戦う女たち

ウチのチーム内におじさんプロパー1人、女子3人の問い合わせチームってのがあるんです。
保守料を頂いている会社さんからのあらゆる問い合わせに対応する電話応対専門の4人です。

前回昨日記事にした隣のチームの女子たちと異なり、企業のシステム担当からの問い合わせに対応するので一応皆エンジニア枠で雇われています。
んが！
IT業界はとにかく人手不足(汗)
3人の女子の内10月から入った2人は異業種から参入のほぼど素人レベル。
（PCスキルの高い一般職女子程度かなぁ？）
素人同然なのを分かってて雇っているので、しっかり覚えてもらえば・・・と、会社側も大目に見ています。

新人2人の参入であおりを食らったのは入って半年の女子。
彼女は大学を出てからずっとITの唯一の経験者で、サーバー構築、ネットワーク構築などのインフラSEとしてのスキルはありませんが、ずっと電話応対の保守の仕事をしているので新人の2人とは明らかに差があります。
自然と二人の面倒を見る立場になったため、最近ずっとイライラしてたんです。

先週の月曜日、定例のチームミーティングが急遽中止になったんです。
なんの理由も告げられず中止なんて異例だったんですが、後日マネージャーから話を聞き中止の理由が分かりました。
問い合わせチームのKさんがおじさんプロパーのY田さんに、
「先輩派遣女子のあたりがきつすぎる。これ以上彼女から指示をもらうのは限界です。このままこの状況が続いたら私は辞めます！」
と、直談判したそうです。
それを受けたY田さん。
「OKわかった！今後は彼女とあなたが関わらなくていいようにします。あなたの面倒は僕が見ます！」
とあっさり承諾。
その内容をマネージャーとの個別面談でY田さんが「そうなったんで、今後はKさんの面倒は僕が見ます！」と報告したそうなんです。

はぁあ？　となったのはマネージャー（笑）
「一人の人だけを面倒見るためにあのチームを任せてるんじゃないよ？全員の管理をするのがあなたの役割でしょ？女性たちが穏やかな雰囲気じゃない、その解決策がそれはまずいでしょ」
となり、急遽なにが起きているのか関係者の事情聴取となり、定例のチームミーティングが飛んだと（笑）

直談判したKさんというのは、先日の記事「アドバイスしたんですけどね」の人で、私と所属が同じの人です（汗）
で、Kさんの言い分はとにかく先輩のK山（こっちも頭文字がKなんです（汗））の言葉がきつすぎる。
こちらが下手に出て教えてくださいと言っているのに、めちゃめちゃつっけんどんで、時には
「は？またその質問ですか？はぁーーー」とあからさまなため息や、「何回聞けば済むんですか？全く！！」と、キレられる。
怖くて仕事も手につかない・・・ってことだったらしい。

そしてもう一人、Kさんと同時期に入ったこちらも新人のM田さんの言い分は
「確かにK山さんは言葉がきついし無愛想な人ですが、同じ質問を何回もするときつく言われるということが分かったので、こちらにも非があると思い、同じ質問をするときには『これ前にも聞いた質問で申し訳ないですが、もう一度教えてください。』と言葉を添えるとか、一度言われたことは繰り返さないようメモを取るなど気をつけています。Kさんから（K山さんがきついについて）相談されたこともありますが、私はそこまで気にしていないです」

なるほどなるほど（笑）
受け手側によって変わるんだなぁーっていう見本みたいな回答（笑）

そしてクレームを言われているK山さん本人は・・・・
「キレ気味なキツイ言葉に関しては否定しません。見に覚えもあります。だけどそうなるまでの理由もあります。Kさんは本当に覚えようとしないんです。何でもかんでも聞いてくる。メモは？覚えた？と何度言っても『またそのときに教えてください！私覚えるの苦手で（笑）』と平気で言う。最初はお愛想だと思ってスルーしてました。だけど本当に覚える気がなくて、同じ質問を何回もしてくるんです。さすがに10回も同じことを聞かれたらこっちも腹が立ちますし・・・」

なるほどなるほど（笑）
めっちゃよく分かる（笑）

マネージャーはK山さんに「Kさんと、M田さん。2人を比較してどぉ？」と聞いたそうです。
すると
「M田さんは3伝えると8理解する人で(10じゃないところがポイント（笑）)Kさんは10伝えて2しか理解しない人です。内容によっては12伝える時もあって、だけど2しか入らないって感じなんです。」
例えをとにかく数値化するのは業界あるあるです（笑）

結局、事情はわかりました。お互いにもう少しコミュニケーションをはかって円滑に回るようにしてください。的な感じでマネージャーが治めたそうです。
K山さんには言い方を少し優しくするように、Kさんには一度聞いたことはメモを取るなどして工夫しましょう　とも伝えたそうです。

三者三様。
誰が悪いってことでもなく、女の職場にはありがちな話だと思うんですが、
いつもここで書いているように、3人は社員ではなく派遣であるという点がポイント。
つまり、派遣先であるクライアントに「相談事」と持ちかけ、特定の派遣について愚痴るのはご法度だと私は思っています。
まずは自社に相談でしょ。
自社のコーディネーターに相談に乗ってもらい、フォローを受け、それでもどうしても耐えられない・・・ってことならば本人がクライアントに言うのではなく、自社の営業からクライアントに伝えてもらう。
これが筋ですよ。

てかさぁー、クレームを出すくらいなら他へ行け！
って正直クライアントは思いますって。
百歩譲ってクレームを出すのなら、自分に100％勝ち目があると確信がある場合のみだと思うんだよね。
特筆すべきスキルもなく、いなくなられても困らない・・・と思われてる内は、ただひたすらに頑張るしかないと思うんだよねぇ。

どこへ行っても変な人はいるし、派遣で働く以上、ある程度対応していく能力は必要だし、そんなことにパワーを注ぎたくないって思うのならさっさと他に行く。
社員と違い嫌なら他に行けるんです。
その自由を使ったらどう？
って思います。