は無理だと判断しました。」
と伝えたそうです。
本人目の前で営業に電話って・・・切るとなったら相変わらずドライだなぁーリーダー(汗)。
M山さんの本音はわかりません。
あくまでも推測でしかないんですが、彼女はおそらく、リーダーに不満を言えば何らかの対処をしてくれると思っていたのでしょう。
実際に今までがそうでしたから。
チーム内で彼女しかやれない作業を担わせていたことも大きかったです。
一時期、彼女に辞められたら本当に困るという状態が実際にあり、そしてそれは4年近く続きました。
彼女はMS365のSharePoint専門のエンジニアなんですが、ちょっと前まで365祭りだったため、絶対に絶対に抜けられるわけにはいかなかったのです。
どうしても彼女のスキルが欲しかったリーダーは、休日出勤・残業は一切しない という、彼女の希望を全面的に受け入れました。
受け入れただけでなく、日常的に彼女は特別扱いされていました。
真っ先にM山さんの話を聞き、プロパーよりも先に新品のPCを与え、チーム開催の宴会はM山さんの都合が最優先。
彼女が出れないとなると開催日をずらし、お店は彼女の行きたい店、2次会に行きたがる彼女のために無理やり誰かを誘い(私は大概誘われた(笑))帰りのタクシーをM山さんのために捕まえ(あとのメンバーは勝手に帰れってな感じ(笑))数え上げたらキリがありません(笑)
チームの誰もが「M山さんは特別だね」と感じていたし、実際に彼女しかSharePointが扱えないのも事実で、辞められたら困る・・・という事情も理解しているため、上層部のあからさまな機嫌取りも大人の対応で流していました。
やっかむ暇があるのなら、M山さんのようなチームで唯一無二のスキルを身につければいいのですから。
チームにメリットが有るのと同時に、M山さんにもメリットは勿論有りました。
通勤時間は30分以内で乗換なしの電車1本。
休日出勤・残業NGという、条件すべてを満たすクライアントが見つからず、スキルが高くても派遣先がなかったM山さんにとって、このチームは働きやすい職場だったはずです。
2年ほど前、大量に受注していたMS365案件が落ち着きを見せ始めた頃、M山さんの環境も少しずつ変化していきました。
絶対に辞められたら困る が 少し困るかも? に変わったのです。
年数とともに彼女と同じスキルをもつエンジニアが市場に現れだしたことも影響しています。
いざとなったら(お金さえ払えば)確保できる・・・・といった空気が上層部に漂い始めました。
通常、インフラ部隊に入ってくる場合、残業なし、休日出勤なしを提示する人材は皆無です。
残業、休日出勤一切しない、SharePoint以外の作業はしたくない(そもそもSharePoint専任で入ったんだから!)
繁忙期、納期一切無視で5連休で夏休みを取るなどチームに対して非協力的etc・・・・
他を当たればあれこれ条件を出さない人材が確保でき、しかも今は365祭りも落ち着いている。
どうしてもM山さんでなくちゃいけない理由ってあるのか?
と、徐々にそんな空気になっていきました。
皮肉なもんです。
それが出来る が それしか出来ない に変わったのです。
それでも彼女のこれまでの貢献に敬意を評し、SharePoint以外の作業はしたくない という彼女の希望を受け入れ、365の保守案件を受注し、暇になりすぎない程度の作業を彼女に与えていました。
この2年は大手を振って「残業・休日出勤はいたしません!」がやれてたんです。
本件を読み「都合のいいように使い、要らなくなったらドライに切る」そんなクライアントを受け入れられない方もいらっしゃるかもしれません。
もしかしたらそこまで特別扱いをしていなかったら彼女だってこんなことにはならず、ずっと働いていたのかもしれません。
ですが、M山さんは派遣なんです。
忙しいときに必要で、忙しくなくなれば最初に切られる、それが派遣です。
すべてがそこに行き着くのです。
M山さんも「これしかやりたくない」と己の主張を通せたのも派遣だからです。
プロパーであればやりたいことしかやりたくないなんて理屈は通りませんもん。
むしろ、派遣だったにも関わらずプロパーを差し置いてでも特別扱いをされた彼女はラッキーに値します。
まぁ、一度味わった特別扱いを今さら捨てられない って気持ちもわかるよ。
「私が居なくなったら困るでしょ」と思いたい気持ちも痛いほどわかる。
だけどさ、困らないんだよ。
組織ってそういうもんだよ。
リーダーであろうと、GMであろうと、誰がいなくなったってふっつーーに会社は回るんです。
最後の面談の場で悪口垂れ流すなんてやっちゃだめだよ。
どうせ辞めるんだから言いたいこと言ってやれ・・・ってことなん?
だとしてもさ、6年もお世話になったクライアントにそんな事言う必要あんの?
えーーー 私としてはですねぇ、めっちゃスッキリしてるんです(笑)
少なからず「昔みたいに私に気を使ってよ!!」といったプレッシャーを感じてたので、4月からはそんなネガティブなオーラを感じなくて済むんですから。
私のことが特に嫌いだとぉおおお??
上等じゃねーか!!
私だって嫌いじゃ!!(笑)
どうせ一生会わんわっての。