春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

熱帯スイレン メシベ オシベ

2018-10-06 | 水生植物
川口グリーンセンター内の水生温室に数ある種類の中で最も綺麗な
好きな、リンジーウッズの紫の熱帯スイレンが咲き始めてると聞き、納品を終えて2時ごろに訪ねて見ました。
何年ぶりにこの場所で出会いました。 咲き始めの今日、メシベやオシベの仕組みがはっきりわかります。

開花の初めは中央の下の黄色い部分にメシベがあります。メシベは立ち上がりません。 周りには囲むようにオシベがあります。花粉はオシベの
内側についてます。外側にはありません。見てください、良く出来てます。咲き始めの1日目です。 熱帯スイレンは早朝開き、夜には花を閉じま
す。2日目はオシベが中央に集まり形を作り、メシベの中心に集まります。メシベを覆うようなドームを作り受粉が行われます。






これは春先の撮影ですが、開花状態の変化が良くわかります。咲き始めと
オシベが中央に集合した状態が同時に見られる、長い間撮影をしてきましたが珍しく比較が出来る熱帯スイレンです





オシベの内側に蜂が、しべをまさぐってます。スイレンは水の表面に咲くので
多くが蜂やアブ、蝶など飛べる昆虫しか媒介が出来ません。 熱帯スイレンの中央が多くが黄色の色彩です。蜂などを誘うために
香りや色も大切です。 自然の不思議で蜂類は一番黄色の色彩が見えると言われてます。








    

受粉をすると種はスイレン花が枯れると水面に極小の綿状の白いものが浮かび、その中に小さな種が入ってま

す。熱帯と言われるように花は夏に多く咲きますが、涼しくなるころが一番綺麗な季節を迎えます。当然、浮き葉の美しさも際立ちます。
昭和50年代にこの場所で多くを教えてもらった亡き写真家に1からの基本を教え込まれました。今でもこの場所
に来ると思い出します。 先輩の口癖は写真を撮るほかに、花のすべての性質も知ることが大切。 納得ですが、難しい。