ドネツク・ルガンスクそしてドンバスにおいて独自の選挙が展開された。
有権者となる人間はドネツク人民共和国で16歳以上、
ルガンスク人民共和国で18歳以上の男女となっており、
ドネツク州の有権者数は320万人、ルガンスク州は100万人である。
投票率はルガンスクで61%、ドンバスで65%から100%(投票所による)、
ドネツクは調べた限りでは不明だが、全体の数値は6割弱に達するそうだ。
つまり、前回の日本の衆院選(59.3%)より高い。
ちなみに、衆院選の投票率を96年からたどっていくと、
96年→59.6 00年→62.4 03年→59.8
05年→67.5 09年→69.2 12年→59.3
となる。
以上を踏まえた上で赤旗の記事を読んでみよう。
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親ロ派が「選挙」強行
ウクライナ 分離独立加速の恐れ
ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州を支配する親ロシア派勢力は
2日、独自の「首長・議会選挙」を強行しました。
ウクライナ政府や欧米各国はかねてから、選挙強行は9月5日の停戦合意に反すると主張。
一方、ロシア外務省は「東部住民の民意を尊重する」と選挙結果を承認する声明を発表しました。
ウクライナをめぐる関係各国の対立が強まり、
親ロ派の分離独立の動きが加速する恐れがあります。
選挙が強行されたのは、親ロ派が自称するドネツク、ルガンスクの両「人民共和国」。
ドネツクの首長選では現在首相を自称するザハルチェンコ氏が、ルガンスク州では
同じく自称首長のプロトニツキー氏がそれぞれ70%以上を得票し当選する見込みです。
4日にも就任式を行う予定。
ウクライナのポロシェンコ大統領は選挙強行を受け
「戦車と自動小銃を突きつける中での茶番劇だ」と批判。
1日に就任した欧州連合(EU)のモゲリニ外交安全保障上級代表は
「ウクライナの平和にとっての新たな障害だ」と非難しました。
親ロ派は投票率を60%以上と発表する見通しですが、
両州では政府軍と親ロ派による戦闘開始後、多くの住民が避難しており、
正確な有権者名簿はありません。有権者資格も曖昧で、ロシアから流入した
武装勢力にも投票権を与えています。
ドネツク州のある住民はロイター通信に対して、
「投票に行く理由が分からない。選挙はドネツク住民のためではなく、
親ロ派自身のためのものだ」と語りました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-04/2014110408_01_1.html
----------------------------------------------------------
半数以上の有権者(数にして252万以上)が投票したにも関わらず、
民意が反映されていないのだそうだ。
なお、赤旗ではなぜか言及していないが、
避難民の多くはロシアに逃れているのであり、当然、そこでも投票は行われた。
投票率は、各投票所において、67.6%、69.5%、70.0%だったようだ。
http://libya360.wordpress.com/2014/11/02/elections
-in-donetsk-and-luhansk-stunning-voter-turnout-neutralization-of-subversive-groups/
これだけ高い投票率を見せておきながら民意が反映されていないというのは
あんまりではないかというのが正直な感想である。
共産党の理屈に従うと、過去20年の日本の衆院選の半分は非民主的だったことになる。
これは滅茶苦茶な論理だ。
ちなみに、あるドネツクの有権者は次のように述べている。
「独立をかけた5月の住民投票に参加した時、
我々の意見はキエフ政権に見事に無視されました。
今こそ民衆の意思を考慮する時です。
だからこそ、私は今日ここに来て投票をしているのです」
http://rt.com/news/201583-donetsk-lugansk-election-ukraine/
赤旗によると、彼は親ロ派になるらしい。
投票に行く人物に、親ロ派であるかどうかは関係ない。
ごく普通の住民が自分の意志で票を入れているのだ。
仮に親ロ派という正体不明の曖昧なグループが存在したとしても、
彼らが戦う最大の理由は、住民の意思が無視され、自分たちの都市が破壊されているからだ。
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ロシアのマスコミに恐ろしいニュースが入ってきた。
キエフ当局の懲罰行為から祖国の土地を守って戦った兵士らの母親のもとに、
キエフ当局から小さな木製の箱が送られてきた。
中をあけてみると切り落としたわが子の頭が入っていたというのだ。
pravilnoe.tvが報じた。
こうした小包の正確な数を確定することは現段階ではできない。
というのも現在遺体の確認作業がドネツク人民共和国軍部によって行われているからだ。
だが確認が終了した遺体に関しては、
全員がドネツクの義勇軍の兵士であり、ドネツク近郊での激戦で
ウクライナのシロビキによって捕虜になった者ばかりだったことが判明した。
この残忍な行為はすでに懲罰大隊のひとつにすでに仲間入りしている。
その大隊とは、新興財閥でドネプロペトロフスク州知事のイーゴリ・コロモイスキー氏の直属部隊だ。
この大隊のためにコロモイスキー氏は、
残忍さと極右的視点で群を抜く愛国主義運動体の「右派セクター」から急進主義者らを選り抜いた。
息子を亡くした母親のひとりはこう訴えている。
「
これは単なる残忍さではありません。野獣のすることです!
いや、野獣でさえこんなことはしないでしょう! 私の子どもは自分の土地を守ったのです。
あの子はそのために、そして私たちのために死ぬこともいとわなかった。
そんなあの子になんてことを仕出かしたんです? これは人間のやることではありません。
国連はどこを見ているんです?
NATOは? EUは? なぜ赤十字は何もしないんですか?
私たちの子どもにこんなひどいことがなされているというのに、
なんのためにこんな組織が必要なのですか?
ウクライナ政権はファシストよりもひどい。
あの人らにはロシアが要らないだけでない、自分の国民が要らないんです。」
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_10/277094923/
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「マスコミに載らない海外記事」では、次のような翻訳記事がある。
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アメリカ政府は、自分達が認可していない連中が選挙をするという考えを
非常に忌み嫌っており、そうしたものを選挙と呼ぶことさえ拒否し、
“当事者が言うところの”という趣旨で、カッコ“”に入れて表現するのだ。
キエフでの2月クーデターから間もなく、クリミアと東部ウクライナの一部で、
キエフと一緒に残るか、それとも新政権から独立を宣言するかを決める住民投票が行われた。
こうした選挙も、アメリカ政府は非難した。
3月のこの地域での投票直後に、
“我々は今日、ウクライナのクリミア地域で行われた‘住民投票’を認めない。
この住民投票はウクライナ憲法に反している”とホワイト・ハウスは言ったのだ。
2月クーデターも、ウクライナ憲法に反していたが、
どうやらワシントンはそれは気にしないようだ。
同様に、今年春、東部ウクライナで、地域の将来の方向を決める為に、
住民投票が行われた際、ホワイト・ハウス広報担当官は、住民投票を
“ウクライナ法の下では違法で、更なる不和と混乱を生み出そうという露骨な取り組みだ。”
と非難した。
好ましからぬ連中が選挙をすると“不和と混乱”が生じるようだ。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-7af5.html
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ドンバスの住民は、かつてないほどの人種差別を受けていると述べている。
日本では民族同士の対立であるかのように書いているが、
実際に現場で展開されているのは人種差別だ。この点を忘れてはいけないだろう。
有権者となる人間はドネツク人民共和国で16歳以上、
ルガンスク人民共和国で18歳以上の男女となっており、
ドネツク州の有権者数は320万人、ルガンスク州は100万人である。
投票率はルガンスクで61%、ドンバスで65%から100%(投票所による)、
ドネツクは調べた限りでは不明だが、全体の数値は6割弱に達するそうだ。
つまり、前回の日本の衆院選(59.3%)より高い。
ちなみに、衆院選の投票率を96年からたどっていくと、
96年→59.6 00年→62.4 03年→59.8
05年→67.5 09年→69.2 12年→59.3
となる。
以上を踏まえた上で赤旗の記事を読んでみよう。
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親ロ派が「選挙」強行
ウクライナ 分離独立加速の恐れ
ウクライナ東部ドネツク、ルガンスク両州を支配する親ロシア派勢力は
2日、独自の「首長・議会選挙」を強行しました。
ウクライナ政府や欧米各国はかねてから、選挙強行は9月5日の停戦合意に反すると主張。
一方、ロシア外務省は「東部住民の民意を尊重する」と選挙結果を承認する声明を発表しました。
ウクライナをめぐる関係各国の対立が強まり、
親ロ派の分離独立の動きが加速する恐れがあります。
選挙が強行されたのは、親ロ派が自称するドネツク、ルガンスクの両「人民共和国」。
ドネツクの首長選では現在首相を自称するザハルチェンコ氏が、ルガンスク州では
同じく自称首長のプロトニツキー氏がそれぞれ70%以上を得票し当選する見込みです。
4日にも就任式を行う予定。
ウクライナのポロシェンコ大統領は選挙強行を受け
「戦車と自動小銃を突きつける中での茶番劇だ」と批判。
1日に就任した欧州連合(EU)のモゲリニ外交安全保障上級代表は
「ウクライナの平和にとっての新たな障害だ」と非難しました。
親ロ派は投票率を60%以上と発表する見通しですが、
両州では政府軍と親ロ派による戦闘開始後、多くの住民が避難しており、
正確な有権者名簿はありません。有権者資格も曖昧で、ロシアから流入した
武装勢力にも投票権を与えています。
ドネツク州のある住民はロイター通信に対して、
「投票に行く理由が分からない。選挙はドネツク住民のためではなく、
親ロ派自身のためのものだ」と語りました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-04/2014110408_01_1.html
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半数以上の有権者(数にして252万以上)が投票したにも関わらず、
民意が反映されていないのだそうだ。
なお、赤旗ではなぜか言及していないが、
避難民の多くはロシアに逃れているのであり、当然、そこでも投票は行われた。
投票率は、各投票所において、67.6%、69.5%、70.0%だったようだ。
http://libya360.wordpress.com/2014/11/02/elections
-in-donetsk-and-luhansk-stunning-voter-turnout-neutralization-of-subversive-groups/
これだけ高い投票率を見せておきながら民意が反映されていないというのは
あんまりではないかというのが正直な感想である。
共産党の理屈に従うと、過去20年の日本の衆院選の半分は非民主的だったことになる。
これは滅茶苦茶な論理だ。
ちなみに、あるドネツクの有権者は次のように述べている。
「独立をかけた5月の住民投票に参加した時、
我々の意見はキエフ政権に見事に無視されました。
今こそ民衆の意思を考慮する時です。
だからこそ、私は今日ここに来て投票をしているのです」
http://rt.com/news/201583-donetsk-lugansk-election-ukraine/
赤旗によると、彼は親ロ派になるらしい。
投票に行く人物に、親ロ派であるかどうかは関係ない。
ごく普通の住民が自分の意志で票を入れているのだ。
仮に親ロ派という正体不明の曖昧なグループが存在したとしても、
彼らが戦う最大の理由は、住民の意思が無視され、自分たちの都市が破壊されているからだ。
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ロシアのマスコミに恐ろしいニュースが入ってきた。
キエフ当局の懲罰行為から祖国の土地を守って戦った兵士らの母親のもとに、
キエフ当局から小さな木製の箱が送られてきた。
中をあけてみると切り落としたわが子の頭が入っていたというのだ。
pravilnoe.tvが報じた。
こうした小包の正確な数を確定することは現段階ではできない。
というのも現在遺体の確認作業がドネツク人民共和国軍部によって行われているからだ。
だが確認が終了した遺体に関しては、
全員がドネツクの義勇軍の兵士であり、ドネツク近郊での激戦で
ウクライナのシロビキによって捕虜になった者ばかりだったことが判明した。
この残忍な行為はすでに懲罰大隊のひとつにすでに仲間入りしている。
その大隊とは、新興財閥でドネプロペトロフスク州知事のイーゴリ・コロモイスキー氏の直属部隊だ。
この大隊のためにコロモイスキー氏は、
残忍さと極右的視点で群を抜く愛国主義運動体の「右派セクター」から急進主義者らを選り抜いた。
息子を亡くした母親のひとりはこう訴えている。
「
これは単なる残忍さではありません。野獣のすることです!
いや、野獣でさえこんなことはしないでしょう! 私の子どもは自分の土地を守ったのです。
あの子はそのために、そして私たちのために死ぬこともいとわなかった。
そんなあの子になんてことを仕出かしたんです? これは人間のやることではありません。
国連はどこを見ているんです?
NATOは? EUは? なぜ赤十字は何もしないんですか?
私たちの子どもにこんなひどいことがなされているというのに、
なんのためにこんな組織が必要なのですか?
ウクライナ政権はファシストよりもひどい。
あの人らにはロシアが要らないだけでない、自分の国民が要らないんです。」
続きを読む: http://japanese.ruvr.ru/news/2014_09_10/277094923/
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「マスコミに載らない海外記事」では、次のような翻訳記事がある。
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アメリカ政府は、自分達が認可していない連中が選挙をするという考えを
非常に忌み嫌っており、そうしたものを選挙と呼ぶことさえ拒否し、
“当事者が言うところの”という趣旨で、カッコ“”に入れて表現するのだ。
キエフでの2月クーデターから間もなく、クリミアと東部ウクライナの一部で、
キエフと一緒に残るか、それとも新政権から独立を宣言するかを決める住民投票が行われた。
こうした選挙も、アメリカ政府は非難した。
3月のこの地域での投票直後に、
“我々は今日、ウクライナのクリミア地域で行われた‘住民投票’を認めない。
この住民投票はウクライナ憲法に反している”とホワイト・ハウスは言ったのだ。
2月クーデターも、ウクライナ憲法に反していたが、
どうやらワシントンはそれは気にしないようだ。
同様に、今年春、東部ウクライナで、地域の将来の方向を決める為に、
住民投票が行われた際、ホワイト・ハウス広報担当官は、住民投票を
“ウクライナ法の下では違法で、更なる不和と混乱を生み出そうという露骨な取り組みだ。”
と非難した。
好ましからぬ連中が選挙をすると“不和と混乱”が生じるようだ。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-7af5.html
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ドンバスの住民は、かつてないほどの人種差別を受けていると述べている。
日本では民族同士の対立であるかのように書いているが、
実際に現場で展開されているのは人種差別だ。この点を忘れてはいけないだろう。