春夏秋冬 花 mikio

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イチョウの巨樹 41 首かけの銀杏

2018-10-28 | 巨樹
日比谷公園内にあるイチョウの巨樹は推定樹齢400年、幹周り6.5m、樹高20m、
  
の巨樹は有名な松本楼のカフェテラスの前に堂々と鎮座してます。でも最初からこの場所にあったのではありません。

日比谷公園開設までは今の日比谷交差点の脇にあったイチョウの巨木でした。 明治22年頃道路拡張のため伐採される運命に
あったイチョウを、自分の首にかけても伐採は許さないと日比谷公園の生みの親、本多博士は自分の(首にかけても)移植が難しい
イチョウの大木を450mはなれたこの場所に25日で移動した経緯があります。いつしかこのイチョウを、(首かけのいちょう)と
呼ぶようになりました。 松本楼の前にある姿は都内一の1本立ちのイチョウの巨樹は静かに色づき1年を終わろうとしてます。

全国に巨樹は約3500本あると言われてます。7割近くが社寺仏閣の境内にあり、御神木と崇められてますが
この場所は数少ない公園の巨樹です。 それも見事な樹勢を見せてくれて、生い茂る葉の美しさは四方に小山のように
圧巻の姿を見せてくれてます。













しまい、

松本楼の歴史は古く創業は明治36年、日比谷公園開設と時期が同時期
でオープンし明治の若き詩人、芸術家たちの集まる場所、夏目漱石や高村孝太郎、多くの文人たちが集う場所で歴史的な建物。
しかし昭和46年に公園内で沖縄運動が行われてる最中に、すべて放火炎上してしまい、今はその後に立てられた建物です。 昭和46~50までは全国の大学で吹き荒れた学生運動の
時期で沖縄反戦など、新宿騒乱事件 東大安田講堂事件。 凄い時代でした。我が母校も例外ではありませんでした。日比谷公園内には日比谷公会堂
が有り、この場所で多くの学生や労働者は集会活動報告をして長い闘争を繰り返してました。現在は公会堂は長期休館してます。機動隊と学生のデモ、今では信じられない光景です。

松下楼は後に10円チャリテーカレーで新規に立てられた建物を応援をしてくれた人々に感謝の気持ちを伝えました。
私たち仲間も昔ですがこのカレーを頂きました。日比谷公園は忘れることの出来ない公園です。




今の日比谷交差点の中央の左際に、首かけのイチョウがあっと言われてます。