時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

アメリカとイスラム国の裏の関係について

2015-06-02 00:38:15 | 中東
イスラム国の追放を大義として軍を進駐させ、連日空爆を行っているアメリカ。

しかし、現地の軍人や知識人の中には、
これでイスラム国を壊滅することができるとは思えないと主張する者もいる。


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カナダのアナリストで政治問題コメンテーターのケン・ストーン氏が、
テロ組織ISISの多くのテロリストが、
 アメリカやその同盟国から雇われ、中東で任務を遂行している
」と語りました。


反戦団体ハミルトン連合のメンバーでもあるストーン氏は、
先月31日、プレスTVのインタビューで、アメリカでのISISの訓練に対する、
アメリカ国務省の支援に関する報告に関して、この表明を行いました。


アメリカ当局が30日土曜にCNNに語ったころによりますと、
タジキスタン特殊部隊のハリモフ元司令官は、アメリカ国務省の支援計画の一部としての、
テロ対策コースに参加したということです。


ストーン氏はまた、プレスTVのインタビューで、
「ハリモフ元司令官がISISに転向したという事実は、驚くべきものではない。
 これ以前にも、現在シリアやイラクのISISの中核になっているテロリストの傭兵が、
 アメリカによって雇い入れられている」と語りました。


さらに「サウジアラビアやカタールは彼らに資金を提供し、
NATO北大西洋条約機構の加盟国が、彼らを武装化している」としました。



テロ組織ISISは、2012年、シリア政府の転覆のために、
ヨルダンでアメリカのCIA中央情報局の訓練を受け、
現在もイラクとシリアにわたる広大な地域を占領しています。



昨年から、アメリカと一部の同盟諸国は
ISISに対抗するため、シリアとイラクの一部地域を空爆しています。

http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/55192-isis%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AB%E9%9B%87%E3%82%8F%E3%82%8C%E4%BB%BB%E5%8B%99%E3%82%92%E9%81%82%E8%A1%8C
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イスラム国がシリアの体制転覆のため、
アメリカに訓練された組織であることは以前から知っていた。


飼いならせると思った犬が実は狂犬だった・・・というオチ。

ところが、どうも最近になっても、彼らとアメリカの関係が悪化している
わけではないらしく、ポーズだけ見せて実のところ、支援は継続しているという分析もある。


いずれにせよ、イスラム国に関する書籍は数冊あるものの、
肝心な部分(サウジアラビアの関与・主導)には触れていない。


上の記事にもあるように、サウジアラビアがアメリカの代理国家として
中東のテロ組織を支援しているにも関わらず、日本の中東研究者はこの点を度外視している。
(内藤正典や酒井啓子、池内恵などのいわゆる権威のある学者に限っては)


サウジアラビアのイエメン侵攻のパートナーにイスラム国がいることは偶然ではない。