MINの目

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歩き遍路 13番札所 2巡目 ⑥ 2019 お説教

2019年09月03日 | お遍路好き(発心・徳島)
13番札所 大日寺 

朝食は皆さんと一緒にとることが出来ました。
皆さんの話題は「錦札」100回以上の方が納めることの出来るお札です。
車で回られているご夫婦で100回以上の方が宿泊されていたそうです。
お守り代わりに頂けば良かったと皆さん後悔されているようでした。既に出発されている様子。

今はお休み中のBS12のチャりお遍路でも100回お遍路をされていた方と出会っていました。
映像では私も見たことがある錦札。一度本物を見たいという思いがありました。

頂けなくても見てみたかったな。。。私も。

なかなか出会える人では無いと思うし、私も昨日の失敗でチャンスを逃したと皆さんと一緒に落ち込みました。
そして、お守り代わりに欲しいものなのだと知りました。
今日は17番札所まで、約11kmの道のり。打って変わってとても短いのです。。
のんびり出発でも良かったのですが、そこは遍路宿、のんびりもしていられません。
出発です!!

宿を出ると杖代わりの荷物車を引いたおばあさんが現れました。
「おはようございます」と私。
「今日はどこまで?」と聞かれたので、
「今日は17番札所までです。昨日は30km近く歩いてやらかしてしまって、計画ミスでした。。。」と私。
すると
「昨日、宿の到着が遅れた娘かい?!」とおばあさん。。

宿のおばあさんでした! そしてめちゃ怒られました。。。

「最初は5km、10kmにして慣れて大丈夫だったら30kmもあるだろうけど、暗くなるような時間になるお遍路はダメだよ!!」
「愛媛の方では夜遅くに歩いていて引っ張り込まれたっていう事件もあったんだから!」
「はい」と「すいません」しか言えませんでした。
ごもっともで、こんなおばあさんにまで私は心配をかけていたのか。。。とまた反省です。

お寺と宿は目と鼻の先。。この短い距離でめっちゃ怒られました。
もう怒られるような歳ではないはずの私、怒ってくれる人も少なくなった私です。
怒っていただけて有難いと思いました。

信号のない車通りの多い県道を渡ろうとしていたおばあさんを心配していたのですが、
しっかりとした足取りで渡って行かれました。

私より遥かにしっかりしておられる。。

13番札所はルルドのマリア様のような、しあわせ観音様が印象的なお寺です。
山門は平成18年に復元して出来たもので、武家や医家の門として用いられる薬医門というスタイルだそう。
他にも明治の神仏分離でもともと一宮神社が13番札所だったが大日寺に変わり、
神社の十一面観音が大日寺に移りご本尊になったのだとあった。
大日寺の元々のご本尊は大日如来で格が上なのに十一面観音様の横にいらっしゃるとのこと。
色々と珍しいお寺の様でした。

納経所に行くとご住職がいらして御朱印を押して頂くことが出来ました。
韓国から嫁入りし後を継いでお寺を守っていらっしゃるとの事。
生まれ育った国とは違う宗教を引き継ぐというのは大変な事だと思います。
納経所を出るとはっさくのご接待がありました。
前回もあったので、ちょっと期待していました(^^;)一ついただきます。

手水舎のところに杖を置いているのでそれを取りに行くと、休憩中の青年がいました。
挨拶をすると5個入のオレンジのビニール袋を差し出し「どうぞ」と言ってくださいました。
既にはっさくを一つ頂いていたので、、「私も納経所で頂きました」と断ってしまいました。。

またまた失敗です。。本当に人間が出来ていない私です。

せっかく若い青年が声を出して差し出してくれたのだから有難くいただけば良かった。
物静かな男の子だったのできっと勇気を出して声を掛けてくれたのだと思うのです。

大人げなかった。本当にダメな私です。

境内の様子(山門の薬医門から)


本堂


大師堂と納経所(左)


納経所前、お接待のはっさく


くりから龍剣(不動明王の立像が右手に持つ剣。不動明王の象徴そのものであり、貪瞋痴の三毒を破る智恵の利剣)



1巡目のブログ ほぼ歩き遍路 13番札所④

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